- 2026/09/04
スフェーンとペリドットの見分け方|光にかざして確かめる方法
「これはスフェーンだと思っていたけれど、もしかしてペリドットかもしれない」
そんなふうに迷われる方は、めずらしくありません。どちらも黄緑から緑の石で、色だけでは見分けがつきにくいためです。
この記事では、ご自宅で、道具を使わずにできる確かめ方をご紹介します。あわせて、どこから先は見た目では判別できないのかもはっきりお伝えします。
手がかりは、光にかざしたときに虹色が出るかどうかです。
虹色がはっきり出る → スフェーンの可能性
虹色がほとんど出ない → ペリドットの可能性
ただし、これで断定はできません。判別できないままお持ちいただけますので、ご自身で決める必要はありません。
この記事を監修する「おもいお」について
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✅ 査定料・手数料はすべて無料
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目次
まず、光にかざしてみてください

必要なものはありません。明るい場所と、少しの時間だけです。
やってみること
- 窓際の自然光か、天井のライトの下へ石を持っていきます
- 石を目の高さに持ち、ゆっくり傾けます
- 上から覗き込むように、石の中を見ます
このとき見ていただきたいのは、石そのものの色ではありません。石の中で別の色が動くかどうかです。
見えるもの
| 見え方 | 考えられること |
|---|---|
| 緑や黄緑の中で、赤・オレンジ・黄色などがちらちら光る | スフェーンの可能性 |
| 緑が明るく澄んで見えるだけで、別の色は動かない | ペリドットの可能性 |
注意していただきたいこと
直射日光の下に長く置かないでください。また、確かめるときに落とさないよう、柔らかい布の上や、低い場所で行ってください。スフェーンは衝撃に弱い石です。
虹色がはっきり出るなら、スフェーンの可能性があります

なぜ虹色が出るのかというと、光を虹色に分ける力の強さが、石によって違うからです。
この力を「分散」と呼びます。数値で比べると差がはっきりします。
| 宝石 | 光を分ける力(分散度) |
|---|---|
| スフェーン | 0.051 |
| ダイヤモンド | 0.044 |
| ペリドット | 0.020 |
スフェーンは、ダイヤモンドよりも光を大きく分けます。GIAも、スフェーンを「驚異的なファイア(虹色の輝き)で知られる」と説明しています。
一方でペリドットは0.020。スフェーンの半分以下です。まったく分けないわけではありませんが、目で見て「虹色が飛んでいる」と感じるほどには出ません。
この差が、いちばん判別しやすい手がかりです。
ただし、虹色が強い=価値が高い、ではありません
分散は宝石の性質のひとつにすぎません。買取金額は、色・透明度・カット・大きさ・状態など複数の要素で決まります。「ダイヤモンドより光を分ける」ことが、そのまま金額の順位になるわけではありません。
「線が二重に見える」だけでは決められません

もうひとつ、よく手がかりとして紹介されるものがあります。
石を上から覗いたとき、奥のふちの線が二重にずれて見えることがあります。これを「ダブリング」と呼びます。
インターネット上には「二重に見えたらスフェーン」と読める説明もありますが、これは正確ではありません。
ペリドットにも、この二重像は出ます。IGSはペリドットについて「非常に強い複屈折を示し、ダブリングやにじみが見え、これが鑑別の手がかりになる」と説明しています。
つまり、二重に見えたからスフェーン、とは言えません。
ずれの大きさには差があります
| 見え方 | |
|---|---|
| スフェーン | ずれが大きく、線が2本にはっきり分かれて見える |
| ペリドット | ずれが小さく、輪郭がぼやける・厚みが二重に見える程度のことが多い |
ただし、石の大きさやカット、覗く向きによって見え方が変わります。これだけで判断するのは難しい、とお考えください。
虹色(分散)と二重像(ダブリング)は、別のものです。両方を合わせて見ていただくと、手がかりが増えます。
似ている石は、ペリドットだけではありません

黄緑〜緑の石は、ほかにもあります。
| 宝石 | 特徴 |
|---|---|
| スファレライト | 虹色がとても強く出る石。スフェーンと見間違えやすい。ただし二重像は出ない。硬度3.5〜4と、スフェーンよりさらに柔らかい |
| グリーンガーネット | ガーネットは種類の多いグループで、硬度も6.5〜7.5と幅がある。緑の種類は二重像が出ない |
| CZ(キュービックジルコニア) | 人工の石。色をつけたCZがスフェーンの模造品になることがある。二重像は出ず、紫外線を当てると光る |
ここでも二重像が手がかりになります。
二重像が出ない場合は、スフェーンでもペリドットでもない可能性があります。スファレライト・ガーネット・CZは、石の作りの違いから、二重像が出ません。
硬さの違いも手がかりになります(ただし試さないでください)

硬さにも差があります。
| 宝石 | モース硬度 |
|---|---|
| スフェーン | 5〜5.5 |
| ペリドット | 6.5〜7 |
| スファレライト | 3.5〜4 |
数字だけ見ると明確な違いです。
でも、確かめようとしないでください
インターネット上には「引っかいてみる」「薬品につけてみる」「火にあててみる」といった方法を紹介しているものがありますが、絶対に行わないでください。
スフェーンは硬度5〜5.5と柔らかく、決まった向きに割れやすい性質があり、もろい石です。
- 引っかけば傷が残ります
- 落とせば欠けたり割れたりします
- 熱を加えれば変化する可能性があります
確かめようとした行為で、石そのものを傷めてしまいます。そして傷や欠けは、元には戻りません。
ここから先は、見た目では判別できません

正直にお伝えします。外から見ただけで、石の種類を決めることはできません。
当店でも、店頭で見て判断できるのは傾向までです。断定はしていません。
| 状況 | 理由 |
|---|---|
| 石が小さい | 虹色も二重像も、見える面積が足りません |
| 指輪やネックレスに留まっている | 覗ける向きが限られます |
| 色が濃い・暗い | 石の色が強くて、虹色が埋もれます |
| 内側に曇りやひびがある | 光が散って、見え方が変わります |
「はっきり見えないから、たぶん違う」とは限らないということです。
判別できないまま、お持ちいただけます

ここまで確かめ方をご紹介しましたが、ご自身で答えを出していただく必要はありません。
当店では、天然か、人工か、それとも別の石なのか種類が不明なお品物でも、査定・ご相談をお受けしています。
- 石の種類が不明なお品物
- 鑑別書・鑑定書がないお品物
- ルース(石だけ)のお品物
- 石が外れてしまったジュエリー
- 欠けや傷のあるお品物
「間違っていたら恥ずかしい」と思われる必要はありません。不明なままお持ちいただくのは、めずらしいことではありません。
査定では、こんなふうに見ています
| 見ているところ |
|---|
| 色・透明度・内側の状態・カット |
| 光の出方(虹色の強さ、二重像の見え方) |
| 必要に応じて、比重を量る/紫外線を当てるなどの確認 |
| 鑑別書をお持ちの場合は、その内容 |
そのうえで、どこまで判断できて、どこからが鑑別機関の領域なのかをご説明します。
当店は鑑別機関ではありません。科学的に石の種類を証明することはできません。すべてのお品物を鑑別機関へお出しするわけでもありません。鑑別の結果が金額に大きく影響しそうな場合はご相談しますが、そうでない場合は、お持ちの鑑別書があればそれを参考にして査定します。
この線引きも、その場で正直にお伝えします。
まとめ
| 確かめること | スフェーン | ペリドット |
|---|---|---|
| 光にかざして虹色が出るか | はっきり出る | ほとんど出ない |
| 線が二重に見えるか | どちらも見えます | ずれはスフェーンのほうが大きい |
| 硬さ | 5〜5.5 | 6.5〜7(試さないでください) |
- 手がかりは 「虹色が出るかどうか」
- 二重像はどちらにも出るので、それだけでは決められません
- 二重像が出ない場合は、スファレライトやガーネット、CZかもしれません
- そして、見た目だけで決めることはできません
お手元の石が何なのか、気になったときに聞いていただくだけでも構いません。
おもいおでは、査定料・キャンセル料をいただいておりません。査定は原則としてお客様の目の前で行い、何を見て、どこまで判断できて、どこからが判断できないのかを正直にお伝えします。気になったことは、査定の途中でもお気軽におたずねください。
- 査定料・キャンセル料は無料です
- 店頭・宅配・出張・LINE査定からお選びいただけます
- 売るかどうか決めていない状態でのご相談も歓迎しています


