- 2026/11/03
ラピスラズリの誕生石は9月?12月?|日本の一覧では12月。「9月」の表記の見方も
9月生まれの友人に、深い青のラピスラズリのペンダントを贈ろうと思って調べてみたら、お店の札には「12月の誕生石」。ネットには「9月と12月の誕生石」と書いたページもあって、どちらを信じればいいのか迷ってしまった。そんな方に向けて、この記事を書きました。
最初にお答えします。
- 日本の誕生石(日本ジュエリー協会の一覧)で、ラピスラズリが入っているのは12月です
- 2021年に一覧が新しくなりましたが、ラピスラズリはその前から12月の石です
- 9月生まれの方の誕生石は、日本の一覧ではサファイアとクンツァイトの2つです
- ただし、イギリスの宝飾業界団体の一覧では、ラピスラズリが9月の代わりの石として載っています
- 誕生石の一覧は国や団体によって違います。贈るときは、どの一覧の話かをひとこと添えると安心です
業界団体や、アメリカの宝石学の機関GIAなどの資料をもとに、順番にお伝えします。
目次
ラピスラズリは何月?|日本の誕生石の一覧では12月です

12月の誕生石は4つ
日本ジュエリー協会の一覧で、12月の誕生石はトルコ石・ラピスラズリ・タンザナイト・ジルコンの4つです。12月生まれの方なら、ラピスラズリは日本の一覧どおりの誕生石です。
同じ12月の石でも、見た目はそれぞれ違います。GIAの説明をもとに並べると、トルコ石は光をあまり通さない石で、色は青から緑まで。石ができたときの岩の筋が入っていることもあります。タンザナイトは青から青紫で、くもりや傷の少ない(透明度の高い)石としてGIAが紹介しています。ジルコンは、赤・オレンジ・黄・茶・緑・青と、色の幅が広い石です。そしてラピスラズリは、GIAのラピスラズリの解説によると、濃い青を中心に、淡い青や緑がかった青まであり、トルコ石と同じく光をあまり通しません。贈る相手の好みに合わせて選ぶこともできます。
2021年に一覧が新しくなっても、ラピスラズリは12月のまま
日本の誕生石の一覧は、2021年12月20日に新しくなりました。一覧を改訂した全国宝石卸商協同組合によると、このとき12月に加わったのはタンザナイトとジルコンで、ラピスラズリは加わった石の中に入っていません。つまり、ラピスラズリは改訂の前から12月の誕生石だった石です。
昔の一覧を覚えている方にも、新しい一覧を見ている方にも、ラピスラズリは12月の誕生石として伝わります。
「9月の誕生石」と書いてあったら|イギリスのNAJの表では9月の代わりの石です
日本で9月生まれの方の石は、サファイアとクンツァイト
日本ジュエリー協会の一覧で、9月の誕生石はサファイアとクンツァイトです。日本の一覧の9月に、ラピスラズリは入っていません。
イギリスのNAJの表では、9月の石として載っています
一方、イギリスの宝飾業界団体NAJの誕生石の表では、9月の伝統的な石がサファイア(青)で、それとは別の代わりの石としてラピスラズリが載っています。この表では、ラピスラズリは12月には入っていません。
アメリカでも、資料によって扱いが違います。
- GIA(アメリカの宝石学の機関):9月はサファイア、12月はタンザナイト・トルコ石・ジルコンを紹介していて、ラピスラズリの名前はありません
- IGS(アメリカの宝石の教育団体):12月の昔からの誕生石として、トルコ石と並んでラピスラズリを載せています
日本のお店やサイトが「9月」と書いている理由を説明した資料は、今回調べたかぎりでは見つかりませんでした。NAJの表を見て書いたのかどうかも、わかりません。ですので、「9月」と書かれていても、まちがいと決めつける必要はありません。日本の一覧では12月、イギリスのNAJの表では9月の代わりの石と覚えておくと、迷わずにすみます。
「5月」や「9月19日」などと書いてあったら
5月の誕生石は?
「5月の誕生石はラピスラズリ?」と気になった方もいるかもしれません。5月生まれの方の誕生石は、日本ではエメラルドとジェイダイト(ヒスイ)の2つです。イギリスのNAJ、アメリカのGIAとIGSの5月にも、ラピスラズリは入っていません。
日付ごとの石は、月の誕生石とは別のもの
「9月19日の誕生石はラピスラズリ」という書き方を見かけたら、それは日付ごとに石を決めたもので、誕生日石と呼ばれることがあります。日本ジュエリー協会の誕生石の一覧には、日付ごとの石は載っていません。日付ごとの石をまとめた本もありますが、月ごとの誕生石とは分けて考えます。ラピスラズリも、ページによって違う日付が書かれていることがあるので、日付の石として贈るときは、どの本やページを見たのかを添えておくと伝わりやすくなります。
9月生まれ・12月生まれの方へ贈るときは|ひとこと添えて

添えることばの例
- 12月生まれの方へ:「日本の誕生石の一覧で、12月の石だよ」と、そのまま伝えられます
- 9月生まれの方へ:日本で9月の石はサファイアとクンツァイトなので、ラピスラズリを選ぶなら、「イギリスの宝飾業界団体の誕生石の表では、9月の代わりの石なんだって」と添えると、相手が調べたときにも驚かせずにすみます
- お店の札に「9月・12月の誕生石」とあったとき:どの国の一覧にもとづく表示なのか、お店の方に聞いてみると安心です
どんな石かも少しだけ
ラピスラズリは、青い鉱物に金色のパイライトや白いカルサイトなどが集まってできた石(岩石)です(GIA)。どんな石なのかは「ラピスラズリとは」の記事にまとめています。
なかには、青をきれいに見せるために染めたラピスラズリや、ガラス・プラスチック・セラミックで似せて作ったものもあると、GIAは説明しています。選ぶ前に知っておきたいことは「ラピスラズリの本物と偽物の見分け方」の記事でお話ししています。贈ったあと、毎日つけてよいかや洗い方が気になったら「ラピスラズリの硬度と扱い方」の記事もどうぞ。
誕生石として受け取ったラピスラズリ、気になることがあれば
「誕生日にもらったラピスラズリの指輪、もう何年も引き出しの中」「母から受け継いだけれど、本物かどうかもわからない」。そんなジュエリーも、そのままお持ちください。鑑別書がなくても大丈夫ですし、査定やご相談だけでも、お気軽にどうぞ。
見せていただくときは、石そのものの様子や、枠の貴金属・デザイン・状態・鑑別書の内容まで、ジュエリー全体として見ていきます。信頼できる鑑別機関の鑑別書がある場合は、記載された石種を重要な確認根拠として扱います。
「これって何月の誕生石?」といったちょっとした疑問も、査定の途中で何でも聞いてください。売るかどうかは、お話を聞いてから決めていただいて構いません。
まとめ|贈る前に覚えておきたいこと
- 日本の誕生石の一覧では、ラピスラズリは12月の誕生石です
- 2021年に一覧が新しくなる前から、ラピスラズリは12月の石です
- 9月生まれの方の日本の誕生石は、サファイアとクンツァイトです
- イギリスの業界団体NAJの表では、ラピスラズリは9月の代わりの石です
- 5月の誕生石は、日本の一覧ではエメラルドとジェイダイト(ヒスイ)。日付ごとの石は、月の誕生石とは分けて考えます
- 贈るときは、どの一覧の話かをひとこと添えて
誕生石としていただいたラピスラズリ、気になることがあれば、そのままの状態で一度見せていただけませんか。



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おもいお鑑定士のnoteでは、遺品整理や資産整理、受け継いだ宝石との向き合い方などを、日々の査定で感じたこととともに紹介しています。
