- 2026/05/18
ピジョンブラッドルビーとは|通常品の3〜10倍になる「最高評価色」の見分け方
お持ちのルビーが「ピジョンブラッド」かもしれないと耳にして、確認したいと感じている方も多いのではないでしょうか。ピジョンブラッドは色評価の最高グレードで、通常品の3〜10倍の査定額となる希少な存在です。
この記事では、ピジョンブラッドの定義と見分け方、自分のルビーが該当するかを確かめるポイントについて分かりやすくお伝えします。
3行でわかる結論
・ピジョンブラッドは鮮やかな赤+わずかな青みを帯びる最高評価色で、通常品の3〜10倍の査定額となる構造があります
・非加熱・ビルマ産が重なれば3〜5倍以上のさらなる上乗せが乗算で発生します
・肉眼での確定は難しい領域のため、ピジョン評価ができる環境での確認が安心につながります
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この記事を監修する「おもいお」について
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目次
「ピジョンブラッドルビーとは?」への回答
ピジョンブラッドは、鮮やかで深い赤にわずかな青みを帯びる最高評価のルビー色を指し、業界では通常品の3〜10倍の査定額となります。1ctのピジョンブラッドで80万円〜100万円という相場の例も珍しくありません。
ただし、肉眼だけでピジョンと確定するのは難しい領域です。色相・濃さ・蛍光性・均一性という4つの要素を、専用光源と鑑定士の目で総合的に判定する仕組みになっています。
ピジョンブラッドの定義|「鳩の血」と呼ばれる色味の特徴

「ピジョンブラッド」は直訳すると「鳩の血」で、伝統的な宝石学では生きた鳩の血の鮮烈な赤色を指してきました。鮮やかさ・濃さ・均一性のいずれも最高水準で、わずかな青みが加わる点に最大の特徴があります。
| 要素 | ピジョンブラッドの基準 |
|---|---|
| 色相 | 純赤に近く、わずかに青みを含む |
| 濃さ(彩度) | 深く濃いが、暗すぎず透明感を保つ |
| 蛍光性 | 強い赤色蛍光で、内側から発光するような輝き |
| 均一性 | 石全体の色ムラがほぼない |
4つの要素のすべてが揃って初めてピジョンブラッドと判定される構造です。1つでも条件を満たさない場合、ピジョンではなく濃色グレード(高品質)として評価される傾向があります。
長く大切に身につけられてきたルビーだからこそ、この4要素を専門の目で見届けてもらうと、本来の色の価値が見えてきます。
色グレード4段階での位置|淡色・中色・濃色・ピジョンの違い

ピジョンブラッドの位置づけを把握するために、4段階のグレード全体を1ct基準の価格レンジで並べてみます。同じ重量でも、色ひとつで50倍の差が生まれる構造です。
| グレード | 特徴 | 1ctの価格レンジ |
|---|---|---|
| 淡色(低品質) | ピンク寄りの淡い赤 | 20,000〜80,000円 |
| 中色 | 標準的な赤 | 80,000〜300,000円 |
| 濃色(高品質) | 深く濃い赤 | 300,000〜800,000円 |
| ピジョンブラッド | 鮮烈で均一な赤+わずかな青み | 800,000〜2,000,000円 |
濃色(高品質)とピジョンブラッドの差は約2〜3倍ですが、最高品質ピジョンに該当すれば、ここからさらに非加熱とビルマ産のプレミアムが乗算的に上乗せされる構造があります。
「うちのルビーは濃色かピジョンか、判断がつかない」というご相談は多く、実際この2グレードの境界は専門の鑑定でないと確定しにくい領域です。境界線上の石が濃色とされるか、ピジョンとされるかで、査定額が2〜3倍動くケースがあります。
ピジョンブラッドの判定基準|色相・濃さ・蛍光性・均一性の4要素

ピジョンブラッドかどうかは、色相・濃さ・蛍光性・均一性の4要素を専用光源下で検査します。各要素の判定ポイントは次のとおりです。
① 色相|純赤+わずかな青み
赤の中心軸からわずかに青に寄った色相がピジョンの基本です。オレンジ寄りの赤や、ピンク寄りの赤は対象外となります。色相は専用カラーグレーディング光源(D65相当)の下で標準カラーチャートと比較して判定されます。
② 濃さ|深いが暗すぎない透明感
濃すぎて黒く見える石、または淡すぎて鈍く見える石はピジョンの基準に届きません。深い赤を保ちながら、光を透過する透明感が同居している状態が理想です。
③ 蛍光性|内側から発光するような赤
ピジョンブラッドは特に強い赤色蛍光を持つ傾向があり、紫外線下では石全体が燃えるように光ります。蛍光性が弱い個体は、たとえ色相と濃さが揃っていても、ピジョン認定に届かないケースがあります。
④ 均一性|色ムラがほぼない
石の中で色ムラ(部分的に濃淡が出る現象)が目立つ個体は、いずれの要素が高品質でも認定からは外れる傾向にあります。10倍ルーペや顕微鏡での確認が必須です。
これら4要素は、ご家庭の照明や肉眼だけでの確定が難しい領域です。判定が行われない査定環境では、ピジョン相当の石でも濃色グレードとして扱われ、最大-70%相当のプレミアムが反映されないケースがあります。
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ピジョンブラッドかどうかは、専用光源と専門鑑定士の目で初めて判定できます。店頭ではその場で4要素を確認し、評価の根拠を一つひとつご説明します。
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ピジョン×非加熱×ビルマ産の最強組み合わせ|価格倍率の構造

ピジョンブラッドは単体でも通常品の3〜10倍の評価ですが、ここに非加熱とビルマ産が加わると倍率は乗算的に拡大します。それぞれの上乗せ幅は次のとおりです。
| 組み合わせ | 倍率の目安 |
|---|---|
| ピジョンブラッド単体 | 通常品の3〜10倍 |
| ピジョンブラッド × 非加熱 | 3〜5倍以上の上乗せ |
| ピジョンブラッド × 非加熱 × ビルマ産 | 総合で最大30倍以上 |
たとえば1ct中品質の基準が10万円だとすると、ピジョン×非加熱×ビルマ産が揃った1ctのルビーは、計算上300万円超に達するケースもあります。これはルビーが”赤ければ同じ”ではなく、色・処理・産地の評価によって最大30倍以上の差が出るためです。
非加熱の判定とビルマ産の特定はそれぞれ専門検査が必要で、ピジョン判定とあわせて3つの軸を評価できる環境かどうかで、最終的な査定結果が大きく変わってきます。非加熱の詳細は非加熱ルビーが処理石より1.5〜3倍高い理由|ノーヒート判定の重要性でお伝えしています。
自分のルビーがピジョンか確認する方法|肉眼チェックと専門検査

ピジョンブラッドの可能性があるかどうかは、ご家庭でも3つの予備チェックでおおよその目星をつけることができます。確定には専門検査が必要ですが、まずはセルフチェックから始められます。
セルフチェック①|自然光下で「赤+青み」を感じるか
日中の窓辺で、白い紙の上にルビーを置きます。鮮烈な赤に、わずかに青い深みが感じられればピジョンの可能性があります。オレンジ寄り・ピンク寄りに見える場合は、ピジョンではない傾向です。
セルフチェック②|暗所で内側から光る感覚があるか
薄暗い室内で、スマートフォンのライトを当てると、ピジョンクラスは石全体が燃えるように赤く光る傾向があります。蛍光性が強いことの簡易確認です。
セルフチェック③|色ムラが目立たないか
石を回転させながら見て、部分的に色が薄い・濃いといったムラが目立たなければ均一性は良好と考えられます。
3つすべてに当てはまる場合は、ピジョンの可能性が十分にあるため、専門の査定で確定させると安心です。専門検査では専用カラーグレーディング光源・10倍ルーペ・紫外線蛍光検査などを用いて、4要素を総合的に判定します。
大切に持ち続けてきたルビーだからこそ、本来の評価を見届けてみると、これからの判断も落ち着いてできるようになります。
ピジョン評価が反映されない構造|評価範囲の問題
ピジョンブラッドの判定には専用設備と専門鑑定士が必要なため、すべての買取業態で評価できるわけではありません。評価範囲の違いを業態別に整理すると、次のとおりです。
| 項目 | 宝石専門店 | 質屋 | リサイクル店 |
|---|---|---|---|
| 色相・濃さの判定 | 対応 | 限定的 | 対象外 |
| 蛍光性の検査 | 対応 | 対象外 | 対象外 |
| 均一性のルーペ確認 | 対応 | 限定的 | 対象外 |
| ピジョン認定としての評価反映 | 対応 | 対象外 | 対象外 |
評価範囲に含まれない場合、ピジョンクラスのルビーでも濃色グレードとして扱われるケースがあり、本来の3〜10倍の評価が反映されない構造があります。これは特定業態を否定する話ではなく、ピジョン判定という専門領域が業態ごとの評価範囲の差を生むという仕組みです。
知らないまま売却すると、本来の価値が査定額に反映されないケースがあるため、ピジョン評価ができる環境を選ぶことが、納得感のある判断につながります。評価範囲の詳細な違いは同じルビーで査定額が最大5倍変わる構造|評価範囲の違いを解説でお伝えしています。
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ピジョンブラッドルビーに関するよくある質問
ピジョンブラッドについて多くお寄せいただく質問を、4つに絞ってお答えします。
Q. 鑑別書に「ピジョンブラッド」と記載されていれば確実ですか?
A. はい、信頼性の高い証明となります。
GIA・中央宝石研究所・AGL加盟ラボなどの鑑別書に「Pigeon’s Blood」もしくは「ピジョンブラッド」と明記されていれば、4要素の総合判定をクリアした証拠です。鑑別書があると査定額が5〜20%上がる傾向もあります。
Q. 写真だけでピジョンかどうか判定できますか?
A. 確定はできませんが、おおよその目安は可能です。
写真では蛍光性・均一性の確認が難しいため、確定には実物の専門検査が必要です。ただし、色相・濃さの一次評価はLINE査定の写真でも可能なケースがあります。
Q. ピジョンブラッドでも加熱されていれば評価は下がりますか?
A. はい、非加熱より評価は下がる傾向です。
ピジョンブラッド×加熱は、ピジョンブラッド×非加熱より低めの評価になりますが、それでも通常の加熱品の3〜10倍の倍率は保たれます。非加熱ピジョンは別格の希少性として、さらに3〜5倍以上の上乗せが乗ります。
Q. 古いリングのルビーでもピジョン判定はできますか?
A. はい、可能です。
古いジュエリーのルビーがビルマ産・非加熱・ピジョンの組み合わせで眠っていたという例は珍しくありません。長く保管されているルビーこそ、一度確認してみる価値があります。
まとめ|ピジョンブラッドの可能性は、専門の目で見届ける
ピジョンブラッドは、色相・濃さ・蛍光性・均一性の4要素を満たす最高評価色で、通常品の3〜10倍、非加熱・ビルマ産が重なれば総合で最大30倍以上の査定となる構造があります。
ただし、ご家庭の照明や肉眼だけでピジョンと確定するのは難しい領域です。「もしかすると」と感じられたら、まずは1度、4要素を判定できる環境で確認するだけで十分です。確認だけのご利用でも問題ありません。
ご自身に合った方法(店頭・LINE・電話)で、お持ちのルビーの色の評価を見届けてみると安心です。


