- 2025/11/19
古いエメラルドリングは売れる?立て爪・昭和デザインの買取相場と価値の見方
お母様やお祖母様の宝石箱から出てきた、昭和の雰囲気漂う「立爪(たてづめ)」のエメラルドリング。
「デザインが古すぎて、さすがに着けられない…」
「もう何十年も前のものだし、価値なんてないかも…」
そう思って、タンスの奥にしまい込んでいませんか?
その古いエメラルドリング、諦めるのはまだ早いです。 実は、デザインが古いという理由だけで、宝石の価値が下がることはありません。
むしろ、使われている宝石(エメラルド)・地金・脇石の素材価値が正しく評価され、想像以上の高額買取となるケースが非常に多いのです。
この記事では、宝石買取専門店「おもいお」が、古いデザインのエメラルドリングになぜ価値がつくのか、その査定の内訳を徹底解説します。GIA-GG(米国宝石学会)認定鑑定士のプロの視点から、実際の買取事例を交えてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
《この記事を監修する『おもいお』について》
本記事は、エメラルドをはじめとする宝石の買取を専門とする《おもいお》が監修しています。
✅ GIA-GG(米国宝石学会)認定鑑定士が在籍
✅ 宝石・地金・脇石の価値をそれぞれ正当に評価
✅ 査定料・キャンセル料は完全無料
✅ LINE・宅配・出張など柔軟な査定方法
✅ Googleクチコミ★4.8以上(5年連続高評価)
【この記事でわかること】
- 「デザインが古い=価値がない」が誤解である理由
- 昭和の指輪に眠る「3つの価値」の内訳
- 小さいエメラルドでも値段がつくのか?
- 古いエメラルドリングの具体的な買取事例
目次
「古いデザイン=価値なし」が大きな誤解である理由

「古いデザインの指輪」と聞くと、買取価格も安くなると思われがちです。しかし、宝石買取のプロの視点では、デザインの新旧は、査定額を決定する本質的な要素ではありません。エメラルドリングの価値を見極める本質的な要素は、主に3つあります。
- ジュエリーの価値は「素材」で決まる
- 近年の「金・プラチナ価格」が歴史的に高騰している
- 希少な「アンティーク・ヴィンテージ」としての価値
まずは、上記3つの要素から詳しくみていきましょう。
ジュエリーの価値は「素材」で決まる
査定の基準は流行ではなく素材価値です。評価は以下の要素を合算したものが土台となります。
〔エメラルド本体の評価〕+〔地金(K18/Pt900等)の評価〕+〔脇石の評価〕±〔状態・意匠の調整〕
また、エメラルド本体は以下の項目で評価されます。
- 色の質(色相・彩度・明度のバランス)
- 透明度と内包物の性質
- カットのプロポーションと仕上げ
- サイズ(ct)と処理の有無(含浸などの明示)など
地金は品位刻印と正味重量×当日の相場で算定され、デザインが古くても価値は目減りしません。脇石は総重量や留めの状態を加点する形です。意匠や使用感は最終調整に留まり、極端な欠けや緩みは減点対象になります。
近年の「金・プラチナ価格」が歴史的に高騰しているから


特に「地金」の価値は見逃せません。金を例に挙げると、ここ20年ほどで価格は約7〜8倍にも高騰しており、歴史的な円安も相まって国内価格は過去最高値を更新し続けています。
昭和当時に作られたジュエリーは、Pt900やK18といった高品位な貴金属が重厚に使われるのが主流でした。そのため、当時は数万円で購入された指輪でも、現在の高騰した相場で見ると地金だけで当時の購入額をはるかに超え、価値がつくケースが非常に多いのです。
※金価格は日々変動します。2024年に国内価格が初めて1万3,000円を突破し、2025年に入っても高値圏で推移している状況です。
時代を超える「アンティーク・ヴィンテージ」としての価値
デザインが古いこと自体が、プラスの価値を生むケースもあります。アンティーク・ヴィンテージとして重宝されるのは、主に以下のデザインです。
- 昭和初期の職人技が光る「千本透かし(せんぼんすかし)」
- 細かな粒を連続して打ち込む「ミル打ち(ミルグレイン)」
- 大正〜昭和初期に流行した幾何学的な「アール・デコ」様式など
これらは、現代の効率的な大量生産とは対極にある、非常に手間のかかる「手仕事(ハンドメイド)」で作られています。 そのため、現代では再現が難しかったり、仮に再現できても非常に高額になったりするのです。
こうした古い時代の優れたデザインや技法は、アンティーク・ヴィンテージジュエリーとして、コレクターや愛好家からの確かな需要があります。素材価値(宝石+地金)以上のデザイン料や技術料が、付加価値として査定額に反映されるのです。
お手元の指輪の価値が少しでも気になったら、LINEで写真を送ってみませんか? 「おもいお」の鑑定士が、3つの価値(宝石・地金・脇石)の概算を無料でお調べします。
古い指輪の買取価格を決める「3つの価値」

では、実際に古いエメラルドリングは、どのように査定され、価格が決定されるのでしょうか。 買取専門店では、主に以下の3つの要素を個別に査定し、合計金額を提示しています。
- エメラルドそのものの価値
- 地金(プラチナ・金)の価値
- 脇石(メレダイヤ)の価値
① エメラルドそのものの価値
まず最も重要なのが、主役であるエメラルドの品質です。天然鉱物である宝石の価値は、デザインの流行とは完全に切り離されて評価されます。たとえ何十年前に採掘された石でも、その本質的な価値は不変です。
GIA-GG(米国宝石学会)認定鑑定士は、色・透明度・カラット(重さ)・カットといった基本的な基準に加え、産地(コロンビア産など)や色の鮮やかさ(彩度)も確認します。
さらに、透明度を高めるための含浸処理の有無や、その程度も細かく評価できるのです。そのため、古い指輪であっても石そのものの品質が高ければ、それだけで十分な価値が認められます。
なお、エメラルドの価値を決める詳しい査定基準については、以下をご覧ください。
▶【プロが図解】エメラルドの価値を決める7つの査定基準|買取価格が変わる理由とは?
② 地金(プラチナ・金)の価値
次に、リングの「枠」に使われている金属(地金)の価値を評価します。指輪の内側にある「Pt900」や「K18」といった刻印を確認し、素材の純度を特定する形です。買取価格は基本的に「当日の地金相場 × 指輪の総重量(※石の重さを除く)」で算出されます。
また先述の通り、金・プラチナ価格は歴史的な高騰を続けている傾向です。昭和時代の指輪は、現在よりも地金を贅沢に使った重厚な作りのものが多く、地金だけでも高額査定につながる可能性は十分にあります。
「Pm(プラチナ)」のような古い刻印しかない場合でも、専門店ならX線分析機器などで正確な純度を判別できますのでご安心ください。
③ 脇石(メレダイヤ)の価値
エメラルドの周りを装飾している小さなダイヤモンド(メレダイヤ)も、見逃せない価値の一つです。 古い立爪リングなどには、脇石として高品質なメレダイヤが使われていることがよくあります。
残念ながら、一部の買取店では「脇石(わきいし)」や「屑ダイヤ(くずダイヤ)」として一律に安い価格でまとめられることも多いです。最悪の場合、査定額に含めず地金の重さだけで計算されたりするケースもあるでしょう。
「おもいお」では、小さな価値も見逃しません。0.1ctに満たないメレダイヤも、透明度や輝きを一粒ずつ確かめて評価します。たとえ数千円の違いであっても、お客様の資産価値を正確に見極めることが、専門店としての使命です。
【買取事例】古いデザインのエメラルドリングの買取相場

ここからは、わたしたち「おもいお」がお客様から買取させていただいたエメラルドリングを例に、実際の買取相場についてみていきましょう。
「古いデザインは売れないかも…」と不安に思う方は、ぜひご参考ください。
【買取実績一覧】
| リングの内訳 | 参考買取価格 |
| 素材:Pt900エメラルド:2.44ctダイヤ:0.03ct | 165,000円 |
| 素材:Pt900エメラルド:1.35ctダイヤ:0.5ct | 85,000円 |
| 素材:K18/Pt900コンビ(Kメイン)エメラルド:0.27ctダイヤ:0.08ct | 60,000円 |
| 素材:Pt900エメラルド:5.29ctダイヤ:1.40ct | 520,000円 |
| 素材:Pt900エメラルド:4.86ctダイヤ:1.45ct | 150,000円 |
| 素材:K18エメラルド:1.76ctダイヤ:0.46ct | 150,000円 |
▼各実績の画像とリンク先はこちら







よくある質問:古いエメラルドの買取Q&A

Q. 小さいエメラルド(0.5ct以下)でも値段はつきますか?
A. はい、品質が良ければしっかりとお値段がつきます。
たとえ0.5カラット(ct)に満たない小さなエメラルドでも、色が濃く、透明度が高いものであれば、数万円の価値がつくこともあります。近年の華奢なデザインのジュエリーへのリフォーム需要もあり、小粒でも買取ニーズは安定しています。
▶【カラット別】エメラルドの買取相場一覧|1ct・3ct・5ctの価格と価値の違い
Q. 傷やひび割れ、内包物が多くても売れますか?
A. はい、買取可能です。
エメラルドは性質上、内包物(インクルージョン)や傷が入りやすい宝石です。多少の傷は「天然の証」であり、それ自体で価値がゼロになることはありません。傷があるからといって買取を断ることはありませんのでご安心ください。
▶エメラルドは傷やひび割れでも買取可能?欠け・訳あり宝石の価値をプロが徹底解説
Q. 刻印がない、または「Pm」という古い刻印ですが…
A. 鑑定可能です。お任せください。
「Pm(Platina metal)」は、昭和30〜40年代頃まで使われていたプラチナの古い刻印です。これは現在のPt850やPt900に相当するケースが多く、価値ある貴金属である可能性があります。
また、刻印がなくても、当店の専門機器で純度を正確にお調べいたしますので、お気軽にお持ちください。
まとめ|デザインの古さで諦めるのは、もったいない

古いデザインのエメラルドリングの価値は、決してデザインの新しさだけで決まるわけではありません。査定の基本は、あくまで「宝石」「地金」「脇石」という3つの素材価値の合計です。
特に昭和の指輪は、高品質な金やプラチナが使われている可能性が高く、たとえ小さな石や傷・内包物があるエメラルドであっても買取できます。
最も重要なのは、これら「3つの価値」を一つも見逃さず、お品物に眠る本当の価値を正しく評価できる専門店へ相談することです。
「デザインが古いから価値がない」 という思い込みで、数万円、時には数十万円になるかもしれない「資産」を眠らせておくのは、非常にもったいないことです。
「おもいお」では、GIA-GG(米国宝石学会)認定鑑定士が、デザインの古さに関係なく、お客様の大切な指輪に眠る「素材の価値」を最大限に引き出します。
LINEで写真を送るだけ、最短30分で概算の査定額をお伝えします。 「これ、いくらになるんだろう?」と思ったら、まずは「おもいお」へお気軽にご相談ください。



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