- 2026/11/02
「幽霊つき」と言われたアレクサ・チャンの婚約指輪|アンティークの指輪の物語は、査定額に影響する?
英国のモデル、アレクサ・チャンさんが、俳優のトム・スターリッジさんとの婚約を明かしました。米国の芸能誌PEOPLEによると、婚約を明かしたのは、10月23日に公開された英国の雑誌More or Lessのインタビューです。贈られた指輪は「美しいチューダーの指輪」だといいます。
ところが、パリでヘアメイクを担当した友人には「この指輪、幽霊がついていると思う」と言われたそうです。
祖母や母から譲られたアンティークの指輪にも、「祖母が大切にしていた」「昔から家にあった」といった物語がついていることがあります。この記事では、指輪にまつわる物語が売るときの評価に関係するのか、古い指輪を手元で見るときに何を分けて考えればよいかをまとめます。
目次
アレクサ・チャンの「幽霊つき」の婚約指輪とは

PEOPLEは、チューダーの指輪を、1485〜1603年のチューダー朝のイングランドとウェールズの様式で作られた指輪、またはその様式に着想を得た指輪と説明しています。
チャンさんは、ナショナル・ポートレート・ギャラリーで見た肖像画に、似たデザインの指輪が描かれていたと話しています。アン・ブーリンなど、ヘンリー8世のもとで命を落とした人々の肖像画です。
「幽霊がついている」と言った友人は、指輪を指から外し、その周りで願い事をして息を吹きかけたそうです。チャンさんは、幽霊がついていたらそれはそれで印象的だと、ユーモアを交えて語っています。10月28日には、Instagramに指輪を着けた写真を投稿しました。
ただし、指輪が実際にチューダー朝に作られたものか、以前に誰が持っていたものかを示す記録は報じられていません。PEOPLEは記事の要点で「チューダー朝の指輪」と紹介する一方、本文では「様式で作られた、または様式に着想を得た指輪」と説明しています。石も本人は「テーブルカットのダイヤモンドのよう」と表現しており、種類は公表されていません。
指輪の物語は、査定額に影響する?
評価に関わりうるのは、物語を裏付ける記録
英国のオークションハウスChristie’s(クリスティーズ)は、来歴(provenance)を「品物の所有の経緯を記録した歴史」と説明しています。重要な展覧会に出品された、名のある収集家が所有していたといった来歴は、市場での価値を高めることがあるとしています。
一方で、来歴を示す根拠として同社が挙げているのは、過去の売買の領収書や請求書、オークションのカタログ、展覧会の記録といった、確かめられる資料です。
つまり、歴史的な来歴が価値に影響する場合、その裏付けとなる記録が重要になります。「歴史を感じさせる指輪」と「歴史的な来歴が確かめられた指輪」は、同じではありません。
家族から伝わる話は、どう考える?
「祖母が大切にしていた」「嫁入りのときに持たされた」といった話は、持ち主にとってかけがえのない思い出です。指輪を残すか、譲るか、売るかを考えるときの大切な手がかりにもなります。
ただ、その話だけで査定額が変わるとは限りません。買ったときの書類や保証書、箱などが残っていれば、品物を知る手がかりになることがあります。
古い指輪は、デザインと作られた時代を分けて見る
見た目の古さと、作られた時代
古い様式の指輪には、その時代に作られたものと、のちにその様式をまねて作られたものがあります。PEOPLEの説明でも、チューダーの指輪には「様式に着想を得た指輪」が含まれています。見た目の古さと、実際に作られた時代は、必ずしも一致しません。
石・台座・状態
指輪の評価は、石の種類や品質、台座の金属の種類や重さ、作りや状態を合わせて見られます。古さや物語だけで評価が決まるわけではありません。
由来が分からない指輪も、そのまま査定へ
おもいおには、GIA(Gemological Institute of America)のGraduate Gemologist(G.G.)ディプロマ取得者が在籍しています。古いデザインの指輪も、石の種類・品質・状態と、台座の素材を確認したうえで査定します。
家族から聞いた話や入手したときの経緯、購入時の書類などがあれば、品物を知る手がかりとしてお聞かせください。見た目だけでは石の種類を判断できない場合もあり、確定には鑑別機関の検査が必要なことがあります。おもいおは鑑別書の発行は行っていません。
由来が分からなくても、箱や鑑別書がなくても、そのままお持ちください。石がゆるんでいる、台座が傷んでいるといった状態でも構いません。店頭での査定は、銀座本店と心斎橋店では予約なしで受け付けており、査定額を確認してからお断りいただいても費用はかかりません。
まとめ
アレクサ・チャンさんの婚約指輪は、友人に「幽霊がついている」と言われるほど物語を感じさせる指輪ですが、作られた年代や以前の持ち主を示す記録は報じられていません。
指輪の物語は、持ち主にとって大切な魅力です。ただ、評価に関わりうるのは、その物語を裏付ける記録があるかどうかです。手元のアンティークの指輪も、物語・デザインの古さ・実際の石や台座を分けて考え、分からないことはそのまま相談してください。




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