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ファンシーカットダイヤモンドの買取相場とは?高価買取のために知っておきたいカット種類

ファンシーカットダイヤモンドとは、ダイヤモンドの一般的な形状である「ラウンドブリリアントカット」とは異なり、個性的なデザインが施されたカットのことを指します。ファンシーカットダイヤモンドの種類には、エメラルドカットやハートシェイプカット、オーバルカットなどが存在し、どれも美しく一定の人気を誇りますが、ラウンドブリリアントカットと比較すると買取価格が低下する傾向にあります。

本記事では、ファンシーカットダイヤモンドの13種類の特徴と買取相場、そしてファンシーカットダイヤモンドを高価買取してもらうためのコツについてもご紹介します。一般的なダイヤモンドとは少し異なる形状のダイヤモンドをお持ちの方は、ぜひご自身の宝石の価値を調べてみてください。

なお、本記事を監修する国際認定資格を持つ一流鑑定士、高源雅洋が代表を務める「買取専門店おもいお」では、銀座本店での店頭買取のほか、全国対応の出張買取・宅配買取を承っています。納得のいく査定金額で大切な資産を売却したい方は、ぜひ電話・メール・LINEの無料相談をご活用ください。

ダイヤモンドのカットは3種類

ダイヤモンドのカットの種類は、大別すると次の3つに分類されます。

  • ラウンドブリリアントカット
  • ファンシーカット
  • オリジナルカット

それぞれ詳しく解説していきましょう。

ラウンドブリリアントカット

ラウンドブリリアントカットは、「ダイヤモンド」と言われて真っ先に思い浮かぶ形状を指します。58の面を持つ多面体であり、上から見ると円形、下半分は放射線状のパビリオンと呼ばれるカットが施されています。ラウンドブリリアントカットは、ダイヤモンドの美しさを最も引き出すカットとされており、最も高い価値を持つカットでもあります。

ファンシーカット

ファンシーカットとは、ラウンドブリリアントカット以外のカット全般を指す言葉です。エメラルドカット、オーバルカット、ハートシェイプカットなどの種類があり、それぞれ個性的な美しさを備えています。ただし流行に左右されやすく、4CのCut(カット)評価がつかないことから、ラウンドブリリアントカットと比較すると安価に入手しやすく、買取相場も下落する傾向にあります。

オリジナルカット

オリジナルカットは、ラウンドブリリアントカットやファンシーカットのいずれの種類にも属さないカットのことを指し、カッターズブランドによる独自のデザインを施したダイヤモンドです。ファンシーカットと同様に価値をつけにくく、買取価格が低くなる傾向にありますが、唯一無二のダイヤモンドを入手できる魅力があります。

ファンシーカット13種類の特徴と買取相場

続いて、ダイヤモンドの代表的なファンシーカットを13種類、それぞれの特徴や買取相場とともにご紹介します。取り上げるのは以下の13項目です。

  • ペアシェイプカット
  • オーバルカット
  • ハートシェイプカット
  • マーキスカット
  • プリンセスカット
  • スクエアカット
  • ステップカット
  • エメラルドカット
  • ラディアントカット
  • テーパーカット
  • バゲットカット
  • トリリアントカット
  • クッションカット

一つひとつ順番にご紹介しましょう。

ペアシェイプカット

ペアシェイプカットは、「ティアドロップカット」とも呼ばれ、水のしずくのような涙滴型のデザインが特徴のカットです。一方は丸く、もう一方は尖った形になっており、洋梨(Pear)のような形をしていることからペアシェイプと名付けられました。ペアシェイプカットは結婚指輪・婚約指輪に使われることが多く、ネックレスに用いられることもあります。

オーバルカット

オーバルカットは楕円形にカットしたダイヤモンドで、細長いシャープな形にカットしたものから、ふっくらとした丸みの強い形にカットしたものまで豊富なデザインが存在します。縦横の比率によってはラウンドブリリアントカットに近い印象を与えることもあります。細長いオーバルカットダイヤモンドは、指を細く見せてくれる視覚効果があり、古くから人気の高いカットの一つです。

ハートシェイプカット

ハートシェイプカットは、ハートの形にカットしたダイヤモンドを指し、見た目の可愛らしさや加工の困難さから、希少で価値の高いカットとみなされます。日本国内でも流通しているケースは少なく、主に欧米で高価で取引されています。ハートの美しい形に整えるための研磨ロスが多く発生するため、カラット数に対してやや割高の価格がつけられます。

マーキスカット

マーキスカットとは、ラグビーボールのように両端が尖った形の細長いカットで、表面積が大きいことから小粒でも大ぶりなダイヤモンドに見えることが特徴です。18世紀、フランスでポンパドール侯爵夫人が活躍した時代に流行したことから、侯爵夫人を意味する「マーキス」というフランス語が由来となっています。

プリンセスカット

プリンセスカットは、上から見ると正方形の形をしたカットで、モザイク模様のような美しいカットが施されていることが特徴です。1970年代に発明された比較的新しいカットながら、優れた輝きを備えていることから「プリンセス」の名前を冠するに至りました。国内でもエンゲージリングとして近年高い人気を誇っていますが、エッジが尖っているため欠けやすいデメリットもあります。

スクエアカット

スクエアカットはプリンセスカットの元となったカットであり、上から見ると正方形となっていることに加え、上下・左右で対称なカット面が並んでいることが特徴です。それぞれのカット面が比較的広く光を反射しにくいため、他のカットと比べると輝きに劣りますが、ダイヤモンドの透明度を引き立たせてくれるメリットがあります。

ステップカット

ステップカットは、プリンセスカットやエメラルドカットを含め、各カット面が四角形かつ対称的に並ぶカットのことを指します。ラウンドブリリアントカットと並んでダイヤモンドの代表的なカットの一種であり、ラウンドブリリアントカットが普及する以前まで高い人気を誇っていたカットでもあります。

エメラルドカット

エメラルドカットはステップカットの中でも代表的なカットで、加工の効率性や宝石の欠けにくさを重視したものです。上面の面積が広いため輝きは少ない一方、ダイヤモンド自体の透明度が美しく際立つことが特徴です。国内では結婚指輪や婚約指輪で広く使われていますが、原石の透明度が重視されるため流通量は控えめとなっています。

ラディアントカット

ラディアントカットは、ステップカットとブリリアントカットの長所を組み合わせたカットです。1977年に誕生した新しいカットであり、ダイヤモンドの美しさや輝きを引き出しながら、透明度を引き立ててくれることが特徴です。

テーパーカット

テーパーカットはステップカットの一種で、細長く台形の見た目をしたダイヤモンドのことを指します。一つひとつが階段状にカットされているのが特徴で、1粒あたり3〜4mmほどの大きさが一般的ですが、メインの宝石を引き立たせる脇石として使われることが多くあります。テーパーカットダイヤモンドをメインとしたジュエリーは流通量が少なく人気も低いため、買取相場は抑え目になる傾向があります。

バゲットカット

バゲットカットは、エメラルドカットとよく似たカットですが、大きな違いは角を取っていない点にあります。エメラルドカットと同様に縦長の長方形のデザインで、ダイヤモンド自体の透明度を楽しむことが可能です。角を残していることから縦のラインがより美しく、シャープな印象を備えていますが、扱いには注意が必要です。

トリリアントカット

トリリアントカットは、丸みを帯びた三角形のカットで、ラウンドカットと同等の輝きを楽しめることが特徴です。ダイヤモンドの輝きを生かしながらファンシーカットダイヤモンドを身につけたい方から高い人気を集めています。ただし珍しいカットなので国内での流通量は少なく、査定でも高価買い値段がつきにくい点に注意が必要です。

クッションカット

クッションカットは、丸みを帯びた枕のようなデザインから「ピローカット」とも呼ばれ、ラウンドカットの美しさを保ちながらダイヤモンドの透明度を引き立てるカットです。長方形のほか正方形のデザインも人気で、20世紀初頭までダイヤモンドのスタンダードなカットでもありました。研磨ロスが少ないことから流通量は多いですが、買取価格はやや控えめとなっています。

4Cの評価はラウンドブリリアントカットのみ

ファンシーカットダイヤモンドの価値を調べる際には、4Cの評価が行われない点に注意が必要です。

一般的にファンシーカットダイヤモンドの買取価格は、ラウンドブリリアントカットを100とするなら、65〜85程度が目安です。そのためカラット数や透明度といった評価項目が同等であったとしても、ファンシーカットダイヤモンドと比べると買取価格は落ちることとなります。

その背景として、ラウンドブリリアントカット以外のダイヤモンドでは4Cの評価がつかず、3C(カラー・カラット・クラリティ)のみで評価されることが挙げられます。ファンシーカットダイヤモンドは種類が豊富なため、カット評価がつかない点が特徴です。

ファンシーカットの種類によって買取価格は変わる?

ダイヤモンドの買取価格は、原則としてリセールバリューによって決まるため、人気が高く販売価格が高価であるほど高価買取につながりやすくなります。ここではファンシーカットダイヤモンドの買取価格や、高価買取を実現するためのポイントについてご紹介します。

ラウンドブリリアントカットが最も高価

基本的にダイヤモンドの買取では、最もメジャーなカットであるラウンドブリリアントカットが、最も高価となります。4Cによって評価をつけやすく一定の人気があることから、同等のカラー・カラット・クラリティであればファンシーカットよりも高い査定額が提示されやすいです。

3Cやブランドも買取価格の査定材料に

ファンシーカットダイヤモンドでは4Cの評価はつきませんが、石の品質が査定に影響しないわけではありません。カットが特殊であったとしても、石の品質が高ければ高価買取につながる可能性は十分に考えられます。

また、ルース(裸石)を除いてどこのジュエリーブランドのダイヤモンドかによっても、査定額は大きく変動します。人気のブランドであればリセールバリューも高くなり、高価買取が実現しやすくなります。

ダイヤモンドの真贋がわかる買取店に出すことが重要

ダイヤモンドの高価買取のためには、査定に出すお店選びも重要です。特にダイヤモンドの真贋や評価を正しく調べられる鑑定士が在籍している買取店以外では、鑑定書がなければ買取を断られてしまったり、真贋を判別できないため相場より低い金額を提示されたりするケースもあります。

国際認定資格を持った鑑定士が在籍する買取店であれば、鑑定書や付属品なしでも真贋を判断し、高額な査定額を提示してもらえる確率が高まります。そのためダイヤモンドの買取店選びでは、在籍する鑑定士についてチェックしておくのがおすすめです。

ファンシーカットダイヤモンドの高価買取なら「おもいお」へご相談を

ファンシーカットダイヤモンドの高価買取を目指している方は、銀座に本店を構える私たち「おもいお」へぜひご相談ください。「おもいお」では、3万件以上のご依頼対応件数を持つ豊富な実績をもとに、ダイヤモンドをはじめとする宝石類・ブランドジュエリー・時計などの高価買取を実施しています。

買取方法には、店頭買取・出張買取・宅配買取の3つに対応しており、いずれの場合もお客様負担は0円なので、安心して査定を受けていただけます。中でもLINEを使った簡単査定では、ダイヤモンドの写真と状態、付属品などをお送りいただくだけで、簡単に一流鑑定士の査定を受けることができます。

下記のページからLINEへの友だち追加ができますので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

ラウンドブリリアントカットと比較すると、ファンシーカットダイヤモンドは需要が少ないため買取相場は低くなる傾向にあります。そのため資産として購入するよりも、唯一無二のジュエリーとして楽しむことをおすすめします。

ファンシーカットダイヤモンドを手放す場合には、4Cのうちカット評価はされない点や、ジュエリーブランドも評価の対象となる点、ダイヤモンドの真贋が判別できる買取店に持ち込むことが重要です。本記事でご紹介してきたファンシーカットの種類は、買取店へ持ち込む際の判断基準として活用してみてください。