- 2026/09/22
ウサイン・ボルト氏の5カラット婚約指輪はしずく型|ラウンドではない形のダイヤモンドは、査定でどう見られる?
陸上のウサイン・ボルト氏が、2026年8月21日の40歳の誕生日を祝う会でプロポーズしたと報じられました。婚約者に贈った指輪は5カラットのダイヤモンドで、中心の石はしずく型(ペアシェイプ)と伝えられています。
国内の報道では、その大きさや価格をめぐる反応が紹介されました。ただ、写真で伝わる大きさの一部は、しずく型という形がつくる見え方でもあります。
この記事では、このニュースを入口に、ラウンドではない形のダイヤモンドが同じ重さでもどう見え方や価格が変わるのか、鑑定書の何が違うのか、査定では何を見ているのかをまとめます。しずく型や楕円形、舟形の指輪を持っている方に向けた内容です。
この記事のポイント
・5カラットの指輪に集まった「大きい」という反応には、しずく型という形が関係しているとみられます
・ラウンド以外の形は、同じ重さでも見え方と価格の付き方が変わり、鑑定書にカットの等級も付きません
・査定では、その代わりに対称性・研磨、中央の暗い部分、先端の欠けと爪、色の出方を現物で確認します
目次
40歳の誕生日に贈られた5カラットの指輪
ボルト氏は8月21日、長年のパートナーであるカシー・ベネット氏にプロポーズしたと報じられています。指輪は5カラットのダイヤモンドで、中心の石は先端がとがったしずく型(ペアシェイプ)と伝えられました。一方で楕円形(オーバル)と表記する媒体もあり、ジュエラーや仕様の公式発表はありません。写真だけでは、形も細かな仕様も確定しないことが分かります。
デイリースポーツは8月28日、指輪の大きさや価格に関心を寄せるネット上の反応を紹介しました。指輪の価格は、いずれの報道にも記載がありません。
同じ5カラットでも、形で見え方が変わる

宝石学の研究・教育機関であるGIA(Gemological Institute of America)によると、販売されるダイヤモンドの大半はラウンドです。しずく型(ペアシェイプ)や楕円形(オーバル)、舟形(マーキス)、ハート型など、ラウンド以外の形はまとめて「ファンシーシェイプ」と呼ばれます。
GIAは、オーバルやマーキスのような細長い形は、同じ重さのラウンドより大きく見えると説明しています。指の上で占める面積が広くなるためです。しずく型についても、GIAはしずくの輪郭が細長い形をつくると紹介しています。今回の指輪が「大きい」と受け取られたことにも、5カラットという重さだけでなく、形が関係しているとみられます。
反対に言えば、同じ重さでも、細長い形に比べてラウンドの方が小さく見えることがあります。大きく見えるからといって、重さや等級が高いとは限りません。
ラウンド以外の形は、価格の付き方も鑑定書も違う
価格の付き方も形で変わります。GIAによると、オーバルなどラウンド以外の形は、同じ重さならラウンドより価格が抑えられる傾向があります。形ごとの価格は複雑なため、GIAは同じ形・同じカッティングスタイル・近い重さの石どうしで比べることを勧めています。ラウンドの価格を、そのまましずく型や舟形に当てはめることはできません。
もう1つの違いは鑑定書です。GIAの公式なカットグレードが付くのはラウンドブリリアントだけで、ラウンド以外の形には総合のカットの等級が付きません。代わりに、研磨(ポリッシュ)と対称性(シンメトリー)が評価されます。
手元の鑑定書を見て「カットの等級が書いていない」と不安になる方もいるかもしれませんが、記載が抜けているわけではなく、ラウンド以外の形ではそれが通常です。
ラウンド以外の形を、査定ではどう見るか

おもいおでは、ダイヤモンドの査定で宝石の種類・品質・状態を確認したうえで、ブランド、デザイン、製品としての状態、付属品を合わせて見ています。ラウンド以外の形では、カットグレードの代わりに次の点を現物で確認します。
- 左右が同じ形か(対称性)と、研磨の仕上がり:しずく型では、肩が高すぎたり、片側が膨らんだりしていないかを見ます。GIAは、多くの専門家が縦横比およそ1.50〜1.75:1を好むと紹介しています
- 石の中央に出る暗い部分(ボウタイ)の大きさ:オーバル・マーキス・しずく型・ハート型では、中央に蝶ネクタイのような影が出ることが多く、わずかなものは一般的です。長さと幅の差が大きいほど濃くなり、大きく暗いものは見た目の評価を下げます
- 先端に欠けがないか、爪が先端を保護しているか:しずく型で最も傷つきやすいのは先端です。V字の爪などで保護されているか、欠けや摩耗がないかを確認します
- 色の出方:しずく型はラウンドより色が見えやすいとGIAは説明しています。同じ色の等級でも、形によって色の見え方が変わります
形はデザインの選択であり、形だけで価値が決まるわけではありません。同じ重さでも形で価格の付き方が変わるため、ラウンドの目安を当てはめて高い、低いと決めつけることはしていません。
おもいおから伝えられること
おもいおには、GIA(Gemological Institute of America)のGraduate Gemologist(G.G.)ディプロマ取得者が在籍しています。宝石の種類・品質・状態を確認したうえで査定します。
先端に小さな欠けがあるしずく型や舟形の指輪も、そのままの状態で査定の対象になります。鑑定書や付属品がない持ち物の査定も受け付けています。
まとめ|ラウンドの目安で決めつけない

5カラットの指輪に集まった「大きい」という反応には、しずく型という形が関係しているとみられます。ラウンド以外の形は、同じ重さでも見え方と価格の付き方が変わり、鑑定書にカットの等級も付きません。査定では、その代わりに対称性・研磨、中央の暗い部分、先端の欠けと爪、色の出方を現物で確認します。
昔もらったしずく型や舟形の指輪は、流行の形と違うことや、鑑定書にカットの等級がないことを理由に、価値を決めつける必要はありません。おもいおでは、査定料・キャンセル料はかからず、査定額を確認してから売却するか判断できます。概算だけを知りたい場合は、LINE査定で写真をもとに案内しています。正式な査定額は、現物を確認したうえでお伝えします。




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