- 2026/01/06
エメラルド原石は買取できる?値段の相場や価値が決まる4つの査定ポイントを鑑定士が解説
「遺品整理で出てきた緑色の石、これってただの石?それとも宝石?」
「エメラルドの原石を持っているけれど、どこに売ればいいかわからない」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
実は、カットされていないエメラルドの原石(ラフストーン)も買取可能です。しかし、その価値を見抜けるお店はごくわずか。一般的なリサイクルショップでは「値段がつかない」と断られることも珍しくありません。
この記事では、東京・銀座で宝石買取専門店を営む「おもいお」が、エメラルド原石の価値が決まる4つの判断軸や相場感、失敗しない売却先の選び方をプロの視点で解説します。
《この記事を監修する『おもいお』について》
本記事は、原石(ラフストーン)査定にも対応する宝石買取専門店「おもいお」が監修しています。
✅ GIA-GG(米国宝石学会)認定鑑定士が在籍
✅ 原石から宝飾品まで幅広く対応
✅ 査定料・キャンセル料は完全無料
✅ LINE・宅配・出張など柔軟な査定方法
✅ Googleクチコミ★4.8以上(5年連続高評価)
コレクション整理や相続品の査定もお気軽にご相談ください。
【この記事でわかること】
- エメラルドの原石は、そもそも買取してもらえるのか?
- 原石の価値を決める4つの重要なポイント
- カットされた宝石と原石の、価値の考え方の違い
- なぜ原石の査定は、最高レベルに難しいのか
目次
エメラルドの原石は買取可能!ただし査定先で価値が変わります

結論から申し上げますと、エメラルドの原石は買取可能です。
「鉱物標本なんて売れない」
「エメラルドかただの石ころかわからないから捨ててしまおう」
もしそう考えているなら、少し待ってください。一見するとゴツゴツとした岩の一部に見えるものでも、プロが見れば価値ある資産になるケースは多々あります。
まずは、エメラルド原石の需要や「買取できない」といわれる理由についてみていきましょう。
エメラルドの原石は「宝石の素材」としての高い需要がある
エメラルドは、きれいにカットされた状態でないと価値がないと思われがちですが、実は原石(ラフストーン)のままでも十分に価値があります。
その理由は、主に以下の2つの強い需要があるからです。
- 「宝石の素材」としての需要
- 「鉱物標本」としての需要
すべてのジュエリーは原石から作られます。加工業者や職人は「この原石を磨けばどんな美しい宝石になるか」という未来の可能性に価値を見出し、仕入れを行っているのです。
また、自然が生み出した原石そのままの形は、コレクターズアイテムとしても人気があり、宝石として加工するのとは違った市場価値が存在します。
つまり、磨かれていない石であっても、「貴重な素材」や「コレクション」としてプロや愛好家が常に探し求めているため、一定の需要があるのです。
鑑定力のない店では「買取できない」といわれる理由
エメラルド原石を買取店に持ち込むと、 「これは買取できません」と断られるケースがあります。
その多くは以下の理由によるものです。
- 原石を評価できる鑑定士がいない
- カット前のリスクを取れない
- 宝石=完成品という前提で査定している
エメラルドの原石は、対応できる専門店でなければ正しく評価されません。
完成された指輪やネックレスとは異なり、原石の価値を見抜くには「この石を削ったら中からどんな宝石が出てくるか」を予測する高度な専門知識が必要です。
エメラルド原石の買取相場|いくらくらいで売れる?

「この原石、いくらになりますか?」 これは最も多く寄せられるご質問ですが、エメラルドの原石においては、ダイヤモンドのような「重さだけで決まる定価」は存在しません。
なぜなら、エメラルド原石の価値は「重さ」ではなく、その石が持つ個性と将来性によって大きく左右されるからです。ここでは、価格が大きく変動する理由と、実際の査定現場での価格帯の目安について、正直にお伝えします。
原石に「明確な相場表」が存在しない理由
ダイヤモンドであれば、国際的な相場表(ラパポート)があり、カラット・カラー・クラリティなどのグレードによって、ある程度の価格帯が定められています。一方、エメラルドの原石には、そうした共通の相場表がありません。
その最大の理由は、原石ごとの「個体差」が極端に大きいためです。
たとえ同じ重さ(カラット)であっても、
- 宝石としてカットできる「良質な部分」がどれだけ残るか
- 内部に致命的なヒビや割れがないか
- 色がどれほど濃く、均一に出ているか
これらの条件によって、価値が10倍、時には100倍以上変わることも珍しくありません。
「重い=高い」とは限らない点が、原石査定の難しさであり、同時に奥深さでもあります。
【目安】エメラルド原石の買取価格帯
以下は、実際の査定現場を踏まえたあくまで参考レベルの目安です。正確な金額は、必ず実物を確認したうえで判断されます。
| 品質 | 買取相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| 小粒・品質が控えめなもの | 数千円 〜 数万円前後 | 色が薄い 内部に不純物やヒビが多い 宝石としてのカットが難しいもの (ハンドメイド素材や練習用の石としての需要) |
| 品質良好・結晶状態が良いもの | 数万円 〜 数十万円以上 | 透明度が高く、鮮やかな緑色 ジュエリーへの加工が見込めるもの |
| 鉱物標本クラス | 要査定 | コレクター向けの石 母岩が付いている 結晶の形が美しいなど |
宝石としてのカットが難しい原石は、数千円から数万円程度の買取金額です。透明度が比較的高く、エメラルドらしい鮮やかな緑色が確認できる原石クラスになると、一気に買取価格が跳ね上がります。
さらに、母岩が付いている、結晶の形が美しいといったコレクター向けの石は、「宝石の素材」とは全く別の評価基準(希少性や造形美)で高値がつく可能性があるでしょう。
▼【実際のおもいお買取実績】

| アイテム名 | エメラルド原石(ルース/裸石)123.591ct |
| 参考買取価格 | 1,100,000円 |
プロはどう決める?「完成後の価値」からの逆算査定
専門性のある鑑定士は、原石を完成後の価値から逆算して査定し、正確な価格を予測しています。具体的には「歩留まり(ぶどまり)」を計算し、磨き上がった姿から逆算するという方法です。
原石の買取価格=(完成する宝石の市場価値) - (カット工賃 + リスク)
原石をカットすると削り落とす部分が出るため、重さは必ず減ります。これを「歩留まり」といいます。 たとえば10ctの原石があっても、亀裂を避けてカットしたら3ctのルース(裸石)しか残らないかもしれません。
この場合、10ctではなく「3ctの宝石としての価値」が基準です。
さらに、「カットしてみたら内部に予想外の傷があった」というリスクや、研磨にかかる工賃を考慮して、最終的な査定額を算出します。
【結論】実物を見ずに正確な価値を決めるのは不可能です
インターネット上で似た原石を見つけたとしても、それがあなたのエメラルド原石と同じ価値である保証はありません。原石の本当の価値は、ライトを当てて内部を透かし、プロの鑑定士が状態を確認して初めて見えてくるものです。
もちろん、「ただの石ころ」だと思っていた原石が、想像以上の価値を秘めている可能性も決してゼロではありません。
まずは一度、専門店で査定を受けてみることを強くおすすめします。
エメラルド原石の価値を決める4つの査定ポイント

原石の価値は、単なる「重さ」だけでは決まりません。 プロの鑑定士は、その原石が「加工された後にどれだけ美しい宝石になるか」というポテンシャルを厳しくチェックします。
ここでは、査定額を大きく左右する4つの重要なポイントについてみていきましょう。
- 【色(カラー)】原石段階でも最重要評価
- 【透明度(クラリティ)】使える部分がどれだけあるか
- 【大きさと形状】歩留まりを左右する重要な要素
- 【母岩の有無】鉱物標本としての価値
【色(カラー)】原石段階でも最重要評価
エメラルドにおいて最も重要なのが「色」です。 原石の表面だけでなく、内部まで深く鮮やかな緑色が浸透しているものが最高評価となります。
反対に、色が薄すぎるものは「グリーンベリル」という別の鉱物として扱われ、宝石としての価値が大きく下がってしまうでしょう。黄色みが強いものより、わずかに青みを含んだ深い緑色が市場では好まれます。
【透明度(クラリティ)】使える部分がどれだけあるか
エメラルドは性質上、インクルージョン(内包物)が多い宝石ですが、原石査定では「致命的なヒビ(クラック)」がないかを徹底的に見ます。 なぜなら、大きなヒビがある原石は、カットや研磨の最中に割れてしまうリスクが高いからです。
また、スマホのライトやペンライトを当ててみた際、光が石の奥までスッと通るような透明度が高い原石は、極めて高額で取引されます。
なお、スマホのライトで確認できる偽物の見分け方については、以下の記事もご覧ください。
▶エメラルドの偽物の見分け方|スマホやライトで確認!鑑別書なしでもわかるプロの真贋術
【大きさと形状】歩留まりを左右する重要な要素
単純な大きさ(カラット数)も大切ですが、それ以上に「形の良さ」が重要です。
エメラルドの結晶は本来、六角柱の形をしています。この六角柱がきれいに残っている原石は、カットする際の無駄(削り落とす部分)が少なく、効率よく大きな宝石を作れるので、高く評価されるのです。
逆に、形がいびつな原石は、宝石として仕上げるために多くの部分を削り捨てる必要があるため、評価が下がることがあります。
【母岩の有無】鉱物標本としての価値
産地が特定できる場合、コロンビア産(特にムゾー鉱山やチボール鉱山)のものは、「エメラルドの王様」としてブランド価値が加算されます。
また、母岩(岩石)が付いたままの状態でも、結晶が美しく成長しているものは「鉱物標本」としてコレクター需要があります。「石が付いているからダメだ」と自分で判断して無理に剥がそうとせず、そのままの状態でお持ち込みいただくのが高額査定のコツです。
なお、エメラルドの産地による性質の違いについては、以下の記事をご覧ください。
▶エメラルドの価値は産地でどう違う?コロンビア産が最高峰とされる理由とは
カット済みエメラルドと原石の価値の違い

普段私たちが目にする指輪やネックレスなどの「宝石」と加工前の「原石」。 どちらも同じエメラルドですが、査定における価値の測り方(ものさし)は全く異なります。この違いを知っておくことが、安易な安売りを防ぐ第一歩です。
カット済みエメラルドの価値は「現在の美しさ」
すでにカット・研磨されたエメラルドは、製品としての「現在の美しさ」が評価対象です。
- 色(Color)
- 透明度(Clarity)
- 輝き・カット(Cut)
- 重さ(Carat)
これらが目に見える状態で確定しているため、国際的な市場相場と照らし合わせることで、比較的明確な査定額を算出することが可能です。ある程度の知識があれば、店舗による査定額のブレはそこまで大きくはなりません。
なお、カットごとの特徴や価値、違いについては以下をご覧ください。
▶︎ エメラルドのカット種類一覧|名前や特徴、価値・値段への影響を徹底解説
エメラルド原石の価値は「未来の可能性」
一方で、原石(ラフストーン)の査定は、「これからどんな宝石になれるか」という未来の価値を予測する作業になります。
- どんな形にカットできるか(ジュエリー向きか、標本向きか)
- どれだけの品質と重さが残るか(歩留まりの計算)
- 加工中に割れるリスクはないか
原石は「完成品」ではないため、定まった相場表が存在しません。 「この原石なら、最高品質のルースが取れる」と強気にでる鑑定士と、「割れるのが怖いから安く買おう」と弱気な鑑定士では、査定額に雲泥の差が出ます。
つまり、原石の価値を引き出せるかどうかは、鑑定士の「経験値」と「想像力」に大きく左右されるのです。
まとめ|そのエメラルド原石、価値を決めるのは“見る人”です

- エメラルド原石は買取可能
- 価値は「色・透明度・形・母岩」で決まる
- 相場は一律ではなく、査定先で大きく変わる
- 専門店での査定が何より重要
一見ただの石に見えても、実は大きな価値を秘めている可能性があるのが、エメラルドの原石です。原石の価値を引き出せるかどうかは、鑑定士の「経験値」と「想像力」に大きく左右されます。
だからこそ、原石の売却は「宝石のプロ」である私たちにお任せいただきたいのです。
エメラルド原石の査定をご希望の方へ
- LINEで写真を送るだけの簡単査定
- 電話でのご相談も歓迎
- 全国対応の宅配査定も可能
ご自宅に眠るエメラルド原石、ぜひ一度《おもいお》にご相談ください。



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