- 2026/09/28
真珠ネックレスは本物?偽物との違いや査定で見るポイントを《真珠の耳飾りの少女》から解説
フェルメールの名画《真珠の耳飾りの少女》は、2026年8月21日から9月27日まで大阪中之島美術館で公開され、14年ぶりの来日展示として話題になりました。題名にもなっている耳飾りの真珠は、実は本物の真珠ではないかもしれない、と所蔵する美術館自身が説明しています。
この耳飾りについては、描かれた大きさや光の反射といった見た目の手がかりから、素材が議論されてきました。一方、引き出しにしまってある真珠のネックレスは、状態や種類を確認できます。「これは本物なのか」「偽物だったら相談するのも気が引ける」と感じている方に向けて、本物の真珠の種類、査定で確認されること、相談する前に手元でしておきたいことをまとめました。
目次
名画の「真珠」は、本物の真珠ではないかもしれない

《真珠の耳飾りの少女》は、17世紀オランダの画家ヨハネス・フェルメールが1665年頃に描いた作品です。オランダ・ハーグのマウリッツハイス美術館が所蔵しています。
所蔵館は作品解説で、この真珠は本物にしては大きすぎ、おそらく模造真珠だと説明しています。ニスを塗って落ち着いたつやを出したガラス製の飾りかもしれず、画家の想像から生まれた可能性もあるとしています。絵をよく見ると、真珠は白い絵具の2筆だけで描かれ、耳に掛けるための金具も描かれていないそうです。
同館の学芸員によると、17世紀の真珠は天然のもので、大粒の真珠は希少でした。一方で、ガラスで作った安価な真珠も出回っていたといいます。
2014年には、オランダの研究者も、光の反射の仕方が真珠特有のやわらかな光沢と合わないとして、金属ではないかと指摘しています。本物の真珠ではない可能性がある点では見方が重なりますが、何でできているかについては見方が分かれています。
手元の真珠ネックレスが、本物か分かりにくい理由

真珠のジュエリーには、貝の中で育った本物の真珠のほかに、ガラスや樹脂などで真珠に似せて作られたものもあります。名画の時代にすでに模造の真珠があったように、真珠に似せた飾りには長い歴史があります。
贈り物として受け取った真珠や、家族から譲り受けた真珠は、どこでいつ購入したのか分からないこともあります。箱や保証書が残っていなければ、手がかりはさらに少なくなります。
絵の中の耳飾りは、描かれた見た目から素材を推定するしかありません。一方、手元の真珠は実物を確かめることができます。「たぶん偽物だろう」「古いから価値はないだろう」と、持ち主が見た目だけで決めてしまう必要はありません。
「本物の真珠」にも種類がある

本物の真珠は、大きく「天然真珠」と「養殖真珠」に分かれます。米国の宝石学の研究・教育機関であるGIAによると、天然真珠は人の手を一切介さずに貝の体内でできたもの、養殖真珠は人が貝に核などを入れて育て、手入れを重ねてできたものです。
GIAは、養殖真珠の主な種類として次の4つを挙げています。
- アコヤ真珠:日本や中国で養殖される。白やクリーム色の、ネックレスでおなじみの真珠
- 南洋真珠:オーストラリア、インドネシア、フィリピンなどで養殖される。白から銀色、金色まである
- タヒチ真珠:フランス領ポリネシアで養殖される。黒真珠とも呼ばれ、グレーや黒の色合いが特徴
- 淡水真珠:湖や池で養殖される。現在もっとも多く生産されている真珠で、主な産地は中国
手元の真珠がどの種類かによって、確認するポイントも変わります。「本物かどうか」だけでなく「どの種類の真珠か」も、査定で確かめる内容のひとつです。
査定では真珠のどこを見るのか

真珠の価値は、大きさだけで決まるものではありません。GIAは、真珠の価値を左右する要素として次のものを挙げています。
- 大きさ
- 形(丸いものほど養殖が難しい)
- 色
- 照り(表面の光沢。GIAはもっとも重要な要素になりうるとしている)
- 表面の状態(キズやくぼみなど)
- 真珠層の質(真珠をかたちづくる層。「巻き」とも呼ばれる)
- 揃い(ネックレスのように複数の珠を使う場合)
名画の真珠は「大きすぎる」ことが模造品とみられる理由の一つになりました。実際の真珠では、大きさは価値を決める要素の一つにすぎません。照りや真珠層の状態、珠どうしの揃いなどもあわせて見ていきます。
おもいおでは、宝石の種類・品質・状態を確認したうえで査定しています。おもいおには、GIA(Gemological Institute of America)のGraduate Gemologist(G.G.)ディプロマ取得者が在籍しています。
本物か分からない真珠を相談する前に

本物かどうかを、自分で確かめてから持ち込む必要はありません。おもいおでは、鑑定書や鑑別書、購入時の箱などの付属品がない持ち物の査定を受け付けています。
手元でしておきたいのは、次のようなことです。
- 箱・保証書・鑑別書が残っていれば、一緒に用意する(なくても査定は受けられます)
- いつ、誰から受け取ったかなど、分かる範囲のことを思い出しておく
反対に、表面をこすったり削ったりして確かめる必要はありません。GIAは、表面のキズが多いと真珠の耐久性や価値に影響することがあるとしています。
来店前に目安を知りたい場合は、公式LINEに写真を送って概算を相談できます。LINEで案内するのは概算で、正式な査定額は現物を確認したうえでお伝えします。
よくある質問

Q. 鑑別書がない真珠のネックレスでも査定してもらえますか?
はい。おもいおでは、鑑定書や鑑別書、付属品がない持ち物の査定を受け付けています。
Q. 糸が切れたり、留め具が壊れたりしている真珠のネックレスでも見てもらえますか?
はい。破損やキズ、汚れがある持ち物も査定の対象です。
Q. 査定だけ受けて、売らないことはできますか?
できます。査定料やキャンセル料はかからず、査定額に納得できなければ断ることができます。
まとめ

名画《真珠の耳飾りの少女》の真珠は、所蔵館も「本物にしては大きすぎる」とするように、本物の真珠ではない可能性があります。ただ、描かれた見た目から推定するしかない絵とは違い、手元の真珠は専門的な視点で、価値を判断する材料を確認できます。
手元の真珠は、見た目だけで本物かどうか、価値があるかどうかを決める必要はありません。真珠の価値は、種類や照り、真珠層、表面の状態、揃いなど、いくつもの要素で決まります。
おもいおでは、鑑定書や付属品がない持ち物の査定を受け付けています。価値があるか分からない状態でも、まずは査定額を確認してから、売却するかどうかを判断できます。手放すか迷っている段階からの相談も受け付けています。




