- 2026/09/22
グレース・ケリーの孫の婚約指輪はイエローダイヤ|「黄色いダイヤモンド」は減点なのか、価値なのか。2つの物差しと鑑定書で分かること
2026年9月11日、モナコ公妃グレース・ケリーの孫にあたるアレクサンドラ・フォン・ハノーファー王女(27)が、Instagramで婚約を発表しました。指輪の中心石は、4.8カラットのファンシーイエローのダイヤモンドと報じられています。
婚約指輪といえば無色のダイヤモンド、という印象が強いなかで、王女が選んだのは黄色いダイヤモンドでした。無色のダイヤモンドでは、黄色みは等級を下げる要素です。ところが、この指輪では黄色いことが価値の中心にあります。
この記事では、このニュースを入口に、黄色いダイヤモンドを測る2つの物差し、見た目の色を左右する要素、そして家にある黄色みのあるダイヤモンドを見るときに知っておきたいことをまとめます。
この記事のポイント
・無色のダイヤモンドでは減点になる黄色みが、ファンシーカラーでは色が強いほど価値になります
・どちらの物差しで測られる石かは、枠やカットで見え方が変わるため、見た目だけでは判断できません
・色が天然か処理かでも評価は変わります
目次
王女の婚約指輪に選ばれた4.8カラットのイエローダイヤモンド
指輪はイタリアのジュエラー Antinori di Sanpietro が手掛けたと報じられています。中心石は4.8カラットのクッションカット(角の丸い四角形)で、両脇に三角形のトリリオンカットのダイヤモンドを2石添えたデザインです。
石を留める部分にはイエローゴールドが使われています。ジュエラーの説明として、中心石の色は天然のもので、GIAの鑑定書が付いていると報じられています。
無色のダイヤモンドでは「黄色み」は減点になる
宝石学の研究・教育機関であるGIA(Gemological Institute of America)は、無色のダイヤモンドを「色がないこと」を基準に等級付けします。無色のDから始まり、薄い黄色などを帯びるZまでの範囲です。この範囲では、黄色みが薄いほど上位になります。
つまり、昔もらった指輪の石が少し黄色く見える場合、無色の物差しで測るなら、その黄色みは等級を下げる方向に働きます。
黄色いダイヤモンドには2つの物差しがある

ただし、Zの基準石より色が強い石は、この物差しから外れます。「ファンシーカラー」として、別の等級で評価されます。
GIAは「ファンシーカラーのダイヤモンドでは反対のことが起きる。色の強さと純度が上がるほど、価値は一般に上がる」と説明しています。無色の物差しが「色がないこと」を基準にするのに対し、ファンシーカラーの物差しは「色があること」を基準にするためです。
イエローのファンシー等級は、色の強さの順に次のように分かれます。
- ファンシーライト
- ファンシー
- ファンシーインテンス
- ファンシービビッド
このほかに、色が濃く暗い方向のファンシーディープ、ファンシーダークという等級もあります。GIAでは、色を色相・明度・彩度の3つで表し、その組み合わせをこれらの等級名で示しています。ファンシービビッドやファンシーディープは、通常より価値が高いとされています。
王女の指輪の「ファンシーイエロー」は、この等級名のひとつです。
まとめると、黄色みのあるダイヤモンドには2つの物差しがあります。Zまでの範囲に入る石は色が薄いほど上位、Zを超える石は色が強いほど上位です。手元の石がどちらに当たるかで、評価の方向は正反対になります。
見た目の色は、枠とカットで変わる

では、手元の石がどちらの物差しに当たるかは、見た目で分かるのでしょうか。ここに落とし穴があります。
GIAは、イエローゴールドの枠がイエローダイヤモンドと調和すること、ラウンド以外の形にカットすると正面から見た色がより強く見えることを説明しています。石が大きい場合や、石の下半分(パビリオン)が深い場合も、光が石の中を長く通るため、色が濃く見えることがあります。
つまり、同じ石でも、イエローゴールドの枠では黄色く見えやすく、白い金属の枠では黄色みが弱く見えることがあります。見た目の黄色さは、石そのものの色と、枠やカットによる見え方が重なったものです。
そのため、「黄色っぽいから価値が低い」「黄色いから高いはず」のどちらも、見た目だけでは決まりません。
色が天然か、処理によるものか
もう1つ、黄色いダイヤモンドで評価を大きく左右するのが、色の由来です。
GIAによると、黄色は高温高圧(HPHT)処理や、照射と加熱の処理によって人工的に出すこともできます。色が天然のものか処理によるものかで、評価は大きく変わります。
GIAのカラーダイヤモンドの鑑定書には、色の等級とともに、色の由来(天然か処理か)が記載されています。購入時の鑑定書が残っていれば、この2点を確認しやすくなります。
なお、ファンシーカラーのダイヤモンドでは、色が価値を左右する主要な要素です。GIAは、内包物が多く透明度の等級が低い石でも、正面から見た色が魅力的であれば評価されると説明しています。無色のダイヤモンドほど透明度が重視されない場合がある、ということです。
おもいおから伝えられること
おもいおでは、宝石の種類・品質・状態を確認したうえで査定します。黄色いダイヤモンドでは、色の強さに加えて、色の由来と、石そのものの色と枠やカットによる見え方を分けて確認しています。
おもいおには、GIA(Gemological Institute of America)のGraduate Gemologist(G.G.)ディプロマ取得者が在籍しています。鑑定書や付属品がない持ち物も、そのままの状態で査定の対象です。
まとめ|「黄色いから低い」「黄色いから高い」のどちらも決めつけない

王女の婚約指輪で価値の中心にあるのは、黄色いことでした。無色のダイヤモンドでは減点になる黄色みが、ファンシーカラーでは色が強いほど価値になります。どちらの物差しで測られる石かは、枠やカットで見え方が変わるため、見た目だけでは判断できません。色が天然か処理かでも評価は変わります。
昔もらった指輪の石が少し黄色く見える場合も、決めつける前に、そのままの状態で確認できます。購入時の鑑定書が残っていれば一緒に持参すると、色の等級と色の由来を確認しやすくなります。おもいおでは、査定料・キャンセル料はかからず、査定額を確認してから売却するか判断できます。概算だけを知りたい場合は、LINE査定で写真をもとに案内しています。正式な査定額は、現物を確認したうえでお伝えします。




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