- 2026/01/20
【プロが図解】翡翠(ヒスイ)の価値を決める8つの査定基準|買取価格が変わる理由とは?
「祖母から譲り受けた翡翠の指輪、いったいどれくらいの価値があるんだろう…」
「こんなにきれいな緑色をしているのに、査定に持ち込んだら想像以上に安かった」
そんな経験や疑問をお持ちではないでしょうか?
実は、翡翠(ヒスイ)はダイヤモンド以上に「プロによる鑑別眼」が問われる、非常に奥深い宝石です。一見すると同じような緑色に見えても、以下のような要素によっては、その価値は数百万円から数千円まで、天と地の差がついてしまうこともあります。
「本翡翠(ジェダイト)か軟玉(ネフライト)か」
「天然無処理(A貨)か樹脂浸透(B貨)か」
「とろみ(テリ)はあるか」
そこでこの記事では、GIA-GG(米国宝石学会認定鑑定士)の資格を持つプロが、本翡翠の価値を正しく判断するための「8つの判断基準」を分かりやすく解説します。
ご自身の翡翠がどのように評価されるのかを理解し、査定額を見極めるための正しい知識を身につけましょう。
《この記事を監修する『おもいお』について》
本記事は、翡翠やエメラルドなど色石(カラーストーン)の買取を得意とする《おもいお》が監修しています。
✅ GIA-GG(米国宝石学会)認定鑑定士が在籍
✅ 難しい「A貨・B貨」の判別や「糸魚川翡翠」も正確に評価
✅ 査定料・キャンセル料は完全無料
✅ LINE・宅配・出張など柔軟な査定方法
✅ Googleクチコミ★4.8以上(5年連続高評価)
【この記事でわかること】
- プロが見ている「翡翠の価値」を決める8つのポイント
- 見た目が綺麗でも「B貨(樹脂含浸)」だと安くなる理由
- 最高評価「ろうかん」の特徴とは
- 損をしないために査定前に確認すべきこと
目次
査定基準①|種類:宝石価値があるのは「硬玉(ジェダイト)」

まず着目するのが「その石が宝石としての翡翠かどうか」というポイントです。翡翠の査定は、まず「ジェダイト」か「ネフライト」かを見極めるところから始まります。
| ジェダイト/本翡翠(硬玉) | ネフライト(軟玉) | |
|---|---|---|
| 見た目の特徴 | 透明感があるテリ(輝き)が強い | 半透明~不透明やわらかい |
| 主な用途 | 宝石・ジュエリー | 工芸品・置物・装飾品 |
| 評価傾向 | 買取評価が高くなりやすい(高級翡翠など) | 買取評価は控えめになりやすい |
| 代表例 | ろうかん(インペリアルジェード) | 和装小物・骨董品など |
| 鑑定の難しさ | 見極めには専門知識が必要 | 見た目が似ており誤解されやすい |
「ジェダイト」は和名で「硬玉」と呼ばれており、ミャンマーなどが主産地です。宝石としての輝きを持ち、資産価値が高いとされています。買取店で「宝石」として高額査定の対象になるのは、基本的に「ジェダイト/本翡翠」のみです。
一方「ネフライト」は和名で「軟玉」と呼ばれており、中国などが主産地になります。ジェダイトよりも柔らかく加工しやすいため、主に彫刻や置物、工芸品として扱われるのが特徴です。
ネフライトは、中国美術としての価値がつく特別な場合を除き、指輪やネックレスなどのジュエリーとしては、ジェダイトに比べて評価が伸びにくい傾向があります。
2つの石の違いについては、以下の記事をご覧ください。
▶ジェダイト(硬玉)とネフライト(軟玉)の違い
査定基準②|処理の有無:A貨・B貨で価値は天と地の差

翡翠の査定において、もっとも価格に影響を与え、かつ一般の方が判断しにくい部分が「処理(エンハンスメント)の有無」です。ここでは、最も評価の高いA貨と、それ以外のランクについてみていきましょう。
A貨・B貨・C貨の処理の違い
翡翠は、色むら・濁り・内部の粗さが出やすい石です。天然の状態で美しいものが非常に少ないため、市場では見た目を改善する処理がおこなわれることがあり、古くからさまざまな加工がおこなわれてきました。
業界では、その処理レベルに応じて「A貨・B貨・C貨」というランク分けがされています。

▶A貨・B貨・C貨の違いを詳しく解説した記事はこちら
天然無処理の「A貨」のみが資産価値を持つ
資産として数百万の価値が付く可能性があるのは、天然無処理の「A貨」のみです。A貨は、素材そのものの美しさで勝負できるため、同じ緑でも透明感・質感・テリが自然で、長期的な評価も安定しやすい傾向があります。
一方、B貨やC貨は一見きれいなものも多いですが、天然としての価値評価が入りづらいランクです。そのため、再販市場でも価格が伸びにくい傾向があります。
なぜ「B貨」だと査定額が下がるのか?
「B貨」は樹脂をしみこませることで、透明度を向上させ美しく見せています。一見するとA貨よりも透明度が高くきれいに見えますが、樹脂は経年劣化で黄色く変色するデメリットがあるのです。
この場合、宝石としての「永遠性」が損なわれていると判断されます。見た目が同じように美しい緑色をしていても、「A貨なら300万円、B貨なら数千円〜数万円」という極端な価格差が生まれるのはこのためです。
査定基準③|カラー(色):最高評価は「ろうかん」

種類と処理の基準をクリアしたうえで、次に問われるのが「美しさ」です。翡翠の評価は、「色の良さ」×「透明感」×「テリ(内側から光る感じのツヤ)」の掛け算が基本になります。
まずは、最重要項目である「色」についてみていきましょう。
評価される「緑」の条件
翡翠の色は、一般的に「緑色が濃いほど良い」とされていますが、単に暗い緑色なら良いというわけではありません。高評価となるのは、以下の条件を満たすもののみです。
| 色相 | わずかに青みを含んだ、鮮やかなエメラルドグリーン |
| 彩度 | 黒ずみや茶色が混ざっていない、純粋な緑 |
| 均一性 | 色ムラがなく、全体が同じトーンであること |
評価されやすいのは、濃く・ムラがなく、発色がきれいな緑です。均一性と濁りの少なさは特に重視されます。
「ろうかん」とはなにか?

翡翠の最高峰とされるのが「インペリアルジェード」です。日本では「ろうかん」と呼ばれており、以下の特徴を兼ね備えています。
- 青竹を割ったような鮮烈な緑色
- 「とろみ」を感じるほどの高い透明度
ろうかんは非常に高い透明度を持ち、きめ細かい質感と強いテリが揃った翡翠の最高峰クラスを指す言葉でもあります。
特に、この「とろみ」は翡翠特有の評価基準です。新聞紙の上に置くと文字が透けて見えるほどの透明度を持つろうかんは、桁違いの価格で取引されます。
詳しい内容については、以下の記事をご覧ください。
▶ろうかんについて
査定基準④|透明度・テリ:光を透かす「とろみ」が重要

4つ目の査定基準は、宝石の「輝き」に関する部分です。翡翠はダイヤのように、「透明でキラキラしている石」が高評価、というわけではありません。
翡翠の評価では、表面の輝きよりも石の内側から光を通す「透明感」や「テリ」が重視されます。それぞれ詳しくみていきましょう。
ダイヤモンドとは違う翡翠ならではの「輝き」の基準
宝石の輝きというと、ダイヤモンドのような表面で光を反射する「ブリリアンス」を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、翡翠の評価軸はそれとは大きく異なります。
翡翠で重視されるのは、表面のキラキラ感ではなく、石の内側から光がにじむように感じられる「テリ」や「とろみ」です。
光を受けたときに、石の奥までやわらかく光が広がる翡翠は見た目に深みがあり、しっとりした質感を感じさせます。この内側から湧き出るような光の表情こそが、翡翠ならではの美しさであり、査定でも重要な評価ポイントです。
結晶の緻密さが生むテリと「とろみ」のある質感
翡翠は、非常に緻密な結晶が集まってできた鉱物です。この結晶同士の結びつきが緻密であればあるほど、光は石の表面で弾かれず、内部まで通りやすくなります。その結果、油を垂らしたような独特の「とろみ」や、奥行きのある「テリ」が生まれるのです。
一方で、結晶の粒が粗い翡翠は、光が内部で散乱しやすく白っぽく見えたり、透明感が乏しく感じられたりする傾向があります。たとえ色味が濃くても、テリが弱い場合は「マットな印象の石」として評価が伸びにくくなってしまうでしょう。
テリが強い翡翠は、写真では伝わりにくいことも多く、実物を見た際に差がはっきり出やすい石です。そのため、査定の現場では、光の回り方や質感を細かく確認しながら評価がおこなわれます。
査定基準⑤|サイズ・形状・大きさよりも「厚み」

翡翠は、単純なカラット数よりも、石に十分な厚みがあるかどうかが大切です。特に、リングに使われるカボションカットにおいては、「厚み(ドームの高さ)」が非常に重視されます。
- 厚みがある石:色が深く濃厚に見える(光を内部に溜め込む)
- 平べったい石:色が透けて薄く見える
厚みがある石は光を内部に溜め込み、実際よりも色が深く濃厚に見えます。反対に、平べったい石は色が透けてしまい、実際よりも薄く見えるため、カラット数があっても評価は控えめです。
査定基準⑥|傷・ヒビ・天然の「石目」と「割れ」の違い

翡翠は靭性(粘り強さ)が高い宝石ですが、まったく傷が付かないわけではありません。ここで重要なのは、「石目(いしめ)」と「クラック(割れ)」の区別です。
石目は、石が生成される過程でできた内部の筋や模様のことで、天然石の証でもあります。強度に影響しなければ、大幅な減額にはなりません。
一方、クラック(割れ)はぶつけたり落としたりしてできた後天的なヒビです。表面に達している場合、耐久性に問題があるため価値は大きく下がります。
査定基準⑦|鑑別書の有無:A貨証明の決定打

ご自身で判断が難しい、翡翠の「処理の有無」や「産地」を証明してくれるのが「鑑別書」です。ただし、鑑別書なら何でもいいわけではありません。日本国内では、業界標準として最も信頼性のある「中央宝石研究所(CGL)」が発行したものが強い効力を持ちます。
たとえば、鑑別書の備考欄または分析報告書に、「通常、エンハンスメント(ワックス加工)がおこなわれています」という記載のみであればA貨です。「樹脂含浸がおこなわれています」という記載があるとB貨となります。
この一行があるかないかで、買取価格の桁が変わることもあるのです。
当店には、GIA-GG資格を持つ経験豊富な鑑定士が在籍しており、専用の機材とプロの鑑別眼で、鑑別書がないお品物でも正確に(A貨・B貨などを)見極めることができます。
「付属品がないから」と諦めずに、まずはそのままの状態でお持ち込みください。
査定基準⑧|デザイン・時代性・産地

翡翠の最終的な査定額は、石の品質に加えて、デザイン性や時代背景、産地の評価も踏まえて決まります。基本は石の品質優先で評価されますが、国内ブランド翡翠である「糸魚川翡翠」の場合は、例外になるケースも多いです。
ここからは、デザインや時代性、産地についての基準を紹介していきます。
昭和のリングが高くなる理由
特に、昭和〜平成初期のジュエリーは、ボリューム感や枠の雰囲気が現代の需要とズレることがあり、評価が割れやすいです。「古いデザインだから売れないかも…」と心配される方が多いですが、翡翠に関してはむしろ逆のケースがあります。
昭和〜平成初期に作られた翡翠のリングは、大粒のダイヤモンドを周囲にあしらい、プラチナ(Pt900など)をたっぷりと使った豪華な枠で作られていることが多いためです。
「産地より品質」が鉄則だが「糸魚川」は別格
エメラルドやルビーは産地ブランドが重要視されますが、翡翠に関しては市場の9割以上がミャンマー(ビルマ)産です。
そのため、「どこで採れたか」ということよりも、これまで解説してきた「A貨かどうか」「色が美しいか」という品質そのものが最優先で評価されます。
日本の買取市場における唯一の例外が「糸魚川翡翠」です。新潟県の糸魚川周辺で産出される翡翠は現在採掘が禁止されており、糸魚川翡翠は市場にあるものしか存在しない「幻の宝石」として重宝されています。
そのため、たとえ色が薄かったり多少のムラがあったりしても、「糸魚川産である」という証明(鑑別書など)があれば、コレクター需要により驚くような高値がつくことがあるのです。
翡翠を高く売るためのポイント

翡翠の価値を最大限に引き出すためには、以下の2つのポイントを押さえることが大切です。
- 鑑別書があれば必ず持参する
- 乾燥に注意する
翡翠を売却する際は、鑑別書の有無が査定に大きく影響します。特に重要なのが、樹脂含浸などの処理がおこなわれていないかを確認できる点です。未処理の状態であることが分かれば、素材そのものの価値を正しく評価しやすくなります。
また、翡翠は乾燥に弱い性質を持つ宝石です。長時間、極端に乾いた環境で保管すると、質感が損なわれたり、テリが弱く見えたりすることがあります。直射日光や空調の風などを避け、安定した環境で保管することが、高評価につながるポイントです。
まとめ|翡翠の価値は見た目だけではわからない。まずはプロの査定へ

翡翠は、ダイヤモンドのように「大きさ」や「透明度」などの単純な基準だけでは測れない、非常に奥深い宝石です。特に、「A貨とB貨の違い」や「石目とヒビの判断」は、プロの鑑定士でも専用の機材と経験がなければ、見極めが難しいポイントです。
「見た目がきれいだから高いはず」「色が薄いから安いかも」と自己判断してしまう前に、ぜひ一度、プロの目による鑑定を受けてみてください。
おもいおでは、鑑別書がない翡翠や、古いデザインのリングでも、GIA-GG資格を持つ鑑定士が一つひとつていねいに拝見いたします。あなたの翡翠に眠る「本当の価値」をお伝えできる日を、心よりお待ちしております。
\まずはLINEで写真を送って無料査定/


