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ダイヤモンドは1カラットあたり500万円もの値段がつくこともあり、非常に資産性が高く、希少な宝石として知られています。そんなダイヤモンドには、より手頃な値段で入手できるよう、模造宝石や人造宝石、合成ダイヤモンドなど、偽物のダイヤモンドも数多く流通しています。
特に手元にあるダイヤモンドを買取に出したい場合には、本物なのか偽物なのかが気になるところでしょう。本物か偽物かによって、買取価格には10倍〜100倍以上の差がつくこともあります。
そこで本記事では、ダイヤモンドが本物か偽物かを見分ける7つの方法についてご紹介します。ダイヤモンドの偽物として流通している3種類の宝石や、鑑定書がなく調べられない場合の確かめ方についてもご説明します。
なお、本記事を監修する国際認定資格を持つ一流鑑定士、高源雅洋が代表を務める「買取専門店おもいお」では、銀座本店での店頭買取のほか、全国対応の出張買取・宅配買取を承っています。納得のいく査定金額で大切な資産を売却したい方は、ぜひ電話・メール・LINEの無料相談をご活用ください。
目次
ダイヤモンドの真贋の見分け方として、家庭でも実践可能で、ダイヤモンド本体を傷つけずにできる方法には、次の7つが挙げられます。
なお、石をガラスに擦り付けて傷がつくかどうか調べる方法や、油性ペンを使って色がつくかどうかで調べる方法も存在しますが、石の価値を損ねてしまう危険性もあるためここでは除外しています。
以下では7つ挙げた見分け方をそれぞれ具体的なチェック方法について解説しますので、ぜひ手元にダイヤモンドを用意しながらご覧ください。
まずはルーペや拡大鏡を使い、ダイヤモンドのエッジ(角の部分)の摩耗具合を調べる方法です。
本物のダイヤモンドは、美しい輝きを持つ宝石であると同時に、自然界では最も硬い物質でもあります。そのため数年〜数十年の間、日常的に使用していたとしても、エッジが丸まったり欠けたりすることはありません。一方で硬度の低い偽物のダイヤモンドの場合、エッジが取れて丸くなっているケースが多くあります。
購入から年数が経っているにも関わらず、宝石のエッジが鋭く尖っている場合には、本物のダイヤモンドである可能性が高いでしょう。
ダイヤモンドに息を吹きかけ、表面の曇り具合を見ることで本物・偽物を区別する方法もあります。
本物のダイヤモンドは、ガラスと比べて1,000倍〜2,000倍の熱伝導率を誇る物質です。そのため表面に温かい息を吹きかけてもすぐに熱が拡散し、表面は一瞬しか曇りません。ダイヤモンドを口に含む、またはダイヤモンドを舐めると冷たく感じるのも、熱伝導率が関係しています。
一方で偽物のダイヤモンドは、熱伝導率が低いため、温かい息を吹きかけると長時間曇り続けます。口に含んだり舐めたりした時にも冷たく感じない場合は、本物のダイヤモンドである可能性は低くなるでしょう。
ダイヤモンドの熱伝導率の高さを利用した本物・偽物の見分け方として、ダイヤモンドを冷蔵庫に入れるという方法もあります。
しばらくダイヤモンドを冷蔵庫に入れて室温に戻してみると、ダイヤモンドに室温が伝わり一瞬で曇ります(結露します)。熱伝導率が低い偽物のダイヤモンドであれば、曇るまでに時間がかかります。
そのため本物ダイヤモンドと真贋がわからない石が2種類手元にあるのであれば、同時に冷蔵庫から出してみて様子を比較するのが効果的です。
ダイヤモンドがルース(裸石)の状態で手元にある場合には、水に浮かべるという方法で本物・偽物を判断することも可能です。
質量が大きい本物のダイヤモンドは、水に浮かべようとしてもすぐに沈んでしまいます。一方で質量の小さい偽物のダイヤモンドは、水に沈むことなく浮いているケースが多く、簡易的な真贋テストとして利用することができます。
ただし、ダイヤモンドがリングやネックレスにセッティングされている場合は使えない方法なのでご注意ください
本物のダイヤモンドの光の屈折率の高さを利用して、真贋を判断する方法も存在します。
具体的な方法はシンプルで、白い紙に黒い線を引き、ダイヤモンドを通してその黒い線がはっきりと見えるかどうかをチェックします。本物のダイヤモンドであれば光の屈折が強く、はっきりとした黒い線は見えません。光の屈折率が低い偽物のダイヤモンドの場合は、黒い線がはっきりと視認できます。
なお、人造宝石の一つであるモアサナイトの場合、ダイヤモンドよりも光の屈折率が高いことから、この方法ではダイヤモンドの真贋を判別することができません。
本物のダイヤモンドの中には、紫外線を当てることで青く光る性質を持った石があります。もし手元にUVライトやブラックライトがあれば、その光をダイヤモンドに当てることで真贋を判断する目安になります。
ただし本物のダイヤモンドの中にも、蛍光性が低く青く光らないものがあるため、ブラックライトを当てても光らないからといって偽物と断言できるわけではありません。
以上のような方法を使うことで、ダイヤモンドが本物か偽物かを判断する目安になりますが、100%確実に判別できるものではない点に注意しましょう。特に天然のダイヤモンドと同じ炭素を用いた「合成ダイヤモンド」は、プロでも天然か合成かの判断が難しいケースもあります。
そのため確実な判別のためには、購入時に付属していた鑑定書をチェックするか、一流の鑑定士に査定を依頼することをおすすめします。
次に、偽物のダイヤモンドには具体的にどのような種類があるのかをご紹介しましょう。天然のダイヤモンドを本物とした場合に、偽物と言われるのは次の3種類です。
一つずつ詳しく解説します。
模造宝石は、ダイヤモンドに見た目を寄せることで装飾品としての価値を高めたものを指します。模造宝石として有名なのは、スワロフスキー社が開発したスワロフスキーです。スワロフスキーにはクリスタルガラスが使用されており、安価に入手しやすいのが特徴です。
ブランド品になると美しさを増し、本物のダイヤモンドと遜色ない輝きを放つものもあります。プレゼントや贈り物にも適しており、スワロフスキーを使用したジュエリーやアクセサリーは高い需要があります。
人造宝石は、キュービックジルコニア・モアサナイトなどの種類があるダイヤモンドと非常によく似た宝石です。特にキュービックジルコニア(CZ)は、ダイヤモンドの模造品として最も有名で、天然石ではありませんが非常に硬度が高く、素人では本物のダイヤモンドと見分けがつかないほどの完成度を誇ります。
モアサナイトも非常に硬度が高く、開発された当初はプロでも本物のダイヤモンドと判別できないとされたほどでした。光の屈折率に関してはダイヤモンドすら上回り、強い輝きを放つことでも知られています。
合成ダイヤモンドは、天然のダイヤモンドと同じく炭素を原料として、人工的に形成した石を指します。天然のダイヤモンドと成分・構造までほぼ同じのため、「本物のダイヤモンド」と定義しても間違いではありません。
しかし合成ダイヤモンドは、工場で数週間ほどで完成する大量生産品のため、希少性の高い天然ダイヤモンドとは大きく価値が異なります。安価に製造できることから、ジュエリーやアクセサリーにも多く使用されています。
ダイヤモンドの本物・偽物を見分ける確実な方法として、鑑定書をチェックする方法が挙げられます。0.15ct以上の天然のダイヤモンドを購入した場合、購入時に鑑定書がつき、本物であることを保証してくれます。一方で、人工的に製造した合成ダイヤモンドには鑑定書がつかず、「鑑別書」「レポート」などの書類が付属するケースがほとんどです。
鑑定書が手元に残っており、本物であることを保証する内容であれば、100%天然のダイヤモンドであると判断できます。なお、天然のダイヤモンドの鑑定書の見方については、下記の記事も参考にしてみてください。
関連記事:ダイヤモンドの鑑定書の見方とは?買取時の必要性や再発行について解説
本物のダイヤモンドの可能性が高い場合や、買取価格を高めたい場合、購入時の鑑定書を紛失してしまった場合には、鑑定書の発行を依頼することも可能です。ダイヤモンドの鑑定書を発行できる鑑定機関には、以下の3種類があります。
いずれもダイヤモンド鑑定の信頼性が高い専門機関のため、公式HPから問い合わせてみると良いでしょう。ただし鑑定には一定の費用が必要になるほか、リングやネックレスからは取り外したルース(裸石)状態で鑑定を依頼する必要がある点にご注意ください。
鑑定費用を節約したい場合や、リングからダイヤモンドを取り外せない場合には、一流の鑑定士に鑑定を依頼することが確実です。経験や実績が豊富な鑑定士を選ぶことで、ダイヤモンドの価値を正確に調べてもらうことができます。
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このように悩んでいる方は、下記のページを参考にしながら査定・買取業者を選んでみると良いでしょう。
関連記事:【鑑定士監修】ダイヤモンド買取のおすすめ業者12選!高く売る方法や相場も解説
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ダイヤモンドが本物か偽物かを見分ける方法として、石を傷つけることなく家庭でもできる方法として、以下の7つを紹介してきました。
いずれも簡単に本物・偽物の判断の目安になる方法ですが、天然ダイヤモンドと同じ成分でできた合成ダイヤモンドの判別は不可能な点など、確実な判別は難しいと言えます。本物のダイヤモンドであることを確実に調べるためには、購入時に付属していた鑑定書をチェックするか、専門機関による鑑定を受ける、もしくは鑑定士に査定してもらうことをおすすめします。
買取専門店「おもいお」でも、在籍する一流の鑑定士が大切なダイヤモンドを丁寧に査定し、真贋の判別や買取する場合の金額についてもお調べすることが可能です。LINEで写真を撮るだけの簡単査定にも対応していますので、下記のページからお気軽にご利用ください。