- 2024/11/14
【鑑定士監修】イエローダイヤモンドの買取相場はどのくらい?近年価値が高まっている理由とは
ダイヤモンドは不純物が少なく無色透明であるほど価値が高く評価されますが、美しい色味を帯びているダイヤモンドは「ファンシーカラーダイヤモンド」と呼ばれ、高値で取引されるケースもあります。中でも鮮やかな黄色の着色があるイエローダイヤモンドは、近年注目度が急上昇し、価値が高騰しつつあります。
本記事では、そんなイエローダイヤモンドの特徴やカラーグレード(濃淡)、人気の高まりの背景や、買取相場などについてご紹介します。買取に出したいイエローダイヤモンドが手元にある方や、イエローダイヤモンドの価値を詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
なお、本記事を監修する国際認定資格を持つ一流鑑定士、高源雅洋が代表を務める「買取専門店おもいお」では、銀座本店での店頭買取のほか、全国対応の出張買取・宅配買取を承っています。納得のいく査定金額で大切な資産を売却したい方は、ぜひ電話・メール・LINEの無料相談をご活用ください。
目次
イエローダイヤモンドとは?
イエローダイヤモンドは、美しく黄色の色味がかかったファンシーカラーダイヤモンドの一種です。通常であれば無色透明のダイヤモンドは、炭素のみで結晶化しますが、結晶化の際に不純物が混ざることにより、イエローをはじめレッド・ブルー・ピンクなどのさまざまな色味を帯びることがあります。イエローダイヤモンドの場合、「窒素」が混ざることにより黄色の色味が現れます。
従来ではダイヤモンドは、無色透明が最も価値があるとされ、イエローダイヤモンドのように不純物が混ざったダイヤモンドは価値が低いものとされてきました。現在も4Cの評価項目の中にColor(カラー)が存在し、鑑定書では無色透明の「D」から黄色味の強い「Z」まで、23段階で評価されています。
しかし現代においてはこうした価値観に変化が生まれつつあり、鮮やかに輝くファンシーカラーダイヤモンドの登場によってイエローダイヤモンドが脚光を浴びるようになっています。特にカラット数が大きいものをはじめとして、4C評価の高いイエローダイヤモンドは、カラーレスダイヤモンドに劣らないほどの価値がつくこともあります。
イエローダイヤモンドのカラーグレード
イエローダイヤモンドのカラーは、以下の9つの段階で評価されます。
- フェイントイエロー
- ベリーライトイエロー
- ライトイエロー
- ファンシーライトイエロー
- ファンシーイエロー
- ファンシーインテンスイエロー
- ファンシービビッドイエロー
- ファンシーディープイエロー
- ファンシーダークイエロー
フェイントイエローは最も薄く明るい色、ファンシーダークイエローが最も暗い色となります。色が濃く明るい輝きを持ったファンシーインテンスイエローは、「カナリーイエロー」「マーマレードイエロー」などと呼ばれ、特に高い評価がつくこともあります。カナリーイエロー・マーマレードイエローの色味を持つダイヤモンドは、まるで太陽の輝きのような美しい表情を見せることから、海外のセレブにも人気のカラーです。
イエローダイヤモンドの人気・価値が高まっている理由
従来は黄色味がかったダイヤモンドは評価が低いことが通説でしたが、なぜ近年になってイエローダイヤモンドが注目を集めるようになったのでしょうか。ここではイエローダイヤモンドの価値が見直されつつある背景として、以下の3つのポイントをご紹介します。
- 「ティファニーダイヤモンド」で認知が高まったため
- 影響力を持つ著名人が着用していたため
- カラーダイヤモンドへの注目度が高まっているため
それぞれ順番に解説します。
「ティファニーダイヤモンド」で認知が高まったため
イエローダイヤモンドの注目が高まった大きな契機は、世界5大ジュエラーの一つとしても数えられるティファニー(TIFFANY&Co.)が2010年に発表したイエローダイヤモンドコレクションが挙げられます。1877年に採掘された287カラットものイエローダイヤモンドの原石をティファニー社が購入、世界最大級のイエローダイヤモンドとして「ティファニーダイヤモンド」が作られたことにより、イエローダイヤモンドの認知が大きく高まりました。
日本では1961年11月に公開された映画『ティファニーで朝食を』のプロモーションでも、主演のオードリー・ヘプバーンがティファニー社のイエローダイヤモンドが使用されました。イエローダイヤモンドは、他のファンシーカラーダイヤモンドと比較すると産出量が多く、希少性が高いわけではありません。それでも世界中で高く評価されているのは、ティファニーというブランドとの関わりも影響しているのです。
影響力を持つ著名人が着用していたため
近年でもイエローダイヤモンドは、海外の著名人が着用したことで大きな話題を集めました。2018年公開の映画『アリー/ スター誕生』の主題歌を担当したレディー・ガガは、2019年のアカデミー賞授賞式にて「ティファニーダイヤモンド」のネックレスを装着して登場します。
実はこのティファニーダイヤモンドは、前述したオードリー・ヘプバーンが着用したものと同一のネックレス。一世を風靡するスターのみが着用するティファニーダイヤモンドは、イエローダイヤモンドに対する人々の憧れをより強く掻き立てたのです。
カラーダイヤモンドへの注目度が高まっているため
従来はダイヤモンドといえば、無色透明で不純物が少ないものほど価値が高いとされてきましたが、近年になってカラーダイヤモンドの希少性や美しさが再評価されはじめています。カラーダイヤモンドの中でも採掘量が少なく希少性が高い、ピンクダイヤモンドやブルーダイヤモンド、レッドダイヤモンドなどは、カラーレスダイヤモンドよりも高値で取引されるケースも多いです。
イエローダイヤモンドやブラウンダイヤモンドと呼ばれるカラーは比較的採掘量は多いですが、カラーレスダイヤモンドと同様に4Cの評価が高いジュエリーは希少な存在です。今後も映画のプロモーションで使用されたり、影響力のある著名人が着用して表の場に出てきたりすれば、さらにカラーダイヤモンドの注目度はアップしていくことでしょう。
イエローダイヤモンドの買取相場
イエローダイヤモンドをはじめとするファンシーカラーダイヤモンドは、カラーの評価をつけづらく、買取相場も一定しているわけではありません。しかし天然のイエローダイヤモンド、かつ評価の高い色味であれば、1カラット10万円〜15万円以上の高値を提示されることもあります。ファンシーインテンスイエローに分類されるカラーであれば、1カラット200万円を超えるケースも考えられます。
イエローダイヤモンドの正確な価値を調べるためには、ダイヤモンドの鑑定に精通した買取店を選ぶことが重要になります。国際認定資格を持った鑑定士が在籍し、ダイヤモンドジュエリーの買取を専門に扱っているなど、信頼できる買取店に持ち込むようにしましょう。
イエローダイヤモンドの価値が高まるポイント
最後に、イエローダイヤモンドがより高い価値を持ち、買取に出した際にも高額査定を狙いやすいポイントについてご紹介します。
- カラーをはじめとする4Cの評価が高いこと
- 付属品・鑑定書が揃っていること
- ブランドジュエリーであること
- 鑑定士が在籍する買取店を選ぶこと
一つひとつ解説しますので、イエローダイヤモンドの買取を検討している方はぜひ参考にしてください。
カラーをはじめとする4Cの評価が高いこと
イエローダイヤモンドも無色透明のダイヤモンドと同様に、4Cの評価が高いほど高価買取が期待できます。カラット・カット・クラリティの評価も重要ですが、カラーダイヤモンドの場合はカラーの評価が特に重視されます。黄色の色味が濃く、明るく輝くイエローダイヤモンドであるほど高額な査定額を提示されやすい傾向があります。
もし手元にイエローダイヤモンドの鑑定書がある場合には、鑑定書に記載されている4Cの評価をチェックしてみましょう。鑑定書の見方については下記のページでも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:ダイヤモンドの鑑定書の見方とは?買取時の必要性や再発行について解説
付属品・鑑定書が揃っていること
ダイヤモンドジュエリーの買取では、鑑定書や外箱・内箱などの付属品が揃っていることも高評価につながります。付属品が一式揃っているジュエリーの方がリセールバリューが高く、査定額にもプラスに影響するためです。付属品が用意できるのであれば、買取の際には必ずセットで持ち込むようにしましょう。
なお、付属品や鑑定書がなければイエローダイヤモンドの買取ができないわけではなく、鑑定技術を持った買取店であればジュエリーそのものの価値を調べて査定額を算出することが可能です。ダイヤモンドに傷や汚れがあっても買取可能としているお店も多いので、まずは気軽に持ち込んでみることをおすすめします。
ブランドジュエリーであること
ダイヤモンドの買取では、ノンブランドよりもブランド品のジュエリーの方が高価買取につながりやすくなります。特にイエローダイヤモンドの場合、ティファニー製のジュエリーが高く評価される傾向にあります。これは前述したように、ティファニー社のイエローダイヤモンドには高い評価がつけられているためです。
ほかにも世界5大ジュエラーに数えられる、カルティエ(Cartier)、ブルガリ(BVLGARI)、ヴァンクリーフ&アーペル(VanCleef&Arpels)、ハリーウィンストン(HARRYWINSTON)などのブランドが手掛けるカラーダイヤモンドも高価買取が期待できます。高価買取を狙いたい場合、まずはブランドジュエリーかどうかをチェックしておきましょう。
鑑定士が在籍する買取店を選ぶこと
イエローダイヤモンドを適正な価格で買い取ってもらうためには、高い鑑定技術を持った鑑定士が在籍する買取店を選ぶことも重要です。鑑定技術を持たないリサイクルショップなどの場合、イエローダイヤモンドの価値を正確に算出できず、相場よりも低い査定額が提示される可能性も高まってしまいます。
しかしダイヤモンドの買取を行なっているお店には多くの種類があり、どこに持ち込めば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。その場合には下記のページを参考にしながら、ご自身に適した買取業者を選ぶことをおすすめします。
関連記事:【鑑定士監修】ダイヤモンド買取のおすすめ業者12選!高く売る方法や相場も解説
イエローダイヤモンドの高価買取なら「おもいお」へご相談を
イエローダイヤモンドの高価買取を目指している方は、銀座に本店を構える私たち「おもいお」へぜひご相談ください。「おもいお」では、3万件以上のご依頼対応件数を持つ豊富な実績をもとに、ダイヤモンドをはじめとする宝石類・ブランドジュエリー・時計などの高価買取を実施しています。
買取方法には、店頭買取・出張買取・宅配買取の3つに対応しており、いずれの場合もお客様負担は0円なので、安心して査定を受けていただけます。中でもLINEを使った簡単査定では、ダイヤモンドの写真と状態、付属品などをお送りいただくだけで、簡単に一流鑑定士の査定を受けることができます。
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まとめ
イエローダイヤモンドは、結晶化の過程で「窒素」が混ざることによって生まれるファンシーカラーダイヤモンドです。採掘量は比較的多いため希少性が高いわけではありませんが、太陽のように輝くファンシーインテンスイエローに評価されるカラーでは、無色透明のダイヤモンドよりも高値で取引されるケースもあります。
また、イエローダイヤモンドは「ティファニーダイヤモンド」にも使われており、近年高い注目を集めつつあるカラーでもあります。ブランドや4Cの評価次第では、1カラット200万円を超える査定額となる可能性もありますので、大切な資産を現金化したいと考えている場合には、信頼できる鑑定士が在籍する買取店へ持ち込んでみてください。