- 2026/03/03
【翡翠のABC貨とは?】プロが教える見分け方と価値の違い|宝石鑑定士が徹底解説
東洋の宝石として古くから愛されてきた翡翠(ヒスイ)。しかし、市場に出回っている翡翠のすべてが「天然のまま」というわけではありません。翡翠の業界では、その処理の有無や内容によって「A貨」「B貨」「C貨」という3つのランクに分類されています。
一見すると同じように見える翡翠でも、天然かどうか・人工処理がされているかによって価値は大きく異なるのです。
「翡翠のABC貨って具体的に何が違う?」
「A貨と書いてあるけど、本物なの?」
「昔買った翡翠、B貨やC貨だったら価値はないの?」
この記事では、翡翠のABC貨の違いを分かりやすく解説し、それぞれのランクの意味や価値の違いについて紹介していきます。本物の翡翠の見分け方や、買取査定でチェックされるポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
《この記事を監修する『おもいお』について》
本記事は、エメラルドをはじめとする宝石の買取を専門とする《おもいお》が監修しています。
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【この記事でわかること】
- 翡翠の価値を左右する「ABC貨」の正体と定義
- A貨(天然)とB・C貨(処理石)の決定的な違い
- 最高品質「ろうかん」の圧倒的な資産価値
- プロが教える「色の溜まり」や「構造」の見極め方
- 鑑別書がない翡翠を少しでも高く売るためのコツ
目次
翡翠の「ABC貨」とは?A貨・B貨・C貨の違いと見分け方

翡翠の「A貨・B貨・C貨」とは、翡翠に施された処理の種類を示す区分のことです。特に、ミャンマー産のジェダイト(本翡翠)では、国際的にもこの表記が広く使われています。
ABC貨の特徴と違いは以下の通りです。
| A貨 | B貨 | C貨 | |
| 処理 | 無処理 | 樹脂 | 染色 |
| 経年変化 | ほぼなし | 黄変あり | 色落ちあり |
| 資産価値 | ◎ | △ | × |
| 買取価格 | 高額 | 低め | ほぼつかない |
つまり、天然であるほど価値が高く、人工処理が増えるほど価値が下がるというのが基本的な考え方になります。そのため、翡翠の買取査定においては「A貨の見分け方」が非常に重要なポイントです。
A貨(天然翡翠)|価値が最も高い「無処理」の輝き

翡翠の中でも、宝石としての資産価値が認められるのは「A貨のみ」です。ここでは、A貨の定義とその圧倒的な価値の理由について詳しく解説します。
A貨とは?人工処理を一切行わない「天然無処理」の証
「A貨」とは、カットや研磨、表面保護のための無色ワックス加工以外、人為的な処理が一切行われていない天然無処理の翡翠を指します。
いわゆる“本物の翡翠”にあたり、天然であることの証として最も高く評価される区分です。そのため、A貨翡翠は「本翡翠」とも呼ばれ、宝石としての資産価値が認められています。
漂白や樹脂含浸、染色といった、石の性質を根本から変えるような人工処理が行われていないため、翡翠本来の緻密な結晶構造が保たれており、時間が経っても色あせることがありません。この「天然のままの状態」こそが、宝石市場で最も高く評価される理由です。
宝石鑑定士がチェックする「A貨翡翠」の3つの価値基準
天然無処理の翡翠であれば何でも高価というわけではありません。A貨の中でも、査定額を大きく左右するのは以下の3つのポイントです。
- 鉱物の種類と質
- 色(カラー)
- 透明度
宝石として価値があるのは「ジェダイト(硬玉)」と呼ばれる鉱物です。外観だけで「ネフライト(軟玉)」や他の類似石と見分けるのは非常に困難なため、専門機関による鑑別が重要となります。
カラーに関しては、最も高く評価されるのは緑色、次いで紫色(ラベンダー)です。特に、紫色の翡翠は透明度が低いものが多いため、色が濃く透明度が高いものは極めて希少だとされています。
また、翡翠は本来白っぽい色をしており、不透明なものが多い宝石です。そのため、地の色が透けて見えるほど透明度が高いものは、価値が跳ね上がります。
なお、鑑定士が翡翠のどこを評価しているかについては、「【プロが図解】翡翠(ヒスイ)の価値を決める8つの査定基準|買取価格が変わる理由とは?」で詳しく解説しています。
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最高峰「ろうかん翡翠」と買取相場
A貨翡翠の中でも、極めて美しい緑色と高い透明度を兼ね備えたものは「ろうかん(インペリアルジェード)」と呼ばれます。希少価値が非常に高く、市場では数百万円から品質によっては数千万円、億単位で取引されることも珍しくありません。
なお、ろうかんまでいかなくても、良質なA貨であれば数十万円以上の買取価格がつくのが一般的です。
ろうかん翡翠については、「ろうかん翡翠(インペリアルジェード)とは?価値・相場・見分け方と高く売るための査定ポイント」で詳しく解説していますので、気になる方は合わせてチェックしてみてください。
B貨(樹脂含浸)|見た目を美しく整えた「処理石」

市場には、一見すると非常に透明感があり美しく見えるものの、実は人工的な処理が施された「B貨」と呼ばれる翡翠が多く存在します。ここからは、なぜ処理が行われるのか、その実態とリスクについてみていきましょう。
B貨とは?漂白と樹脂注入のメカニズム
「B貨」は、天然の翡翠に「漂白」と「樹脂含浸(じゅしがんしん)」という2段階の人工処理を施したもので、別名Bジェードとも呼ばれます。
「漂白」処理は、翡翠の内部に含まれる不純物(黒・茶色・黄色の斑点など)を酸で洗い流す工程です。この過程を経た石は、内部がスカスカのスポンジのような状態になります。
「樹脂含浸」は、スカスカになった隙間に「エポキシ樹脂」などのポリマーを流し込む処理のことです。これにより、強度の補強と同時に劇的な透明感の向上と、滑らかな質感を実現します。
B貨翡翠が抱える「経年劣化」の落とし穴
B貨の最大の特徴は、作りたてのときはA貨(天然)に引けを取らないほど美しい点にあります。しかし、天然石とは異なり、以下のような致命的な欠点があります。
- 変色と劣化
- 耐久性の低下
B貨翡翠に注入された樹脂は数年で経年劣化し、黄色く変色したり光沢が失われてカサカサした質感になったりします。さらに、酸で組織を破壊しているため、天然の翡翠に比べて脆くなっているのも特徴です。
買取市場におけるB貨の評価
結論からいうと、B貨の翡翠には「宝石としての資産価値」はほとんど認められません。天然石として安価に販売されていることが多いですが、売却時には「処理石」として扱われるため、A貨のような高額査定を期待するのは難しいのが現実です。
「昔買ったときは高かったのに、査定に出したらB貨だと言われた」というトラブルを防ぐためにも、購入時や売却時には専門家の目による確認が不可欠になります。
C貨(染色翡翠)|色彩を整えた「着色処理」の翡翠

翡翠の中でも、最も宝石としての価値から遠ざかってしまうのが「C貨」です。C貨の翡翠は装飾品として広く親しまれていますが、資産価値の面では天然石とは異なる評価となります。
ここからは、C貨の特徴と価値についてみていきましょう。
C貨とは?人工的な着色で美しく見せる翡翠
「C貨(Cジェード)」は、もともと色の薄い翡翠に対し、染料を浸透させて理想的な色合いを引き出したものです。翡翠は微細な結晶の集まりであるため、その隙間に染料を染みこませることで、全体的に均一で鮮やかな色合いを実現しています。
特に、以下の色は染色されたC貨であるケースも少なくありません。
- 鮮やかな緑色
- 鮮やかな紫色(ラベンダー)
- ピンク色 など
高度な処理「B+C貨」とその特徴
近年では、B貨の「透明度を高める処理」とC貨の「着色処理」を組み合わせた「B+C貨」も多く流通しています。
【B+C貨の特徴】
- 非常に透明感があり、かつ鮮やかな発色を持つ
- 一見しただけでは最高級の天然翡翠(ろうかん)のように見える
買取市場におけるC貨の評価
C貨翡翠の価値は、宝石としての資産評価は低いのが一般的です。C貨は、あくまで「ファッションとして楽しむための加工」が施された石として扱われます。そのため、コレクション用途や装飾品として扱われることが多く、買取市場では値段が付かない場合もあります。
素人でもできる?翡翠のA貨・B貨・C貨の見分け方

「自分の持っている翡翠がどれに該当するのか知りたい」という方のために、プロがチェックするポイントを一部ご紹介します。
- 光を当てて「構造」を観察する
- 色ムラや色の溜まりを確認する
光を当てて「内部構造」を観察する

ペンライトを斜めから当て、石の内部を透かすことで、A貨かB貨かが判断できるケースがあります。
A貨は、微細な結晶が緻密に集まった「粒状」や「繊維状」の組織が見えます。表面をよく見ると、結晶の密度の違いによるわずかな凹凸(オレンジピール現象)が確認できるのが、天然ならではの特徴です。
一方B貨は、注入された樹脂の影響で内部がぼんやりと濁って見えたり、表面に「エッチング跡」と呼ばれる微細な「クモの巣状」のヒビが見えたりします。
ルーペで「色の溜まり」を確認する(C貨の判定)

鮮やかな色の翡翠は、天然の色合いなのか(A貨)、染色したC貨なのかを見分ける必要があります。C貨の見分け方は、ルーペで色の溜まりを確認するのがポイントです。結晶の隙間を注視すると、以下の違いが分かることがあります。
天然の翡翠(A貨)は、色の広がりが自然で、グラデーション状になっていることが多いです。一方染色翡翠(C貨)は、染料が結晶の隙間に脈状に沈着し、不自然な色の溜まりが見える傾向があります。
【重要】肉眼での判断には限界があります
ここまで見分け方をご紹介しましたが、肉眼だけで翡翠のランクを正確に判断するのは非常に難しいのが現実です。近年の処理技術は驚くほど高度化しており、最新のB貨・C貨は経験豊富な宝石商であっても、一見しただけでは判断できない場合があります。
翡翠の処理の有無を見極めるには、以下のような専門的な検査が必要です。
- 宝石鑑別機関による鑑別書の発行
- 赤外線分光分析I(FT-IR)
- 分光分析 など
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B貨・C貨の翡翠は買取できる?相場と注意点

「自分の翡翠がB貨・C貨だったら買取してもらえないのでは?」と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。結論から申し上げますと、「おもいお」ではB貨・C貨の翡翠もしっかりと拝見し、最大限の価値を算出します。
ただし、天然無処理のA貨とは査定のポイントが異なります。ここでは、具体的な相場の考え方と注意点についてみていきましょう。
買取市場におけるB貨・C貨の評価
宝石買取の世界では、資産価値が認められるのは「天然無処理のA貨」が基本です。人工的な処理が施されたB貨やC貨は、残念ながら「宝石としての希少性」という面では評価が控えめになります。
| B貨(樹脂含浸) | C貨(染色) |
| 経年劣化のリスクあり製品としての再販価値に基づいた査定 | ファッションジュエリーとしての扱い |
石に値段がつかない場合でも「プラス査定」になる理由
「おもいお」の強みは、翡翠の石単体の評価だけで終わらせない点です。たとえ翡翠がB貨やC貨であったとしても、以下の要素を総合的に判断して金額をご提示します。
- 金・プラチナの価値
- メレダイヤ(脇石)の価値
- デザインやブランドの価値
石を留めている枠が貴金属であれば、その当日の相場に基づき、重量分を確実に買取いたします。また、周囲にあしらわれた小さなダイヤモンドなども、1石ずつ丁寧に査定いたします。
ジュエリーとしての作りが精巧であったり、人気ブランドの製品であったりする場合は、製品としての価値をプラスして評価することが可能です。
査定をスムーズに進めるための「注意点」
少しでも高く、正確に査定させていただくために、鑑別書があれば必ず持参してください。「天然翡翠」と書かれた鑑別書であっても、備考欄の記載によってA・B・Cの判断が分かれます。正確な情報を鑑定士に伝えることで、スムーズな査定が可能です。
なお、鑑別書がない場合の買取については「翡翠(ヒスイ)は鑑別書なしでも買取可能?査定ポイントと高く売るコツを解説」で詳しく解説しています。
翡翠のABC貨に関するよくある質問(FAQ)

ここでは、翡翠のABC貨についてよく寄せられる質問にお答えします。
Q.翡翠のA貨と書いてあれば本物と考えていいですか?
A.必ずしも「翡翠のA貨=本物」と断定できるわけではありません。
販売時の表記と実際の処理内容が一致していないケースもあります。本当に天然無処理のA貨かどうかを判断するには、鑑別書の確認や専門的な分析が必要です。不安な場合は、専門店での査定をおすすめします。
Q.翡翠のB貨は経年劣化しますか?
A.はい。B貨は時間の経過とともに黄変や光沢の低下が起こる可能性があります。
樹脂含浸処理が施されているため、天然A貨と比べて耐久性が低い点が特徴です。
Q.C貨(染色翡翠)は売れますか?
A.いいえ。宝石としての資産価値は基本的に認められていません。
C貨(染色翡翠)は人工的に着色された処理石であるため、天然無処理のA貨のような希少性はありません。ただし、ジュエリーとして仕立てられている場合は、金やプラチナの価値やメレダイヤの価値、デザイン性などが評価対象になることがあります。
まとめ|翡翠の価値を正しく見極めるなら「おもいお」の無料査定へ

翡翠の「ABC貨」という評価基準を理解することは、大切な資産を守るための第一歩です。
天然無処理の「A貨」であれば、時を経ても色あせない価値があり、市場では今も高値で取引されています。一方で、B貨やC貨といった処理石であっても、ジュエリーとしての美しさや貴金属(枠)の価値は消して損なわれるものではありません。
しかし、近年の高度な処理技術を肉眼だけで正確に判断するのは、プロの鑑定士であっても非常に困難です。「本物かどうか分からない」「鑑別書がない」と一人で悩まれる前に、ぜひ一度宝石買取専門店「おもいお」へご相談ください。
おもいおが翡翠の買取で選ばれる理由
- 国際資格(GIA-GG)を持つ鑑定士が在籍
- 豊富な市場データと科学的な根拠に基づいた判定
- 古いデザインや鑑別書なしの翡翠も歓迎
- 選べる便利な査定方法(店頭買取・LINE買取・宅配買取)
翡翠は、正しい知識と確かな目を持つプロに託すことで、その真の価値が明らかになります。査定はすべて無料ですので、まずは安心してお気軽にお問合せください。
「直接説明を聞きながら売りたい」「その場で質問したい」という方には、店頭買取がおすすめです。
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