- 2024/12/01
【鑑定士監修】ブルーダイヤモンドの買取相場はどのくらい?無色透明より価値が高い理由とは
無色透明というイメージがあるダイヤモンドの中には、天然の着色がされた「ファンシーカラー」と呼ばれるダイヤモンドが存在します。中でもブルーダイヤモンドは、希少性が非常に高く人気も高いため、通常のダイヤモンドよりも高い価値がつけられることも多いです。
本記事では、ブルーダイヤモンドの石言葉や青く染まる理由を含めてどんな宝石なのかを解説しながら、濃淡によるカラーグレードや買取相場についてご紹介します。ブルーダイヤモンドの高価買取を目指している方は、ぜひ参考にしてください。
なお、本記事を監修する国際認定資格を持つ一流鑑定士、高源雅洋が代表を務める「買取専門店おもいお」では、銀座本店での店頭買取のほか、全国対応の出張買取・宅配買取を承っています。納得のいく査定金額で大切な資産を売却したい方は、ぜひ電話・メール・LINEの無料相談をご活用ください。
目次
ブルーダイヤモンドとは?
ブルーダイヤモンドは、無色透明ではない「ファンシーカラーダイヤモンド」の一種で、ダイヤモンドの結晶化の過程で不純物が混ざることにより、天然の着色がされたものを指します。イエロー、ピンク、レッドなど主に12種類のファンシーカラーダイヤモンドが存在しますが、中でもブルーに染まったダイヤモンドは非常に希少性が高く、市場にはほとんど流通しないことでも知られています。
世界的に有名なブルーダイヤモンドといえば、呪いのダイヤモンドとも呼ばれる「ホープダイヤモンド」が挙げられます。採掘・加工された年代は不明で、過去の所有者が次々に不幸に見舞われたことから、呪いのダイヤモンドと名付けられました。現在はアメリカの国立自然史博物館で展示されています。
ダイヤモンドがブルーに染まる理由
ダイヤモンドは、通常は炭素のみで構成される宝石ですが、結晶化する過程でホウ素が混ざると、天然の青い着色がされます。しかしホウ素はダイヤモンドが採掘される地層よりもずっと浅い地層に存在することから、ホウ素が混ざることはほとんどないと考えられてきました。
現在はブルーダイヤモンドは、南アフリカやインド、アメリカなどが主な産出国となっていますが、いずれも産出量は非常に少なく、カラット数の大きな原石が採掘されることはまれです。
なお、無色透明なダイヤモンドに人工的に着色することで、安価にブルーダイヤモンドをを作り出すことも可能です。ダイヤモンドに放射線を照射することで色を変化させ、人工ブルーダイヤモンドが生まれます。ジュエリーショップなどで安価に購入できるブルーダイヤモンドは、こちらの人工ブルーダイヤモンドであることが多いです。
ブルーダイヤモンドの意味・石言葉
ダイヤモンドは4月の誕生石で、「永遠の絆・純潔・不変」といった石言葉を持ちます。ブルーダイヤモンドは幸せを招く守護石としての意味合いが強まり、「永遠の幸福・幸せを願う」といった意味を持っています。相手への忠実な愛情の象徴として、婚約指輪・結婚指輪に選ぶ方も多くいらっしゃいます。
古くから欧州では、結婚式で花嫁の幸せを願う「サムシングブルー」のアイテムの一つとしてブルーダイヤモンドが贈られることがありました。近年では日本でも、サムシングブルーを取り入れた演出が行われるようになったことから、ブルーダイヤモンドの人気が高まりつつあります。
ブルーダイヤモンドの種類
ブルーダイヤモンドは、青の色味や濃淡によっていくつかの種類に分類されています。ここではブルーダイヤモンドの主な種類について、カラーとカラーグレード(濃淡)と合わせてご紹介します。
ブルーダイヤモンドの3つのカラー
ブルーダイヤモンドは、カラーや質によって以下の3つに分類されます。
- オーシャンブルーダイヤモンド
- スカイブルーダイヤモンド
- アイスブルーダイヤモンド
最も色味が濃いのがオーシャンブルーダイヤモンド、色味が薄いのがアイスブルーダイヤモンドとなります。最も価値が高いとされるのはアイスブルーダイヤモンドで、薄いカラーのため不純物が目立ちやすく、高い品質が求められることから価格も上昇する傾向にあります。
なお、オーシャンブルーには「包容力」、スカイブルーには「自由」、アイスブルーには「永遠」の石言葉があります。
ブルーダイヤモンドのカラーグレード
ブルーダイヤモンドのカラーグレードは、色の濃淡に合わせて以下の9段階で示されます。
- フェイントブルー
- ベリーライトブルー
- ライトブルー
- ファンシーライトブルー
- ファンシーブルー
- ファンシーインテンスブルー
- ファンシービビッドブルー
- ファンシーディープブルー
- ファンシーダークブルー
フェイントブルーが最も明るく薄い色であり、ファンシーダークブルーが最も暗い色、ファンシービビッドブルーが最も濃い色と評価されます。ただしファンシーカラーダイヤモンドは、市場に流通することが少ないため、国際的な鑑定機関であっても評価が分かれることがある点にご注意ください。
ブルーダイヤモンドの人気・価値が高まっている理由
日本でも「サムシングブルー」の考え方が結婚式に取り入れられるようになり、ブルーダイヤモンドの人気・価値は急上昇しています。ここではブルーダイヤモンドの人気・価値の高まりの背景にある理由をご紹介します。
希少性が非常に高いため
ブルーダイヤモンドは産出量が非常に少なく、品質の高い石はほとんど市場に出回りません。一般的なジュエリーショップやジュエリーブランドでも取り扱いがないケースがほとんどで、入手難易度が非常に高いのが特徴です。供給が少ない一方で需要は高いファンシーカラーダイヤモンドなので、その価値が高騰しているのです。
天然石がほとんど流通していないため
人工的なブルーダイヤモンドは、放射線を照射することで安価に作り出すことができます。このような「トリーメントダイヤ」はジュエリーショップでも目にできることがありますが、天然のブルーダイヤモンドとは大きく価値が異なります。天然のブルーダイヤモンドが市場に出てくるとすぐに買い手が見つかるため、プロの鑑定士であっても目にする機会は多くありません。
ブルーダイヤモンドの買取相場
無色透明なダイヤモンドと比較すると、ブルーダイヤモンドは買取相場が高額になる傾向にあります。4Cの評価によっては1カラット数百万円を下らないケースも多く、過去には1カラット約2億円もの価値がついた例もあります。近年のブルーダイヤモンドへの注目度の高まりを踏まえれば、今後も相場は高騰していくことが予想されます。鑑定士や買取店にとっても天然のブルーダイヤモンドは出会うことが少なく、正確な査定額を出すまでに時間を要することも考えられます。
ブルーダイヤモンドの価値が高まるポイント
最後に、手元にあるブルーダイヤモンドを買取に出す場合に、高価買取につながりやすくなるポイントを5つご紹介します。
- 人工ブルーダイヤモンドではないこと
- 4Cの評価が高いこと
- 付属品・鑑定書が揃っていること
- ブランドジュエリーであること
- 鑑定士が在籍する買取店を選ぶこと
それぞれ順番に解説しましょう。
人工ブルーダイヤモンドではないこと
ブルーダイヤモンドは、人工石か天然石かによって価値は大きく異なります。高価買取につながりやすいのは当然天然のブルーダイヤモンドで、4Cが同等のカラーレスダイヤモンドと比較しても数倍〜数百倍の差がつくことがあります。人工ダイヤモンドも無価値というわけではありませんが、天然石と比べると査定額に大きな開きが生まれます。
4Cの評価が高いこと
ブルーダイヤモンドも無色透明のダイヤモンドと同じように、4Cの評価が行われます。ただしカラーの評価についてはファンシーカラーダイヤモンド独自の分類があり、ブルーの色味や濃淡が評価の対象です。カラット・カット・クラリティに関してはブルーダイヤモンドでも同様に評価され、カラット数が大きく、カットが美しく、クラリティ(透明度)の高いものほど高価買取につながります。
付属品・鑑定書が揃っていること
ブルーダイヤモンドに限らずダイヤモンドの買取では、鑑定書や外箱・内箱などの付属品が揃っている方が、高価買取につながりやすくなります。特に鑑定書の有無は、ダイヤモンドの鑑定技術を持たない買取店では、査定額を算出する根拠となるため重要度が高くなります。
ただし付属品や鑑定書がなければ買取できないというわけではなく、高い鑑定技術を持った鑑定士が在籍する買取店なら、鑑定書なしでも正確な価値を算出することが可能です。揃っているに越したことはありませんが、ジュエリーだけを買取店に持ち込んでも問題ないので、まずは一度査定に出してみることをおすすめします。
ブランドジュエリーであること
ダイヤモンドの査定額を算出する際には、4C評価による宝石自体の価値に加えて、ジュエリーブランドの価値も考慮されます。ノンブランドのジュエリーよりもブランド品のジュエリーの方が、人気が高く需要もあることに加え、品質の高い宝石やパーツを使用していることが多いため、査定額が高額になることが多いです。
中でも世界的にも有名な5大ジュエラー、ティファニー(TIFFANY&Co.)、カルティエ(Cartier)、ブルガリ(BVLGARI)、ヴァンクリーフ&アーペル(VanCleef&Arpels)、ハリーウィンストン(HARRYWINSTON)などで購入したジュエリーは、相場よりも高い買取額が提示されることも珍しくありません。
鑑定士が在籍する買取店を選ぶこと
ブルーダイヤモンドをはじめとするダイヤモンドの鑑定では、専門の鑑定技術を必要とします。国際資格を持った鑑定士が在籍しない買取店の場合、鑑定書やマニュアルだけをもとにした査定額を提示されることも多く、相場よりも安く買い叩かれてしまうケースも出てきます。
しかし信頼できる鑑定士が在籍する買取店であれば、鑑定書などの付属品がなくても正確な査定額を提示することが可能です。大切な資産を少しでも高額で手放したいと考えている方は、鑑定技術を持った鑑定士がいるお店かどうかを判断基準にしてみることをおすすめします。
ブルーダイヤモンドの高価買取なら「おもいお」へご相談を
ブルーダイヤモンドの高価買取を目指している方は、銀座に本店を構える私たち「おもいお」へぜひご相談ください。「おもいお」では、3万件以上のご依頼対応件数を持つ豊富な実績をもとに、ダイヤモンドをはじめとする宝石類・ブランドジュエリー・時計などの高価買取を実施しています。
買取方法には、店頭買取・出張買取・宅配買取の3つに対応しており、いずれの場合もお客様負担は0円なので、安心して査定を受けていただけます。中でもLINEを使った簡単査定では、ダイヤモンドの写真と状態、付属品などをお送りいただくだけで、簡単に一流鑑定士の査定を受けることができます。
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まとめ
ブルーダイヤモンドは無色透明なダイヤモンドと比較して希少性が非常に高く、「人生で一度でも目にできれば幸運」とまで言われるほどです。人工的な着色ではない天然のブルーダイヤモンドは市場にもほとんど出回らないため、購入できた方は非常に幸運です。
過去には1カラット約2億円で落札された例もあるほど、天然のブルーダイヤモンドは高く評価されています。買取に出した場合にも予想以上の査定額が提示されることが多いでしょう。ただしブルーダイヤモンドの価値を正確に査定できる買取店は多くないため、大切な資産を手放す際には、高い鑑定技術を持った買取店を選ぶことを重視しましょう。