- 2026/10/27
カルティエのサファイアリングに最大約10億円の予想価格|ブランドの指輪の価値は、ブランドと石のどちらで決まる?
カルティエが台座を手がけた21.05カラットのサファイアの指輪が、11月に香港のオークションに出品されます。予想価格は最大で約10億円と報じられています。
「カルティエの指輪」と聞くと、ブランドが値段を決めているように感じるかもしれません。ところが、オークション会社がこの指輪の特長として紹介したのは、石の大きさと色でした。この記事では、ブランドの指輪の価値をブランドと石に分けて見る考え方と、それぞれを何で確かめるのか、手元の指輪を相談するときのポイントをまとめます。
目次
カルティエが台座を手がけた、21.05カラットのサファイアリング

オークション会社のクリスティーズは2026年10月20日、21.05カラットのカシミール産サファイアとダイヤモンドの指輪を、11月24日に香港で開く宝飾品オークションに出品すると発表しました。石は加熱処理をしていない(非加熱)と紹介されています。台座はカルティエが手がけました。
業界誌のRapaportによると、予想価格は最大640万米ドル(約10億円)です。オークションは香港ラグジュアリーウィークに合わせて開かれ、120点を超える宝飾品が出品されます。
※円換算は1米ドル=158.20円(2026年10月20日)で計算した目安です。
クリスティーズが挙げた特長は、石の大きさと色
クリスティーズは、この指輪を「カルティエが台座を手がけた(mounted by Cartier)」と紹介しています。石そのものと、石を留める台座の作り手を分けて書いた表現です。そのうえで特長として挙げたのは、石が大きいことと、人気の高いロイヤルブルーの色を兼ね備えている点でした。
米国の宝石学の研究・教育機関GIA(Gemological Institute of America)は、サファイアの価値に最も大きく影響するのは色だと説明しています。評価が高いのは、ビロードのような青から紫みのある青で、明るすぎず暗すぎない色です。カシミール産のサファイアについては、ごく小さな内包物が光を散らし、柔らかな見た目を生むと紹介しています。
大きさについて、GIAは、一般的な品質のブルーサファイアの多くは5カラット未満で、質の高い石ほど大きさが価格に影響するとしています。今回の指輪は、評価の高い色と21.05カラットという大きさがそろった石です。
ただし、紹介文で石の特長が挙げられていても、この指輪の予想価格にブランドと宝石がそれぞれどの程度影響しているかは分かりません。また、これは今回の石の特長の説明であり、ブランドジュエリー全般の評価の順番を示すものではありません。
なお、GIAは、産地の名前は一般にその産地の最も質の高い石を指して使われることが多く、同じ産地の石がすべて同じ品質になるわけではないとも説明しています。産地名だけで石の価値が決まるわけではありません。
「ブランドの指輪」は、ブランドと石で確かめる材料が違う
カルティエなどブランドの、宝石の付いた指輪をお持ちの方は、「ブランドの指輪だから価値が高いのでは」と考えるかもしれません。ただ、ブランドと石は、確かめるための材料が違います。
ブランドは、刻印や付属品で確かめる
どのブランドの品かは、指輪の内側の刻印やデザイン、保証書や箱などの付属品から確かめます。ブランドの指輪であることが分かれば、製品としての評価の手がかりになります。
石は、石そのものを見て確かめる
石の種類や色、大きさ、状態は、石そのものを見なければ分かりません。ブランドの名前が付いていても、それだけで石の品質まで分かるわけではありません。購入時の鑑別書が残っていれば、宝石の種類や処理についての記載を確かめる手がかりになります。
ニュースの予想価格は、手元の指輪の目安にならない
今回の指輪は、オークション会社が石を調べたうえで予想価格を付けた、特別な1点です。予想価格は、オークション会社が見込む落札価格の目安で、買取の価格とは性格が違います。
手元のブランドの指輪は、石の種類や品質が分かっていないこともあります。同じカルティエの指輪でも、石の種類や大きさ、色によって評価は変わります。ニュースの金額をそのまま手元の指輪に当てはめず、実物を見て確かめることが出発点になります。
手元のブランドの指輪を相談するとき
おもいおでは、貴金属・宝石・ブランド・製品状態をそれぞれ確認し、査定額を判断します。おもいおには、GIA(Gemological Institute of America)のGraduate Gemologist(G.G.)ディプロマ取得者が在籍しています。
付属品や鑑別書がなくても査定できる
保証書や箱、鑑別書などの付属品がなくても査定できます。お手元にあれば、一緒にお持ちいただくと確認の手がかりになります。
査定額を確認してから決められる
査定額を確認してから、手元に残すか売却するかを決められます。お断りいただいても費用はかかりません。店頭での査定は、銀座本店と心斎橋店では予約なしで受け付けています。
まとめ
カルティエが台座を手がけた21.05カラットのカシミール産サファイアの指輪は、最大約10億円の予想価格で香港のオークションに出品されます。クリスティーズが特長として紹介したのは、石の大きさとロイヤルブルーの色でした。
ブランドの指輪の価値は、ブランドと石のどちらか一方だけで決まるものではありません。ブランドは刻印や付属品で、石は石そのものを見て確かめます。ニュースの予想価格は手元の指輪の目安にはならないため、気になる指輪があれば、付属品の有無にかかわらず実物を見て確かめるところから始めてください。




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