- 2026/10/16
古着店の1.5ドルのバッグがカルティエ作品と評価|古いバッグの石や金属の飾り、捨てる前にどこを見る?
米国の古着店で、見た目が気に入って1.5ドルで買ったバッグ。それが鑑定番組で、カルティエのアール・デコ作品と評価されました。前面の飾りには、宝石とプラチナが使われていたといいます。
家の片付けで古いバッグが出てくると、布の傷みや型崩れを見て「もう捨てるしかない」と考えることがあります。この記事では、ニュースのバッグで専門家が何を見ていたのかを紹介しながら、石や金属の飾りが付いた古いバッグや小物を、処分する前にどう見ればよいかをまとめます。
目次
古着店で1.5ドルのバッグが、カルティエ作品と評価された

話題になったのは、米公共放送PBSの鑑定番組「アンティークス・ロードショー」の一場面です。番組は2025年に米ミズーリ州セントルイスで収録され、2026年5月11日に放送されました。
持ち主がこのオレンジ色のベルベットのバッグを古着店で買ったのは、2018年か2019年ごろ。理由は「きれいだと思ったから」で、支払ったのは1.5ドルでした。
番組のジュエリーの専門家キャサリン・バン・デル氏によると、バッグの前面には、プラチナに宝石を組み合わせた飾りが付いています。内側には「Cartier」の銘があり、同氏はカルティエ・フランスの作品とみています。年代は1925年ごろとされています。
持ち主は2,000〜3,000ドルほどの価値を期待していましたが、同氏はオークションでは控えめに見て約3万5千ドル、保険用の評価額なら10万ドルを超えると述べました。いずれも番組での口頭の評価で、バッグが売却されたわけではありません。
専門家が見ていたのは、布ではなく前面の飾り
このバッグで専門家が注目したのは、布の状態ではありませんでした。番組の説明を順に追うと、見ていったのは次のようなところです。
- 前面の飾りの素材:プラチナに、彫刻した水晶、ルビー、エメラルド、サファイア、古い時代のカットのダイヤモンド
- 飾りの様式:色とりどりの石を組み合わせる様式で、カルティエが広めたもの
- 内側の銘:バッグを開けると「Cartier」の文字
飾りは布に縫い付けられていて、裏側を確かめることはできませんでした。そのため同氏は、カルティエの作品だと断定はせず、「そうみられる」という形で伝えています。
作り手の名前を確かめる前に、まず飾りそのものが何でできているかを見ていたことになります。布の小物として見れば古い品でも、飾りとして見れば宝飾品だった、というのがこのニュースの面白いところです。
家にある古いバッグや小物も、飾りの部分は別に見られる
親や祖母から譲られた古いバッグや、昔パーティーで使った小さなバッグ、小物入れ。家にあるこうした持ち物の中には、口金や留め具、前面の装飾に石や金属が使われているものがあります。
古いバッグを片付けるとき、つい布の擦れやシミ、型崩れだけで「価値はない」と決めてしまいがちです。ただ、飾りの部分は布とは別に、宝石や貴金属として見ることができます。布が傷んでいても、飾りの素材が変わるわけではありません。
見た目が似ていても、ガラスで作られた飾りもある
ただし、ニュースのバッグは、専門家が素材と様式を確かめたうえでカルティエの作品とみた1点です。手元の飾り付きのバッグも同じように高い価値がある、ということにはなりません。
米国の骨董専門誌Antique Traderによると、1930年代には、カルティエの色とりどりの彫刻した石を使う宝飾品に似せた品が、コスチュームジュエリー(宝石を使わない装身具)として作られました。こうした品の石は、手で彫ったものではなく、型で成形したガラスです。売り手が「彫刻した石」と説明していることもあるといいます。
見た目が似ていても、素材まで同じとは限りません。石が宝石かガラスか、金属が金やプラチナかどうかは、持ち主が見た目で決めなくて構いません。
捨てる前に:飾りは外さず、そのまま相談できる
飾りの付いた古いバッグや小物を手放すか迷ったら、処分する前に一度、見てもらうという選択肢があります。そのときは、手を加えずに今の状態のまま相談してください。
飾りを外したり、磨いたりしなくてよい
飾りを取り外したり、汚れを落とそうと磨いたりする必要はありません。おもいおでは、布に擦れやシミ、破れがある持ち物も査定の対象です。おもいおはバッグや小物と、宝石・貴金属の両方を取り扱っており、査定では貴金属の素材や重さ、宝石の種類・品質・状態、ブランド、品物としての状態をあわせて確認します。
写真で概算を相談することもできる
店頭へ持ち込む前に、写真をLINEで送って概算を相談することもできます。全体、別の角度、飾りの部分、内側の刻印やタグ、付属品があればその写真を送ると、話が進めやすくなります。正式な査定額は、実物を確認してからお伝えします。
まとめ
古着店で1.5ドルで買われたバッグは、前面の飾りにプラチナと宝石が使われ、鑑定番組でカルティエのアール・デコ作品と評価されました。専門家がまず見ていたのは、布ではなく飾りの素材です。
家にある古いバッグや小物も、飾りの部分は布とは別に見ることができます。ただし、似た見た目をガラスで作った品もあるため、本物かどうかを自分で決める必要はありません。飾りは外さず、そのまま相談してください。査定料・キャンセル料はかからず、売るかどうかは査定額を確認してから決められます。



