- 2026/10/12
9月の誕生石はサファイア?クンツァイト?どちらも正解です|選び方と贈る前のひとこと
「9月の誕生石って、サファイアじゃなかったっけ?」「クンツァイトと書いてあるけれど、間違いではないの?」
9月生まれの方への贈り物を探していると、こんなふうに迷うことがあるかもしれません。
先にお伝えすると、どちらも正解です。
- 9月の誕生石は、サファイアとクンツァイトの2つです
- クンツァイトは、2021年の見直しで仲間入りしました
- 選ばれた理由は、名前の由来になった人の誕生月が9月だったからです
- サファイアは丈夫で普段使い向き、クンツァイトはやさしいピンクを大切に使いたい方向きです
- 石言葉には、公式に決まったものは見当たりません
この記事では、なぜ誕生石が2つあるのか、どう選べばよいのか、そしてクンツァイトを贈るときに添えたいひとことをお伝えします。
目次
どちらを選んでも「9月の誕生石」です

日本ジュエリー協会(JJA)が紹介している誕生石の一覧では、9月はサファイアとクンツァイトの2つです。
どちらかが本物で、どちらかが間違い、ということはありません。サファイアを贈っても、クンツァイトを贈っても、正式な9月の誕生石のプレゼントになります。
1つの月に誕生石がいくつもあるのは、9月だけではありません。3月や12月には4つの石が並んでいます。選べる楽しみが増えたと考えると、わかりやすいかもしれません。
2021年に、クンツァイトが仲間入りしました

誕生石は、2021年12月に見直されました。見直したのは、宝石の卸売業者の団体である全国宝石卸商協同組合です。63年ぶりのことで、このとき10個の石が新しく加わりました。日本ジュエリー協会も、この見直しを認めています。
なぜ見直したのか。団体の発表文では、いちばんの理由として、国内でいろいろな誕生石のリストが混在していて、消費者が迷ってしまうため、業界として誕生石を統一したいと説明されています。
今「サファイアとクンツァイト、どっちが正しいの?」と迷う方がいるのは、見直しの前に書かれた情報と、見直しの後の情報が、まだネット上に混ざっているためと考えられます。
クンツァイトが選ばれた、ちょっと意外な理由

新しく加わった10個のうち、クンツァイトは日本独自に選ばれた5つの石のひとつです。
では、なぜ9月なのでしょうか。
クンツァイトという名前は、ジョージ・フレデリック・クンツという鉱物学者にちなんでつけられました。団体の発表文によると、クンツ博士の誕生月が9月だったことから、9月の誕生石にしたそうです。
同じように、4月のモルガナイトは名前のもとになったモルガン、7月のスフェーンは新種の鉱物として初めて認識したピクテの誕生月をもとに月が選ばれたと説明されています。
宝石そのものの性質ではなく、名前や発見にゆかりのある人の誕生月で決まった、というのは少し意外かもしれません。贈り物に添えるひとつの話題としても使えます。
サファイアとクンツァイト、選ぶときの違い

同じ9月の誕生石でも、2つの石は性格がかなり違います。
サファイアは、とても丈夫な石です。
硬さの目安(モース硬度)は9で、ダイヤモンドの次に硬い宝石のひとつです。GIA(米国宝石学会)の資料では、割れやすい向き(劈開)もなく、耐久性が高いとされています。毎日つける指輪にも向いています。色は青がよく知られていますが、ピンクや黄色などもあります。
クンツァイトは、やさしいピンクが魅力の石です。
硬さはおおむね6.5〜7ですが、決まった向きには割れやすい性質があります。強くぶつけると割れることがあり、また強い光や熱に長い時間さらされると、色が薄くなることもあります。
選び方をまとめると、こうなります。
- 毎日つける指輪にしたい・扱いに気を使いたくない方へ → サファイア
- やわらかなピンクを楽しみたい・ペンダントやピアスで大切に使いたい方へ → クンツァイト
どちらが上ということではありません。贈る相手の使い方に合わせて選ぶのがいちばんです。
石言葉は、どこまで気にすればいい?

クンツァイトを調べると、いろいろな「石言葉」が紹介されています。
ただ、日本ジュエリー協会の誕生石のページにも、誕生石を見直した団体の発表文にも、石言葉は書かれていません。私たちが確認した範囲では、石言葉を公式に決めている団体は見当たりませんでした。ページによって紹介される言葉が違うのは、そのためと考えられます。
ですから、石言葉は「贈る気持ちを伝えるためのきっかけ」くらいに考えて、自由に楽しんで大丈夫です。気に入った言葉があればメッセージカードに書き添えてもよいですし、反対に、気にしすぎる必要もありません。
誕生石は団体が決めて公表しているもの、石言葉は公式に決まったものが見当たらないもの。この違いだけ覚えておけば十分です。
贈る前に、ひとこと添えたいこと

クンツァイトを贈るなら、こんなひとことを添えてあげると、長く大切にしてもらいやすくなります。
- 「使わないときは、ふたの閉まる箱にしまってね」
強い光に長くさらされると、色が薄くなることがあるためです - 「ぶつけないように気をつけてね。家事のときは外すと安心」
割れやすい向きがあるためです - 「洗うときは、ぬるま湯と中性洗剤で」
超音波洗浄機やスチームは使わないほうが安心です
色が薄くなる条件や、割れやすい理由については、こちらでくわしくお伝えしています。
▶ クンツァイトの退色と割れやすさ|着けても大丈夫?毎日の扱い方
誕生石のジュエリー、使わなくなったら

誕生石のジュエリーは、贈った・贈られた思い出と一緒に大切にしている方もいらっしゃるでしょう。それでも、好みが変わった、サイズが合わなくなった、という理由で使わなくなることもあるでしょう。
おもいおでは、サファイアもクンツァイトも、ジュエリー全体として拝見しています。石だけでなく、枠の貴金属やデザイン、状態まであわせて見ます。鑑別書がなくても、石が外れてしまっていても、査定やご相談だけでも大丈夫です。
手放すかどうかは、見てもらってから決めて構いません。
まとめ|覚えておきたいこと
- 9月の誕生石は、サファイアとクンツァイトの2つ。どちらも正解です
- 2021年12月、誕生石が63年ぶりに見直され、クンツァイトが仲間入りしました
- 選ばれた理由は、名前の由来のクンツ博士の誕生月が9月だったから
- サファイアは丈夫で普段使い向き、クンツァイトは大切に使いたいやさしいピンク
- 石言葉に公式の決まりは見当たりません。自由に楽しんで大丈夫です
- クンツァイトを贈るときは、「箱にしまう・ぶつけない・やさしく洗う」をひとこと添えて


