- 2026/08/13
ラリックのジュエリー27点が盗難|アンティークジュエリーの価値は素材の値段だけでは決まりません
ご自宅の引き出しに、しばらく開けていないジュエリーケースはありませんか。祖母から譲り受けたブローチ、若い頃に贈られた指輪。そうしたアンティークジュエリーを、古いものだからもう価値はないだろうと思って、そのままにしている方は少なくありません。
2026年7月、フランスのラリック美術館でジュエリー27点が盗まれました。被害額は約450万ユーロ。この出来事は、ジュエリーの価値が素材の値段だけでは決まらないことを、あらためて浮かび上がらせました。
この記事では、ラリック美術館の盗難の経緯から、私たちが査定の際に確認している5つの要素まで、まとめてご紹介します。ぜひ最後までお読みください。
目次
2026年7月、ラリック美術館からジュエリー27点が盗まれました

フランス北東部にあるラリック美術館で、2026年7月5日の未明、展示中のジュエリー27点が盗まれました。被害額は約450万ユーロと報じられています。
盗まれたのはブローチやネックレス、ペンダントが中心で、櫛やハットピン、香水瓶も含まれていました。作者は、アール・ヌーヴォーの時代に活躍したジュエリー作家、ルネ・ラリックです。
ここで目を引くのが、美術館側の説明です。同館は、ルネ・ラリックのジュエリーは使われた素材ではなく、その芸術的価値によって知られていると述べています。
実際、ラリックはエナメルや角、ガラスを好んで用いた作家でした。盗まれたブローチのひとつにも、金やダイヤモンドとともにガラスが使われています。
なかでも注目されているのが、1898年から1900年ごろに作られたペンダント「羽を広げたトンボの女」です。羽には、プリカジュールという光を透かす七宝の技法が用いられています。
同館によれば、ラリックの美術館を開く構想が持ち上がった際に、いちばん最初に取得された作品にあたるそうです。美術館は公式サイトで、少なくとも9月末まで休館が続くと案内しています。盗まれた作品は、まだ回収されていません。
アンティークジュエリーの価値は、素材の値段だけでは決まりません

450万ユーロという金額は、失われたもののごく一部しか表していません。ガラスや角を使った作品が高く評価されているという事実が、それを物語っています。
これは、美術館に収蔵されるような特別な品に限った話ではありません。
ご自宅にあるアンティークジュエリーやヴィンテージジュエリーも、同じ構造を持っています。素材そのものの価値に、作られた年代、作り手、デザイン、そして技法が積み重なって、その品物だけの価値になります。
ところが実際には、貴金属の重さや石の大きさに目が向きやすいものです。年代や技法、意匠といった部分は、どうしても視野から外れやすくなります。
「古いから価値がない」 「ブランドがわからないから、金の分だけだろう」そう思ったまま、引き出しにしまわれている品物は少なくありません。
ですが、制作者やブランドがはっきりしない品物であっても、年代や技法によって評価が変わることがあります。だからこそ今、あらためて価値を確かめてみる意味があります。
おもいおが選ばれる理由

年月を経た品物をお預かりするうえで、おもいおが大切にしている点を3つご紹介します。
1. GIAの知見を踏まえたアンティークジュエリーの専門査定
おもいおには、米国宝石学会(GIA)が認定する宝石鑑定士資格「GIA G.G.」を持つ鑑定士が在籍しています。
宝石の品質はもちろん、翡翠やアンティークジュエリーといった専門的な知識を必要とする品物にも対応しています。鑑定書や付属品が残っていない品物も、そのままお持ちください。
2. 海外の需要も踏まえた評価
おもいおは、アジアや欧米にも販路を持っています。国内だけでは評価が難しい品物も、海外での需要を踏まえてお値段をお出しできる場合があります。
アンティークジュエリーは、国内で流通する数が限られます。海外にも目を向けることで、評価につながることがあります。
3. 素材だけで見ない、5つの要素からの評価
おもいおでは、貴金属の重さや石の大きさだけで金額をお出しすることはありません。査定の際には、次の5つを確認しています。
- 宝石と貴金属そのものの価値(品位、重量、石の品質)
- ブランドと作家
- 制作された年代と希少性
- デザインと、そこに使われた技法
- コンディションと、付属品や入手の経緯
特にアンティークジュエリーは、その時代にしかできなかった仕事が残っていることがあります。留め方の作り、彫りの細かさ、金線の通し方。そうした部分は、重さでは表せません。
手放す前にできる3つのこと

アンティークジュエリーをお持ちいただく前に、できることが3つあります。
- 付属品を探してみる
- 無理に磨かない
- 手を加える前に、一度見てもらう
鑑定書や鑑別書、保証書、購入時の箱が残っていれば、作られた年代やブランドを確かめる手がかりになります。引き出しの奥や、別の箱に入っていることもありますので、一度探してみてください。
お手入れは、柔らかい布で軽く拭く程度にとどめてください。古いジュエリーは、金属もエナメルも繊細です。研磨剤や超音波洗浄機を使うと、かえって表面を傷めてしまうことがあります。
そして、リフォームに出す、あるいは貴金属としてまとめて手放す前に、一度そのままの状態でご覧いただくことをおすすめします。元の作りそのものが評価につながる場合があるためです。
まとめ|まずは今の価値を確かめてみませんか

ラリック美術館の盗難は、ジュエリーの価値が素材の値段だけでは決まらないことを、あらためて示しました。そしてそれは、ご自宅のアンティークジュエリーにも当てはまります。
「本物かどうかわからない」 「鑑定書をなくしてしまった」 「サイズが合わなくなって、もう出番がない」
そうしたご相談を、おもいおでは日々お受けしています。店頭(銀座・築地)のほか、LINE査定、宅配買取、出張買取にも対応しています。査定料や宅配の送料、キャンセル料はいただいておりません。
長く手元にあった品物には、それぞれの背景があります。売るかどうかはその後で構いません。まずは今の価値を確かめてみませんか。



第三者メディアも注目!ラリック美術館の盗難とジュエリーの価値
今回ご紹介したラリック美術館の盗難と、ジュエリーの価値を構成する5つの要素については、プレスリリース配信サービス「NewsCast(ニュースキャスト)」でも詳しく報じられています。
第三者メディアの視点から、最新の市場トレンドや「おもいお」の専門査定体制が分かりやすく解説されています。市場の背景や「おもいお」の取り組みについて、あわせてご覧いただけますので、ぜひご一読ください。