- 2026/07/31
宝石の「ラボグロウン」表記が見直しへ|天然か合成か分からない指輪の「今」
ご自宅のタンスや引き出しに、色のついた石の指輪やネックレスが眠っていませんか。ずっとしまったままで、「これは何の石だったかな」「そもそも本物なのかも分からない」という方も多いのではないでしょうか。
いま、その石の「呼び方」をめぐって、世界の宝石業界で決まりごとが見直されようとしています。
この記事では、宝石の呼称にどのような動きが起きているのか、そして手元の石が天然か合成か分からないときにどうすればよいのかを、やさしく整理してご紹介します。ぜひ最後までお読みください。
目次
「ラボグロウン」という呼び方が使われなくなります

宝飾業界の国際団体CIBJOが、宝石の呼び方を見直す方針を示しました。「ラボグロウン」「ラボクリエイテッド」という表記を使わず、「synthetic(シンセティック=合成)」に統一するという内容です。宝石業界メディア「Rapaport News」が2026年7月26日に伝えています。
対象となるのは、カラーストーン委員会が定める「Gemstone Blue Book」という指針です。天然の石と本質的に同じ成分や構造を持つ人工の石が、これにあたります。適用は2026年9月からを見込んでいます。
CIBJOは1年かけて検討したうえで、この結論に至りました。これまでの言葉では、その石が何であるのかを的確に説明できていなかったとされます。
同じ方向の動きは、ほかにもあります。ロシアでは2026年9月1日から、ジュエリーに使われた合成ダイヤモンドを「synthetic」と表示する規則が始まります。
米国宝石学会(GIA)も2025年10月から、合成ダイヤモンドの品質を天然と同じ物差しでは表さない方式に切り替えました。
なお、ダイヤモンドの呼び方は別の指針で扱われており、こちらはまだ提案の段階です。9月4日の総会で議論される予定です。合成ダイヤモンドを扱う側には「合成」という言葉を否定的に受け取る見方もあり、意見は分かれています。
※記載の内容は報道および各機関の公表資料に基づく参考情報です。宝石・貴金属の相場は日々変動します。
では、手元の石はどうなるのでしょうか

ニュースとしては大きな動きですが、いちばん気になるのは「では、うちにある石はどうなるのか」というところではないでしょうか。
結論から申し上げると、慌てて何かをしなければならない、というお話ではありません。ただ、知っておくと役に立つことはいくつかあります。ここでは、呼び方の見直しがお手元の品物にとって何を意味するのかを、二つに分けて整理します。
呼び方が変わっても、石そのものは変わりません
まず知っていただきたいのは、今回の見直しが「言葉の整理」だということです。呼び方が「合成」に変わっても、石の成分や見た目が変わるわけではありません。お手元の品物が突然別のものになる、というお話ではないのです。
宝石の呼び名は、お店の表示や鑑別書、広告など、購入する場面で何度も目に入ります。その言葉が揃うことで、買ったときに聞いた説明と、手放すときに示される内容との食い違いは起きにくくなると考えられます。
「うちのは天然? それとも合成?」が分からない
日本のご家庭にあるジュエリーは、ご自身で選んで買ったものだけではありません。贈られたもの、受け継いだものが、とても多くあります。
購入したときの説明を覚えていない。書類も残っていない。そうなると、その石が天然なのか合成なのかを、持ち主の方が把握していないことは珍しくありません。
呼び方や表示の決まりが整っていくなかで、「うちのはどちらなのだろう」と確かめる場面は、少しずつ増えていくのかもしれません。
こんなお品物でも大丈夫です

引き出しにしまわれたジュエリーは、たいてい何かしらの事情を抱えています。おもいおは、そうしたお品物をそのままの状態でお預かりできることを大切にしてきました。
- 何の石か分からなくても任せられる
- 鑑別書や鑑定書がなくても査定できる
- 傷や古いデザインのまま持ち込める
「これが何の石なのか、そもそも分からない」というお声は、いちばん多くいただきます。天然か合成かは、見た目だけで確実に見分けられるものではありません。ご自身で分からなくても問題ありません。
おもいおにはGIA G.G.鑑定士が在籍しており、お品物そのものから状態や特徴を確かめてまいります。必要に応じて、追加の確認や鑑別機関のご利用もご案内いたします。
「鑑別書をなくしてしまった」「箱も保証書も、どこかに行ってしまった」というご相談も、いつものことです。書類がなくても拝見できます。
石が取れかけている、サイズ直しをしてあるお品物も、状態を含めて拝見いたします。流行から外れて見えるデザインでも、石そのものは別のものさしで見られます。
査定の前に知っておきたい3つのこと

ご自宅の石を見直すとき、少しだけ意識していただきたいことがあります。
- 鑑別書・鑑定書・購入時の箱を探してみる
- 無理に磨かない
- 呼び方のニュースだけで決めない
書類や購入時の付属品があると、確認がスムーズに進みます。見当たらなくても心配はいりません。汚れが気になる場合も、強くこすったり薬品を使ったりせず、柔らかい布で軽く拭く程度にとどめてください。
無理なお手入れは、かえって石や枠を傷める原因になります。そして、呼称の見直しは背景を知る手がかりにはなりますが、お手元の石の評価とは別のお話です。実際のところは、その石を見なければ分かりません。
まとめ|まずは「何であるか」を知ることから

「ラボグロウン」という呼び方が使われなくなるという話は、遠い国の決まりごとのようでいて、ご自宅にある一石とも、どこかでつながっています。
贈られた指輪や、受け継いだネックレス。そこには、金額だけでは表せない時間が重なっています。何の石か分からなくても、書類が残っていなくても構いません。手放すか迷っている段階でのご相談も、少なくありません。
おもいおでは、銀座・築地の店頭のほか、全国対応の宅配買取・出張買取、お写真を送るだけのLINE査定を承っています。ご都合のよい方法をお選びいただけますので、遠方の方もご相談ください。なお築地店は完全予約制です。
売るかどうかは、その後で構いません。まずは一度、その石が何であるかをご一緒に確かめてみませんか。
\判断材料としての査定も歓迎しています/
店頭にて、宝石・ジュエリーの価値をご説明します



第三者メディアも注目!宝石の呼称をめぐる国際的な見直し
今回ご紹介した宝石の呼称の見直しと、天然・合成を区別する国際的な動きについては、プレスリリース配信サービス「NewsCast(ニュースキャスト)」でも詳しく報じられています。
第三者メディアの視点から、最新の市場トレンドや「おもいお」の専門査定体制が分かりやすく解説されています。市場の背景や「おもいお」の取り組みについて、あわせてご覧いただけますので、ぜひご一読ください。