- 2025/12/17
ボナムズでエメラルドの指輪が予想の約6倍で落札|世界市場が示す宝石価値の再評価とは?
2025年12月、英国ロンドンで開催されたボナムズ(Bonhams)のジュエリーオークションにおいて、10.37カラットのエメラルドリングが事前予想価格の約6倍で落札され、大きな注目を集めました。
このニュースは、単なるオークション結果にとどまらず、エメラルドをはじめとするカラーストーン市場の価値が、世界的に再評価されていることを象徴する出来事でもあります。
この記事では、わたしたち「宝石買取専門店おもいお」が、今回の歴史的な落札が注目された背景と、「なぜ今エメラルドをはじめとする宝石の査定に関心が集まっているのか」についてわかりやすく解説していきます。
また、宝石の価値を正しく見極めるうえで欠かせない専門鑑定士による査定の重要性についてもご紹介しますので、宝飾品の売却を検討している方や「今の価値を一度知っておきたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事でわかること】
- 話題になったボナムズオークションの内容
- なぜエメラルドがここまで高騰したのか
- 日本国内の宝石市場への影響
- 今、宝石を査定に出す意味
目次
ボナムズのオークションで起きた「異例の高額落札」

2025年12月に開催されたボナムズのジュエリーオークションでは、エメラルドリングをはじめとする宝飾品が予想を大きく上回る価格で落札され、大きな注目を集めました。
このニュースは、現在の宝石市場が抱える価値観の変化や、世界的な需要の高まりを象徴する出来事だといえます。まずは、ニュースの概要について詳しくみていきましょう。
注目のコロンビア産エメラルドリングとその落札額
2025年12月11日、ロンドンで開催されたBonhams「London Jewels Auction」 において、コロンビア産エメラルド(10.37ct)をあしらった指輪が出品されました。
- 事前の最高予想価格:約10万ポンド
- 実際の落札価格:59万7,300ポンド
- 日本円換算:約1億1,000万円相当(執筆時点)
結果は、予想価格の約6倍。エメラルド単体のオークション結果としても、非常にインパクトのある数字です。
エメラルドだけではない、宝石全体への評価上昇
同オークションでは、エメラルド以外にも注目すべき結果が続きました。
- 約11ctのビルマ産ルビーを使用した1935年製カルティエネックレス
- 英国王室ゆかりの変形可能なダイヤモンド・ティアラ
- ファンシーイエローダイヤモンドを用いた高級リング
いずれも予想を上回る価格で落札されており、宝石・アンティークジュエリー全体に対する需要の高さが明確に表れています。
なぜ今、エメラルドがこれほど評価されているのか?

エメラルドは、ダイヤモンドと並ぶ「世界四大宝石」のひとつですが、実は査定・評価が最も難しい宝石とも言われています。ここからは、エメラルドの価値を左右する4つの要素と、エメラルドの需要が高まっている理由についてみていきましょう。
エメラルドの価値を左右する4つの要素
エメラルドの価値を左右する要素は、主に以下の4つです。
| 色(カラー) | 鮮やかで深みのあるグリーンかどうか |
| 内包物(インクルージョン) | エメラルド特有の内包物の状態・位置はどうか |
| 産地 | どの産地で産出されたエメラルドか(特に評価が高いのはコロンビア産) |
| 研磨・カット状態 | 石の魅力を最大限に引き出しているか |
エメラルドの鑑定が難しいと言われるのは、これらを総合的に判断する必要があるためです。そのため、鑑定士の経験値によって評価が大きく変わるといっても過言ではありません。
なお、エメラルドの価値を決める買取基準については以下の記事で解説しています。
「【プロが図解】エメラルドの価値を決める7つの査定基準|買取価格が変わる理由とは?」
世界的な「良質な宝石不足」
近年では以下の背景から、「本当に良いエメラルド」への需要が世界的に集中しています。
- 高品質な原石の枯渇
- 富裕層による資産分散投資
- アンティークジュエリーへの再注目
今回のボナムズでの高額落札は、その象徴的な出来事と言えるでしょう。
日本国内でも高まる「正しく評価してほしい」という声

こうした海外市場の動きと連動するように、日本国内でもエメラルド・ルビー・サファイアといったダイヤモンド以外の宝石に関する相談が増加しています。
特に多いのが、次のようなケースです。
- 遺品整理・生前整理で出てきたジュエリー
- バブル期に購入したままの宝石
- デザインが古く、価値がないと思っている指輪やネックレス
「価値がわからないまま安く手放してしまうのは不安」
「石そのものをきちんと見てほしい」
こうした声が増えているのが、今の国内市場の特徴です。
古いデザインのエメラルドリングの価値については、以下の記事をご覧ください。
「古いエメラルドリングは売れる?立て爪・昭和デザインの買取相場と価値の見方」
おもいおが強化する宝石・アンティークジュエリー査定

世界市場の変化と国内ニーズの高まりを受け、宝石・ジュエリー買取専門店「おもいお」では、宝石およびアンティークジュエリーの査定体制を強化しています。
- GIA資格保有者による専門査定
- 「ブランド × アンティーク」の価値も評価
エメラルドのような高度な知識を要する宝石に対応するため、GIA(米国宝石学会)認定資格 GIA-GG を持つ鑑定士が在籍しております。30,000点以上の買取実績をもとに、国際相場と品質を踏まえた適正評価を行っています。
また、カルティエなどのアンティークジュエリーについては、デザイン性・希少性・時代背景といった付加価値を加味した査定を実施しています。地金重量だけの査定・石の重さだけの評価はいたしません。
今こそ、宝飾品の「本当の価値」を確かめてみませんか

今回のボナムズでの落札結果が示すように、宝飾品の価値は「古い・使っていない」という理由だけで判断できるものではありません。
- 石そのものの品質
- ブランドや制作年代
たとえデザインが昔のものであっても、上記のような要素によっては、想像以上の評価がつくケースも少なくないのです。
GIA認定鑑定士が在籍|価値を見逃さない査定体制
おもいおには、宝石学の国際基準である GIA(米国宝石学会)認定資格〈GIA-GG〉 を持つ鑑定士が在籍しています。素材や重さだけでなく、宝石の品質・産地・デザイン性・市場評価まで含めて、総合的に価値を判断することが可能です。
鑑定書がない場合や、状態に不安があるお品物でも問題ありません。一点一点丁寧に確認し、わかりやすい説明を心がけています。
査定だけでも、費用はかかりません
宝石買取専門店おもいおでは、以下の料金はいずれも無料です。
- 査定料
- キャンセル料
「売るかどうかは決めていない」
「まずは価値だけ知りたい」
という方でも、安心してご利用いただけます。
国際市場が活況を見せる今だからこそ、お手元に眠る宝石の価値を、専門家の目で確かめてみてはいかがでしょうか。
\宝石・アンティークジュエリーの査定相談はこちら/



NewsCast(ニュースキャスト)にも掲載|第三者メディアも注目する宝石市場の動き
今回の記事内容は、ニュース配信サービス「NewsCast」でも取り上げられています。第三者メディアからも紹介されるほど、エメラルドの高額落札や宝飾品価値への関心が高まっているのです。
市場の動きは、単なる話題性にとどまらず、国内でも「手元のジュエリーの価値を知りたい」という需要が広がっている背景と一致しています。