- 2025/12/05
エメラルドの指輪・ネックレスの買取価格はどう決まる?ジュエリーの査定基準をプロが解説
エメラルドの指輪を売りたいけれど「石の値段しかつかないの?」と思われる方は多いものです。また「ブランドのネックレスはどれだけプラス評価されるのか」も気になるポイントではないでしょうか。
結論から申し上げますと、エメラルドジュエリーの買取価格は「石の価値」だけで決まるものではありません。指輪・ネックレス・ピアスといった、「どのような形状に仕立てられているか」が最終的な査定額に大きく影響します。
そのため、貴金属やデザイン、メレダイヤ(脇石)の価値が上乗せされ、予想以上の高値になるケースも多いのです。この記事では、GIA-GG(米国宝石学会)資格保有者が在籍する《おもいお》が、以下のアイテムの買取価格がどう決まるかを分かりやすく解説していきます。
- 指輪(リング)
- ネックレス
- ピアス(イヤリング)
「お手持ちのジュエリーがいくらになるか」を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
《この記事を監修する『おもいお』について》
本記事は、宝石・ジュエリー査定の専門店《おもいお》が監修。アイテムの種類に合わせて、最大限の価値を引き出す査定を行っています。
✅ GIA-GG(米国宝石学会)認定鑑定士が在籍
✅ デザイン・ブランド・素材価値まで総合評価
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✅ Googleクチコミ★4.8以上(5年連続高評価)
【この記事でわかること】
- ジュエリーの買取価格が決まる「基本式」
- 【指輪】で特に重視される査定ポイント
- 【ネックレス】ならではの評価基準
- 【ピアス・イヤリング】査定の絶対条件
- 【ルース(裸石)】の価値の扱われ方
目次
エメラルドジュエリーの買取査定基準|指輪・ネックレス共通の評価式

エメラルドジュエリーの査定は、次の3要素の合計で算出されます。
買取価格=①中石(エメラルド)+②貴金属+③デザイン・メレダイヤ(脇石)
これを理解しておけば、安く買い叩かれるのを防げます。まずは、エメラルドジュエリーの価値を決める3つの要素についてみていきましょう。
- 中石の価値(エメラルド本体)
- 貴金属の価値(K18・Pt900など)
- 付加価値(デザイン・ブランド・メレダイヤなど)
1.中石の価値(エメラルド本体)
エメラルドジュエリーの査定で最初に評価されるのが、石そのものの価値です。以下は、デザイン料などを含まない、「石そのもの」の評価額の目安になります。
| カラット(ct) | 高品質(色が濃く鮮やか) | 中品質(標準的な色合い) | 低品質(色が薄い・淡い) |
| ~1.0ct | 50,000円~ | 10,000円~ | 1,000円~ |
| 3.0ct前後 | 400,000円~ | 80,000円~ | 15,000円~ |
| 5.0ct前後 | 1,200,000円~ | 300,000円~ | 50,000円~ |
| 10.0ct以上 | 4,000,000円~ | 1,000,000円~ | 200,000円~ |
エメラルドは「色の濃さ」「テリ(輝き)」「透明度(クラリティ)」でランク分けされ、そこに重さ(カラット)を掛け合わせて価格が算出されます。中でも最も重要なのはエメラルドの「色」で、わずかに青みを帯びた深い緑色(ビビッドグリーン)は高額評価です。
また、エメラルドは内部に傷や内包物が入りやすく、これを「ジャルダン(庭)」と呼びますが、透明度を損ねるほど大きなものはマイナスとなります。
さらに、市場の多くが透明度を整える“オイル処理”を受けている中、処理のないノンオイル個体は希少性が高く、同じ重さでも価値が数倍に跳ね上がることがあります。こうした複数の基準が組み合わさって、石単体の価格が決まるのです。
なお、カラット別の買取相場に関しては、以下の記事をご覧ください。
「【カラット別】エメラルドの買取相場一覧|1ct・3ct・5ctの価格と価値の違い」
2.貴金属の価値(K18・Pt900など)
エメラルドジュエリーでは、石の価値に加えて、枠に使用されているゴールドやプラチナなどの貴金属の価格も重要な評価ポイントです。
査定では、基本的に「当日の貴金属相場 × 重さ」で価値を算出しています。デザインが古い、傷がある、といった理由で貴金属の価値が下がることはありません。
また、刻印が薄れていたり「Pm」のような古い表記しかない指輪でも、専門店では分析機器を使って正確な純度が計測可能です。そのため、貴金属部分は、ジュエリーの状態に関わらず安定して高い査定につながりやすいといえます。
古い指輪であっても、K18やPt900など高品位の貴金属が多く使われている場合、その価値だけで大きな査定額になることもあります。
3.付加価値(デザイン・ブランド・メレダイヤなど)
エメラルドジュエリーは、石や貴金属の価値に加えて以下の付加価値も評価に大きく影響します。
- ブランド力
- デザイン性
- メレダイヤ(脇石)
ジュエリーとして完成された製品には、石や貴金属の価格に加えて「デザイン料」が上乗せされ、これが付加価値となって買取額を押し上げます。
特に、メインのエメラルドを取り巻く小さなメレダイヤ(脇石ダイヤモンド)は、それ自体にしっかりと評価がつくため、ノンデザインのルースより有利になるケースが多いでしょう。
また、ハイブランドのジュエリーも高価買取になりやすい傾向です。ブランドの格式やコレクションの人気、職人技への評価が加わり、石や貴金属の評価が同じノンブランドのものよりも高くなります。
ハリー・ウィンストン、カルティエ、ヴァンクリーフ&アーペルといったハイブランドのエメラルドジュエリーについては、以下の記事をご覧ください。
「エメラルドのブランドジュエリー買取相場|ハリーウィンストン・カルティエなど5大ジュエラーの価値の違いを専門家が解説」
反対に、ミル打ちや千本透かしなど職人技が光るアンティークデザインも、素材価値以上の評価がつくことがあります。
さらに、ブランド品の場合、箱や保証書が揃っているとプラス査定です。
【指輪】エメラルドリングの買取基準と高額査定ポイント

エメラルドジュエリーの中でも、もっとも高額査定が期待できるのが「指輪(リング)」です。持ち込み数も多く、石の価値・貴金属の量・デザイン性の3つがバランスよく加点されやすいアイテムのため、総合評価が伸びやすい特徴があります。
- センターストーンの品質が価格の柱
- 古いデザインでも貴金属の価値がプラスに
- メレダイヤ(脇石)やブランド性も重視
ここからは、エメラルドリングの買取基準と高額査定のポイントについてみていきましょう。
センターストーンの品質が価格の柱
指輪の価値を大きく左右するのは、中央にセットされたセンターストーンの品質です。エメラルドは「色味の濃さ」「透明度(クラリティ)」「テリ(輝き)」が良いほど評価が高く、特に「ビビッドグリーン」のような深く鮮やかな緑色は高額査定につながります。
同じ1〜2ctでも品質によって価格差が10倍以上になることもあるため、まずは石の品質を正しく見極められる専門店に見せることが重要です。
なお、エメラルドの質を見極める査定基準については、以下の記事で詳しく解説しています。
「 【プロが図解】エメラルドの価値を決める7つの査定基準|買取価格が変わる理由とは?」
古いデザインでも貴金属の価値がプラスに
エメラルドの指輪は、ゴールドやプラチナなどの貴金属がしっかり使われていることも多く、これが買取額の底上げになります。
特に、以下のデザインは貴金属の量が多い=作りが重厚という特徴があり、貴金属の相場が高い現在では、むしろ古いデザインが高額査定につながりやすい傾向です。
- 昔の立爪デザイン
- 幅広のゴールドリング
- バブル期のボリュームリング
そのため、「デザインが古いからダメだろう…」と諦める前に、まずは重さと貴金属の種類を評価してもらうのがいいでしょう。
なお、古いデザインのエメラルドリングについては、以下の記事を参考にしてください。
「古いエメラルドリングは売れる?立て爪・昭和デザインの買取相場と価値の見方」
メレダイヤ(脇石)やブランド性も重要
エメラルドの指輪にあしらわれたメレダイヤ(脇石)は、それ自体にも価値がつく重要な加点要素です。特に、以下のデザインは中古相場で需要が高く、評価が伸びやすい傾向があります。
- 1ct以上のエメラルド
- 周囲にダイヤモンドを取り巻いたデザイン(クラスター・取り巻き)
- 全体として輝きが強い仕上がり
さらに、カルティエやヴァンクリーフ&アーペルなどのハイブランドの刻印がある指輪は、同じ石でも価値が大きく上乗せされるのが特徴です。デザイン性・職人技・ブランド力が「ジュエリーとしての付加価値」となり、査定額を押し上げます。
▶エメラルドリングの買取実例



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【ネックレス】エメラルドの買取基準と高額査定ポイント

エメラルドネックレスの査定では、 「トップ(ペンダント部分)」の価値が中心 になります。ネックレスは指輪と違い、チェーンとトップの価値を分けて評価するのが特徴で、どちらが高くても査定結果に大きく影響するためです。
- 一粒ペンダントは「トップ」の品質がすべて
- 複数石タイプは「連相(れんそう)」が高額査定の鍵
- チェーン切れやトップのみでも売却可能
ここでは、一粒タイプから複数石デザイン、チェーンの状態まで、ネックレス特有の評価ポイントを解説します。
一粒ペンダントは「トップ」の品質がすべて
シンプルな一粒ペンダントの場合、最も重視されるのはトップのエメラルドの品質です。色の濃さや透明度(クラリティ)、大きさ(カラット)の3点が揃うほど、高額査定につながります。
チェーン部分はK18やプラチナなどが素材価値としてプラスになりますが、価格を左右する中心はあくまで石そのものです。たとえば、0.8ct程度の中品質エメラルドであっても、トップの状態が良ければ、「石+貴金属+デザイン」でしっかりした査定額がつくケースがあります。
複数石タイプは「連相(れんそう)」が高額査定の鍵
複数の石が並ぶネックレスやステーションタイプは、石の揃い具合を指す「連相(れんそう)」が最大の評価ポイントです。色味・透明度・サイズが均一に整っているほどジュエリー全体の完成度が高く、単なる素材価値以上の「デザイン価値」が反映されます。
中古市場でも複数石の美しい連相は高く評価されるため、一粒タイプより査定額が伸びる場合もあるほどです。
チェーン切れやトップのみでも売却可能
ネックレスでよくある相談が「チェーンが切れてしまった」というケースですが、専門家の査定にはまったく問題ありません。金(K18)やプラチナのチェーンは、切れていても素材価値として評価できますし、トップだけの状態でも査定可能です。
もちろん、修理して持ち込む必要はなく、壊れたままの状態でも問題なく買取できます。
なお、傷やひび割れの入ったエメラルドの買取に関しては、以下の記事をご覧ください。
「エメラルドは傷やひび割れでも買取可能?欠け・訳あり宝石の価値をプロが徹底解説」
▶エメラルドネックレスの買取実例



【ピアス・イヤリング】エメラルド高額査定の条件

エメラルドのピアス・イヤリングは、指輪やネックレスとは異なり、査定時に必ず「左右が揃っているかどうか」がチェックされます。ここではセット品の評価基準と、片方だけ残ってしまった場合の評価についてみていきましょう。
ジュエリーとして扱うなら「左右揃っていること」が絶対条件
ピアスやイヤリングは「左右セットで揃っていること」が最重要です。 ペアで成立するアイテムのため、品質よりも「対になっているかどうか」が査定額に大きく影響します。
片方だけ紛失してしまった場合は、査定額は大きく下がりやすい傾向です。残念ながらジュエリーとしての評価は難しく、以下のような素材評価のみになってしまうでしょう。
- 石の価値
- 貴金属の価値
ただし、専門店であれば片方に残った石の色味・透明度をきちんと評価できますので、「貴金属+石単体としての適正価格」をご案内できます。
価値をさらに高める「品質の揃い具合」
ピアスの価値をさらに高めるのが、左右のエメラルドの色味・透明度・カット・サイズの揃い具合です。これらが均一であればあるほどジュエリーとしての完成度が高く、中古市場での需要も上がるため、査定額が伸びやすくなります。
特にエメラルドは一石ごとに個性が出やすいため、完全に対になるペアは「希少性が高い=高価買取になりやすい」のが特徴です。
【ルース(裸石)】ジュエリーから外れたエメラルド

指輪やネックレスから外されたエメラルド(ルース)でも、価値はしっかり残っています。むしろ、枠に入った状態よりも石そのものの状態が全体的に見えるため、色味・透明度・カットのバランスなどをより正確に評価できるメリットがあるのです。
ルースは、次のような状態でも買取対象です。
- 小さな欠け
- 表面の擦れや摩耗
- 内包物が見える状態
これらはエメラルドの性質上、珍しいものではなく、価値がゼロになるわけではありません。特に色が良い石や透明度の高い個体は、大きな欠けがあっても需要があります。
また、エメラルドは石単体でも品質が価格に大きく影響する宝石です。そのため、ルースとしてお持ちいただいても問題なく査定できます。
まとめ|ジュエリーとしての価値を知るなら「おもいお」へ

エメラルドの買取価格は、「石の相場」だけで決まるものではありません。 特に指輪やネックレスなどのジュエリーは、貴金属の高騰やデザインの需要が加わることで、石単体の評価を大きく上回る可能性があります。
✔ 指輪は貴金属+メレダイヤの価値で大幅に上乗せ
✔ ネックレスはトップの品質+チェーンの素材価値の合算
✔ ピアスはペア性が絶対条件。揃っていれば高価買取
✔ ルースは傷があっても評価対象
あなたの宝石箱に眠っているエメラルドが、今の相場でいくらになるのか。 「まずは金額だけ知りたい」という方も、ぜひ一度《おもいお》の無料査定をご利用ください。ジュエリーとしての価値を正しく評価いたします。



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