- 2025/11/17
【カラット別】エメラルドの買取相場一覧|1ct・3ct・5ctの価格と価値の違い
「私のエメラルド、1カラットくらいあるけど、いくらになるんだろう?」 宝石の価値を知るうえで、カラット(重さ)はもっとも基本的で分かりやすい指標です。
しかし、同じ1カラットのエメラルドでも、品質によって買取価格が10倍、ときには100倍以上違うことも珍しくありません。
この記事では、エメラルドのカラット別買取相場を一覧でご紹介するとともに、「なぜそこまでの価格差が生まれるのか」という専門的な理由を、GIA-GGの資格を持つプロの鑑定士が徹底的に解説します。
さらに、「エメラルドを売りたい」と考えたときに後悔しないためのポイントや、お手持ちのエメラルドの価値がLINEの写真だけで簡単にわかる方法もご紹介しますので、手放すことを検討している方はぜひ参考にしてください。
《この記事を監修する『おもいお』について》
本記事は、エメラルドをはじめとする宝石の買取を専門とする《おもいお》が監修しています。
✅ GIA-GG(米国宝石学会)認定鑑定士が在籍
✅ 宝石の色・クラリティ・デザイン性まで総合評価
✅ 査定料・キャンセル料は完全無料
✅ LINE・宅配・出張など柔軟な査定方法
✅ Googleクチコミ★4.8以上(5年連続高評価)
【この記事でわかること】
- エメラルドのカラット別のリアルな買取相場
- 1カラット基準の価格目安
- 同じカラット数でも価値が変わる理由
- カラット別のエメラルドの価値と評価ポイント
- 「高く売りたい人」が知るべき評価ポイント
目次
エメラルドのカラット別買取相場 早見表(2025年8月時点)
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まずは、品質別に見たカラット別買取相場の目安をご覧ください。
| カラット(ct) | 高品質(色が濃く鮮やか) | 中品質(標準的な色合い) | 低品質(色が薄い・淡い) |
| ~1.0ct | 50,000円~ | 10,000円~ | 1,000円~ |
| 3.0ct前後 | 400,000円~ | 80,000円~ | 15,000円~ |
| 5.0ct前後 | 1,200,000円~ | 300,000円~ | 50,000円~ |
| 10.0ct以上 | 4,000,000円~ | 1,000,000円~ | 200,000円~ |
上記の相場表は、あくまで「裸石(ルース)」の状態を想定した目安です。エメラルドの買取価格は、「カラット(重さ)」をベースに、後述する「品質(クオリティ)」を掛け合わせて決定されます。
たとえば、同じ1カラットでも、最高品質(色が濃く鮮やか)であれば50,000円以上の値がつく可能性もあるでしょう。一方、品質が低ければ1,000円程度となるケースもあるのです。
また、カルティエ、ブルガリ、ハリー・ウィンストンといったハイブランドのジュエリーであれば、ブランドの価値が加わります。そのため、上記の相場を大きく超えて、数百万円から数千万円の価格がつくこともあるのです。
お手持ちのエメラルドの「カラット」と「品質」がどのランクに当てはまるか、ぜひこの後の解説を参考にしてください。
なぜ同じ1カラットでも価格が10倍以上違うのか?

カラットは価値を算出する出発点にすぎません。最終的な買取価格は、カラット(重さ)に以下の4つの要素を掛け合わせて決まります。
- カラー(色)
- クラリティ(透明度)
- テリ(輝き)
- カット
特にエメラルドは、ダイヤモンドの「4C」のように単純ではなく、より複合的な鑑定眼が求められるのが特徴です。
ここからは、同じ1カラットのダイヤモンドでも価格差が出る具体的な理由についてみていきましょう。
最終価格を決めるのは全体の「品質(クオリティ)」
カラットはあくまで価値を算出する出発点です。特にエメラルドは「内包物が多い宝石」とされ、透明度が高い個体は希少性が跳ね上がります。
そのため、同じ1ctでも以下の違いで10倍以上の差が出ることも一般的です。
- 透明度が高く、色味が鮮やか
- 内包物が大きい、色が薄い
たとえば、「色が薄い」「透明度を損なう大きな傷がある」といった状態の場合、大粒でも評価は低くなってしまうでしょう。
なお、エメラルドの価値を決める査定基準の詳細については、以下の記事で解説しています。
▶︎【プロが図解】エメラルドの価値を決める7つの査定基準|買取価格が変わる理由とは?
最重要基準は「色(カラー)」
エメラルドの価値において、最も重要な要素は「色」です。 最高品質とされるのは、青みがかった緑色、または純粋な緑色で、「色の濃さ(トーン)」と「鮮やかさ(サチュレーション)」が両立しているものが評価されます。
| 色が濃い(Dark) | 価値が高い傾向があるが、黒っぽく暗すぎる(深すぎる)色は透明感を損ねるため評価が下がる |
| 色が鮮やか(Vivid) | 最も評価されるポイント。色が薄くても、鮮やかでテリ(輝き)が強ければ高評価につながる |
| 色が薄い(Light) | 鮮やかさがなく、全体的に白っぽく抜けた色は評価が低くなる |
産地や処理の有無で価格が倍以上変わる
エメラルドは産地によって色の傾向が異なり、特定の産地はそれだけで付加価値となります。
| コロンビア産 | 最高峰とされ、ムゾー鉱山やチボール鉱山が有名濃く深く鮮やかな緑色が特徴他産地を圧倒する品質のものが多く産出される |
| ザンビア産 | 近年評価が高まっている(市場評価は高く安定)コロンビア産より青みが強く、透明度が高い傾向 |
| ブラジル産 | 比較的色が淡く、黄緑色がかったものが多く産出される市場では中価格帯 |
これらの産地判別は専門の機材とGIA-GGレベルの知識が必要であり、鑑別書によって産地が証明されれば、買取価格は大きく上昇します。
さらに、エメラルドはほぼすべての石が「オイル処理(透明度を高める処理)」を受けているのが特徴です。そのため「ノンオイル」は極めて希少です。ノンオイルエメラルドの場合、同じサイズでも価格が2倍〜数倍に跳ね上がることもあります。
なお、コロンビア産のエメラルドやノンオイルエメラルドについては、以下の記事で詳しく解説しています。
▶エメラルドの価値は産地でどう違う?コロンビア産が最高峰とされる理由とは
▶【専門解説】ノンオイルエメラルドはなぜ別格なのか?買取価格に影響する処理の有無と鑑別書の見方
カラット(ct)とは?重さと大きさの基本
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エメラルドの買取価格を語るうえで欠かせないのが、「カラット」という指標です。カラットは重さを表す単位であるため、同じ1カラットでも、石の形やカットの深さによって見た目のサイズは大きく変わります。
まずは、カラットの基本理解から整理していきましょう。
1カラット = 0.2グラム
カラットは、見た目の大きさと誤解されがちですが、実は「大きさではなく重さを表す単位」です。国際基準によって「1カラット=0.2グラム」と定められています。
一般的なエメラルドカットの場合、1カラットで「約6.5mm × 4.5mm」程度の大きさ(直径)に相当します。 ただし、後述するようにカットの深さによって見た目の大きさは変わるため、あくまで目安としてお考えください。
カラットと見た目の大きさは一致しない
同じ1カラットであっても、実際の「見た目の大きさ」は石のカットによって大きく変わります。 たとえば、カットの深さによって生まれる違いは以下の通りです。
- カットが浅い石 :平たく広がるため、実際より大きく見える
- カットが深い石 : 厚みがあるぶん、正面からは小さく見える
そのため、「見た目のボリューム=カラット数ではない」という点が重要です。専門店の査定では重さだけでなく、縦・横のサイズ(ミリ数)や厚みもあわせて確認し、総合的に価値を判断します。
なお、エメラルドカット別の特徴と価値については以下をご覧ください。
▶︎ エメラルドカットだけじゃない!カット別の特徴と価値
【カラット別】エメラルドの価値と評価ポイント

エメラルドは、同じ「重さ」でも価値の出方が大きく異なり、カラット帯ごとに評価ポイントも変わります。小粒でも品質が高ければ高評価になり、大粒になるほど希少性が加わって価格が跳ね上がることもあるのです。
ここでは、主要なカラット帯ごとの特徴と価値の見方をわかりやすく整理します。
~1カラット:需要が安定している人気サイズ
1カラット前後は、指輪やネックレスのメインストーンとして最も需要が高い人気サイズであり、流通量も安定しているのが特徴です。
しかし、宝飾品の世界には「1カラットの壁」という言葉があります。 0.9カラットと1.0カラットでは、わずか0.1カラットの差でも、市場価値(1カラットあたりの単価)が大きく変わるのです。
1.0カラットに達することで、一つの「大台」として扱われ、買取価格も上がりやすくなります。このサイズ帯(1〜3カラット)は、上述した「品質(色・透明度)」の差が最も価格に直結する領域です。
高品質な1カラットは高額査定が期待できますが、品質が低ければ大粒の評価は得られません。
1〜3カラット:品質差が価格に直結するサイズ
このサイズ帯(1〜3カラット)は、上述した「品質(色・透明度)」の差が評価に出やすく、価格差が出やすいサイズです。たとえば、同じ2カラットでもカラーに差があると以下のように大きな差が生まれます。
- 色が濃い→40万円以上
- 色が薄い→数万円
また、ハイブランドジュエリーではこのサイズが多く使われ、ブランド価値が上乗せされます。
なお、ブランドジュエリーについては以下の記事をご覧ください。
▶エメラルドのブランドジュエリー買取相場|ハリーウィンストン・カルティエなど5大ジュエラーの価値の違いを専門家が解説
5カラット以上:資産価値が生まれるサイズ
エメラルドは大きくなるほど採れる量が少なく、5カラットを超えるサイズは極めて希少です。そのため、このクラスの石は「重さが増えるほど安くなる」のではなく、1カラットあたりの価格(カラット単価)が大きく上昇する特徴があります。
たとえば、1カラットが5万円の石があるとしても、5カラットだから単純に25万円になるわけではありません。大粒になるほど希少価値が跳ね上がるため、カラット単価が20万円などに上昇し、「20万円 × 5ct = 100万円 」といった評価になることもあります。
このように、5カラット以上の高品質なエメラルドは、ジュエリーとしてだけでなく「資産」としての価値を持つ特別な領域です。相続で受け継がれるケースも多く、正確な価値を判断するには、産地判別や処理の有無まで確認できる専門鑑定が欠かせません。
なお、エメラルドや宝石の相続については以下をご覧ください。
▶エメラルドを相続したら?価値の調べ方や相続税の評価、賢い売却法を鑑定士が解説
エメラルドを「売りたい」と思ったら?査定前に確認するべき3つのこと

お手持ちのエメラルドをいざ「売りたい」と思った時、少しでも高く、正しく評価してもらうために、お客様ご自身で確認できる3つのポイントをご紹介します。
1.付属品(鑑別書)を探す
エメラルドの価値を証明するために最も重要なのが「鑑別書」です。鑑別書は、その宝石における以下の内容を証明するものになります。
- 何の石か(エメラルドである)
- 天然か合成か
- 処理(オイルなど)の有無
- 産地(記載がある場合)
また、鑑別書と似ている書類として「鑑定書」というものもありますが、これはダイヤモンドの品質(4C)を評価するもので、エメラルドには発行されません。
鑑別書があれば、ノンオイルやコロンビア産といった付加価値を客観的に証明できるため、査定がスムーズになり、最高額での買取が可能になります。
なお「おもいお」では、鑑別書がないエメラルドでもGIA-GG鑑定士がその場で見極め、正しく査定いたしますので、お気軽にお持ちください。
2.デザインと地金(金・プラチナ)の価値も確認
エメラルドは指輪やネックレスとして加工されているものがほとんどです。しかし、 「デザインが古いから価値がない」と判断するのはもったいないケースもあります。
古いデザインのリングでも、石・地金・脇石を合計することで、想像以上の買取価格になるケースも多くあるのです。
私たちは、エメラルドの石自体の価値はもちろん、「地金(K18ゴールドやPt900プラチナ)の価値」、そして周りを装飾している「脇石(メレダイヤ)の価値」も、一点一点すべて評価に含めます。
なお、古いデザインのエメラルドリングについては以下をご覧ください。
▶古いエメラルドリングは売れる?立て爪・昭和デザインの買取相場と価値の見方
3.絶対に超音波洗浄はしない
エメラルドは内包物(キズ)が多いデリケートな宝石です。超音波の振動によってキズが広がり、最悪の場合割れてしまう危険があります。 また、含浸されているオイルが抜け落ちて白っぽく変貌し、石の価値を著しく下げてしまう可能性もあるでしょう。
お手入れは、柔らかい布で優しく拭く程度に留めてください。
「これ、3カラットくらいあるかも?」と思ったら
「見た感じ大きい気がするけど、カラット数がわからない」という相談は非常に多いです。
エメラルドはサイズだけでも概算カラットを算出できます。もしあなたがお持ちのエメラルドが大粒だと感じたら、実際の査定額は想像以上かもしれません。
まずはLINEで写真を送って、その可能性をチェックしてみませんか? 写真とサイズ(縦 × 横)がわかれば、LINE査定ですぐに大まかな評価をお伝えできます。
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エメラルド買取のよくあるご質問(FAQ)

Q.エメラルドは何カラットから「大粒」として評価されますか?
A. 厳密な定義はありませんが、一般的に「1カラット」を超えると一つの大台として扱われる形です。
「3カラット」を超えるとハイジュエリーとしての存在感が際立ち、特に「5カラット」を超えるエメラルドは産出量が極端に少なくなるため、「大粒」として別格の評価となります。
5カラット以上で品質が伴うものは、宝飾品としてだけでなく資産としての価値も生まれ、カラット単価(1カラットあたりの価格)も飛躍的に上昇する傾向です。
Q.鑑別書がないと、買取価格は下がりますか?
A. いいえ、鑑別書がなくても買取価格が一方的に下がることはありません。買取は可能です。 ただし、鑑別書は「ノンオイル」や「コロンビア産」といった付加価値を客観的に証明する書類です。
これらがあることで、査定がスムーズになり、最高額での買取が可能になります。 GIA-GG資格を持つ鑑定士が在籍する専門店であれば、鑑別書がない場合でも、その場で石の品質・産地・処理の有無を正確に見極められるため、適正な値でのお買取りが可能です。
Q.傷やヒビ、内包物が多くても買い取ってもらえますか?
A.はい、お買取り可能です。エメラルドは「ジャルダン(庭)」と呼ばれる内包物(キズ)を宿命的に多く含む宝石であり、内包物があること自体は問題ありません。
ただし、その内包物が石の中央にあり透明度を著しく損ねている場合や、石の表面にまで達するヒビ(割れ)がある場合は、耐久性の観点から査定額に影響が出ることがあります。とはいえ、価値がゼロになるわけではありませんので、まずは一度ご相談ください。
まとめ|カラットは価値の出発点、品質が価値を決定づける

エメラルドを査定するうえで、カラットはまず押さえるべき基本指標です。しかし、同じ1カラットでも品質によって価格は10倍以上変わることがあり、最終的な価値は色・透明度・カットといった“クオリティ”が決定づけます。
さらに、コロンビア産やザンビア産などの産地、オイル処理の有無でも評価は大きく変わり、希少なノンオイル個体は数倍の価格がつくことも珍しくありません。特に5カラット以上は資産として扱われる領域で、正確な価値判断には専門的な鑑定が不可欠です。
💡 カラット数がわからなくても査定可能です。 写真とサイズ感だけでも、プロが目安をお伝えします。エメラルド買取の全体像やお店選びについては、以下の記事で詳しく解説しています。
▶エメラルド買取で後悔しないために|価値を見極めるプロの全知識【2025年最新版】
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